企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

池袋に警官がたっくさん

2008年06月29日 | 趣味関係(食IT音楽を含む)
なにかあったのかな?と思うほど、今日は池袋に警官がたっくさんいました。それも駅構内にぞろぞろ、と。で、皆が同じ方向を見ていたりするので、なんなんだ?と思いましたが。。
特に、何かあったわけでもなさそう。ひょっとすると、またネット予告難かがあったのかもしれませんね。
新宿、渋谷、池袋、秋葉原、銀座、というとやっぱり日本でも有名な繁華街でしょうから、いろいろ有名税みたいなのも必要?ってことなんでしょうか。しかし、街行く人は、ほんと普通に生活をしている人ばかりなんだと思うのですが。

ところで、今日は、西口のSPICE2のマイアミ・なんとかというお店でご飯してきました。ピザのお店ということで、楽しみにしていたのですが(笑) ナポリ風ピザが主のお店なんだそうで。。店員の方々、みなさん立派に接客をこなしておいでで、好感の持てるお店でした。
ただ、マイアミという名前を忘れていたのが・・・残念。ピザは出すけれど、アメリカンなお店だったのですね。全体に、なんというか薄味で(素材の味が出ているという意味ではよいのかも?)、また量が多くて(泣)。
量の割には、価格も控えめで悪くないのですけれどね。イタリアンの個性的なお店を食べ慣れてしまうと、少し平坦な味に感じてしまいました。皆でわいわいと、お酒を飲みながら食べるにはよさそうですが、味の変化を期待すると、少し飽きるかも知れませんね。
店員さんの接客が素晴らしいからこそ、個人的には少し残念ではありますが。。。
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健康食、痩せりゃいい、日本の社会戦略、議論のレッスン

2008年06月29日 | 本の紹介(ビジネス)
またしても、データいじりの日々となってしまいました。本を読むのが減っています。本を買うのは増えているのですが(笑)。
最近、リステリンポケットが終売となってしまい、代替品を探しております。が、あそこまで爽快なのは、代えがないですね。ミント系はいくつか出ていますが、リステリンみたいなのは、本当にない気がします。

さてさて、本ですが・・。まずは、健康食についてですが、食べ物の研究はまだまだわからないことだらけであり、わかっている検出のしやすい成分についてだけ注目してもだめだよ、ってお話です。
いろいろな健康系の要素について、いろいろな話があります。あえて帯に書いてあるものを載せると、コラーゲンで肌がきれいに、アルカリ性食品は身体にいい、カルシウムで骨が強くなる、アミノ酸でダイエット、などは嘘なんだそうで。

「健康食」はウソだらけ (祥伝社新書 109) (祥伝社新書 109)
三好 基晴
祥伝社

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アディポネクチンという脂肪から分泌される善玉ホルモンが、内蔵脂肪や心疾患などに影響をあたえているという内容を、対談を中心にしてまとめた本です。森永氏は、メディアでのキャラクターをゆがめない程度に、放談しております。
BMIは低すぎても、高すぎてもいけないよ、とか、そういう話は他の本にも出てはいるのですが、アディポネクチンについて分かりやすく、そしてしっかり紹介している本はあまりないのかもしれません。
ダイエットに関心がある方は、安易に健康食に頼らず、こういう本も参考程度に読んでおいてはどうか、と思いました。

痩せりゃいい、ってもんじゃない!―脂肪の科学 (文春新書 638)
森永 卓郎,柴田 玲
文藝春秋

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この本を、既得権益の側の人々に読んでもらいたいなぁ、と思います。社会戦略、なんて言うと、難しい話に聞こえますが、この先30年、50年もすればやってくるだろう近未来に対して、社会としてどうしなきゃならないか?ってことがいろいろ書かれています。
公務員という人々、なんだか悪者の様に言われることも少なくないですが、立派に社会のことを考えて行動している人だってたくさんいると思います。そういう人って、やっぱり広い視野を持っている人に多いと感じています。
逆に、限られた世界で、組織の上を見ながらゆっくり出世してきたタイプの人は、「まぁ、そうはいっても、ゆっくり改革していけばいいじゃないか」という感覚を持っている人が少なくないように感じるところ。
これは、公務員に限った話でもなくて、普通に生活をしている社会人、主婦なども同じではないでしょうか?
なんだかんだいって、メディアの責任というのが一番大きいのだろうなぁ、と感じてきてしまう本でしたよ。


日本の社会戦略 世界の主役であり続けるために (PHP新書)
稲盛 和夫,堺屋 太一
PHP研究所

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きちんとした議論ができる人、というのは物凄く少ない。議論をしているつもりになっている、そんな人が多いよ、って指摘の本であります。
そして、きちんと議論ができるようになるための、勉強をさせてくれる本です。痛快でした。とにかく、一回読んでみて欲しいです。それほど、楽しかったし、勉強になりました。
少し、学生向け?っぽい印象もありましたが、広く読まれてよい本ではないでしょうか?

議論のレッスン (生活人新書)
福澤 一吉
日本放送出版協会

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改革失敗、ニッポン解体

2008年06月23日 | 本の紹介(ビジネス)
今日は、ちょっと重めの本の紹介になってしまいます。
本自体は、グラムにしたら重くはないのですが・・・。

その前に・・。Excel2007を導入してみました。インターフェースがどうにもわからない。こりゃ説明書買わなければならないなぁ、と(泣)。
ピボットテーブルとか、ずいぶん扱い方が変わってしまったように思います。2003のウィザードのレイアウト、よかったのになぁ。更新せずに、値を変えられたりしたし・・。
ところで、キングソフトのエクセル互換ソフトSpreadsheetも導入してみましたが、なかなか快適。ピボットについては、少しインターフェースが面倒ではありますが、まぁ、使える。それに、行アイテムとして、エクセルでは32000程度しか扱えなかったのに、こちらのソフトでは、もっとたくさん扱えるみたい。
65536という制限はあるけれど、2007をいれなくても、このソフトでそれなりのことはできそう♪


佐賀市の市長として、改革を進めた人の本。何度か襲撃も受けた人であることから、この本の内容は、そうした配慮もあるのだろうが、それでも多くの情報を得ることができる。
この本で私が受けた印象、それは、議員や役人については、個人で見るとよい人も少なくないのだろうが、徒党を組んだり、組織としての立場だと、途端に、おおやけ(公)を考えられなくなる集団になるということなんだろうなぁ。
公務員の登用という制度自体が、公務員によって作られていることが問題になるのかもしれないなぁ、とは思ったが・・。
公務員試験から、役所における人事評価まで、仮に民間のアイディアを活用して新しい制度を導入したらどうなるんだろうなぁ?とは思ってしまう。
もっとも公務員と言っても、それこそ千差万別で、庁舎内で事務をしている人ばかりじゃなくって、専門的な知識がないとやっていけないことも多い。だから、そんなに簡単にはできないのだとは思う。
民間が、競争原理であるからよい、とは言いきれないとも思う。逆に、倒産がないとまで考えられる(一部例外もあったが)公務員だからこそ、将来の展望を持って、改革していくということを、民間の立場からは求めたいなぁ、とも思う。
役人批判、というのは、結局は選挙民自身の批判でもあるだろうし、反省しなければならないことも多そう。
自身、大学では政治学科という学科で勉強をしていたはずなんだけれど、ちょっと忘れていたのかもしれない。社会の一員である、という認識を新たに、またいろいろ勉強していきたい。


なぜ、改革は必ず失敗するのか-自治体の「経営」を診断する
木下 敏之
WAVE出版

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刺激的な本。著者の本は、他にも読んだけれど、この本もまた、すっごい言いたいことを言っているなぁ、と思う。テロの話とかもあるけれど、特に衝撃だったのはロックフェラーの話。へぇ、そうなっていたんだ、という話だけではなく、そんなことも言っていたんだ、という驚きがあった。
世の中のこと、知らないで済む社会というのは、ある意味で庶民としては幸せなんだろうけれど、やっぱり、世界の先を見ているひとがどんなことを考えているのか、というのは気にはなります。
身近では決してない話題が多いですが、一つの情報として読んでおいて損はないと思いました。

解体されるニッポン (青春新書INTELLIGENCE 196)
ベンジャミン・フルフォード
青春出版社

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世渡り力、議論力、ラスト・コンサート、音楽と西洋美術

2008年06月20日 | 本の紹介(ビジネス)
岡野社長、写真で見るとものすごく、物腰がやわらかそうな・・そんな印象を受けていたのですが、いやいや、違いました。北野武を思い出させるような口調で文章が綴られています。わざわざ文章にしたというよりは、本当に語った感じを受ける内容でした。本当に真似されないようなものを作れば、特許なんて取らなくても大丈夫だ、という内容は・・・そうだよなぁ、なんて。もっともっと、この人の常識を疑って、いろいろ開発していく様について知りたいと思うようになりました。
「世渡り力」については、若者が勘違いしてしまうのは心配ですが。。それもそうだよな、という部分は多くあります。コミュニケーションはとってなんぼ・・、とか、現代人(高齢者も含め)には、一部、「意見が違う、だからそれ以上話することない」とコミュニケーションすら取ろうとしない人が増えてきていると感じます。そういうスタイルの人は、結果的に損している(損得勘定で語りたくは無いですけれどね)、というのを、実感をもって語ってくれています。
世界で一人しかできない、とか一社しかできない仕事をやっているからこその、相手と対等の関係でものを言う姿。これは、すばらしいなぁ、と思う一方、世界に、否、日本に、または村に一人、というコンテンツ(スキル)を持っていない人にとっては、そう簡単に真似はできない、というか真似したら、やけどをしてしまうでしょう。その辺りは、謙虚に構えて読めばよいのでしょうね。ほんと、楽しく読めた本です。ええなぁーって♪

人生は勉強より「世渡り力」だ! (青春新書INTELLIGENCE 204)
岡野 雅行
青春出版社

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国語力を高めなければならない。その国語力とは、結局、議論の論旨を的確につかみ、また自分でも同様に議論を的確に表現できること、ということになるのでしょう。本書は、さまざまな文章評論について、本当に言いたいことがどういう論旨で展開されているのかを、見ていく、という本です。ただ、そういう受験参考書のようなものに終わっているわけではなく、議論をしないでごまかしてきた日本で、何が必要か?とかも論じられています。また、著名人の文章(例えば、大江健三郎氏、中沢新一氏)についても、こういうことを言っているだけだよね、と難解に見える文章について論じているところは、うれしいですね。
議論力、と言っていますが、議論の手前の話が多く、タイトルはちょっと過剰かも。でも、ほんと、世の中を見渡しても、議論なんてできない国だなぁ、と。いや、外国だって同じかもしれないですけれど。

だまされない〈議論力〉 (講談社現代新書)
吉岡 友治
講談社

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ラスト・コンサートとい着眼点は面白いですね。録音の記録が残っているもの、残っていないものがありますが、そのラスト・コンサートにかかわる逸話というのは、ほんと様々です。巨匠と楽団の奏でる音楽について少しでも関心のある人にとっては、楽しく読めるのではないでしょうか? あと、周りにクラオタさんが多い場合、あえてこの本を読んで突っ込みをいれてあげるとかもできそうですね。

巨匠たちのラストコンサート (文春新書 636)
中川 右介
文藝春秋

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音楽と美術がつながったか?というとつながりませんでした。時代が同じということがわかり、その時代背景がどうだったか?は線というよりは面で理解できた気がします。でも、名画と名曲が、線ではつながらなかった(笑)。もっとも、線で直接つながるような例というのは、ほとんどないのかもしれませんけれど。たとえば、バロックから古典への時代において、個というものが神との関係でどう変わってきていて・・、絵画も同様にどう変化してきた。。という風な、変化についてのつながりが、もっともっと読みたかったです。でも、同じ時代に何がどうなったのか?ということが見えたのは楽しかったですね。 

教養のツボが線でつながるクラシック音楽と西洋美術 (青春文庫 な- 12)
中川 右介
青春出版社

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バカ親、プロ棋士、人事と出世、16倍勉強法

2008年06月20日 | 本の紹介(ビジネス)
バカ親、バカ教師の事例がいくらかは出てくるものの、本書は、そういう人を徹底してやっつける類の本ではありません。校長先生である藤原氏に対して、実際の事例に即して、こういう指摘をしたらどう答えるの?っていう川端氏の問いがあり、藤原氏が自身の経験から判断しているという内容。決して、模範的な回答とも言えない、であろう内容ではありますが、率直な意見が表明されていると思います。一部、自分の学校を自慢するように思える叙述もありますが、まぁ、この人なら許してしまう。。かも(笑)


バカ親、バカ教師にもほどがある (PHP新書 515)
川端 裕人,藤原 和博
PHP研究所

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将棋の棋士の本は、結構読みましたが、囲碁棋士の本と言えば、藤沢秀行氏の本くらいしか読んだことがありませんでした。依田氏も、相当元気な人だったみたいですね。米長氏とも通じるような、なんとも楽しい内容でした。思考術というよりは、人生観を語ったという内容ではないかと思います。思考、というのであれば、羽生氏や谷川氏の本の方が、参考になるのではないでしょうか?

プロ棋士の思考術 (PHP新書 531)
依田 紀基
PHP研究所

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うわぁ、よくこんなことまで書いてあるなぁ、というのを期待してみたのですが・・・。人事の悲哀を書いた内容とでもいいますか、事例がいくつかでてきて・・。なんというか失敗談を見ながら、勉強するという類の本と感じました。楽しく読めます。どういう人に読んで欲しいか?というと、これから就職しようとか、就職して5年以内の若者とか、ジョブホッパーの人とか、そういう人でしょうか? 会社に限りませんね。公務員も、教員も、若い人は、目を通しておくと良いのではないでしょうか? そうそう、成果主義についての考えをいろいろ載せてありましたが、これは参考になりました。既に、大企業で人事で苦労した人が読んでも、たぶん、もう遅い・・って話だと思います。若手にとっては、先輩の意見だけを聞くよりはよっぽど参考になると思いますよ。

人事と出世の方程式 (日経プレミアシリーズ 8)
永井 隆
日本経済新聞出版社

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たぶん、私なんかよりも勉強ができる人なんでしょう、著者は・・。すごいなぁ、って思うような資格とかもってはりますから(笑)
この本で紹介される考え方は、効率(集中力を高め)をあげて、時間を増やせば、その分、吸収できるものが多くなる。地頭(素で理解できる力・・また考える力)、戦略(というよりは、計画。どうやれば、効率よく学習できるか考えて計画に落とすこと)もあわせて、それぞれをこれまでの倍の効果が出せるレベルに高めれば、16倍で学習が進みますよ、って話。
ただ、著者は、一般の勉強が苦手な人に、本当に勉強の仕方を教えたことがあるのかなぁ?とは思いました。多くの人を、育て上げられたのかどうか?
教育学をハーバードで学んだのだから、当然、教育の仕方には根拠ある考えを持っているのだと思います。本書で、本当に学習のために役立つ部分としては、地頭と戦略の部分でしょうか。
多くの人は、勉強の仕方自体が、正直申し上げてへたくそなんだと思います。暗記、もしくは、点数を取るための勉強ばかりをしてきていて、何度かこのブログでも話題にあげた「ごまかし勉強」をすることが勉強だと思い込んでしまっている。仕事で学んでいくことなんかは、必要に迫られて学んだことはしっかり覚えている一方、業務とは直接関係がないけれど資格の試験があって学習したことは、その後さーっと抜けてしまいます。
地頭の訓練がたりず、学習の仕方について自分で考えていないし、考えられない。だから、著者がこうしたらできた、というのを単純に真似をしてしまうかもしれません。そうすると、効果が出るかな?と思ってしまいます。著者と同じようなスタイルの人は、この本がきっかけで、学習力が大幅にアップするでしょう。でも、違うタイプの人にとっては、時間の投入と短期的な集中力アップのところでは効果が出せるものの、地頭と戦略でパワーアップできず、結果、あまり効果が出てこないってこともあるだろうなぁ、と。
一つのやり方、として目は通しておいた方がよいと思います。ですが、読書法もそうですが、勉強の効率よい方法は、人によって違います。自分で考えて、自分にあった方法をあみだすしかない。それを肝に銘じた上で参考にされてはどうでしょうか?


16倍速勉強法 (Kobunsha Paperbacks Business 15)
本山勝寛
光文社

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70円で飛行機、本能寺の真相、ほんとうの環境問題

2008年06月17日 | 本の紹介(ビジネス)
最近、海外に行っていない。このような情報を見ると、日本は鎖国みたいな感じがしてしまう。既得権益を守ることに意味はあるのかもしれない。例えば、著作権や特許などが世界で存在しているのは、発案者、考案者への敬意を込めてということだろう。それにより、世界が大いに便益を享受できるなら、いくばくかのコストはオンされるのも納得できる。一方、独占(寡占)状態にある組織が、長きにわたって利権を維持し続けるのも、その利権の枠組みの外でいるものにとっては、うらやましいとは思いつつも、まぁ、独占状態を維持し続ける努力を続けているのだろうから、しゃーないか、と思ってしまう。
日本という国は、流通含め、さまざまなムダを包含して、粗利(そして経費)を多く使う国なんだなぁ、とつくづく思った。過剰なサービスのために投資をして、それを消費者に負担させるなんてのは当然のこと。メーカーにしても、消費者が無知なのをいいことに、「この商品は広告宣伝をしていないから、安くできるんです」なんて平気で言っている。そういう嘘をついて、独占販売しているようなのはどうなんだろう、なんて考えるのだが・・。
話がそれてしまった。世界の航空業界が、ずいぶんと変革している。移動のコストが、とんでもなく安くなってしまっているらしい。LCCと呼ばれる、低価格で空の移動を供給する企業が台頭してきたのだという。タイトルの70円というのは、キャンペーン価格であり大げさな例ではあるが、そういうチケットも存在するらしい。もっともこれはチケット代であり、サーチャージ(燃料費)は別途請求される。それでも、数千円で国境を越えた旅が実現しているのだとか。
一方、日本国内ではどうか?一部の幹線では、地上との競争の中で、比較的安いチケットもでているが、多くは、高い運賃設定になっている。そういう事実を、この本であらためて認識させられた。
余談だが、燃料費って、人が一人のった乗らないでは、あまり変わらないと思うけれど、売れたチケットとあわせて、決まった金額が課金されている。本当は、乗った人数で割るべきなのに、乗る人が少なくても、同じコスト負担なんて、なんかちがうなぁ、と思ってしまった。日本では、航空機の運賃は、早くに予約すればするほど安くなるが、ホテルの様に、座席が固定費として存在し、飛び立ってしまっては回収できないというサービス、から考えると、直前(数時間前)に残り席を格安で販売してもよいのではないだろうか? それにより回収額を増やすというのも、ひとつのビジネスモデルとは思うのだが・・。

ずいぶん前から思ってきたこと(そして言ってきたこと)、人の移動のコストが安くなれば、経済は発展するという考え。移動コストには、時間*金額という両方の側面がある。さらに言えば快適(移動時間をムダにしないという意味では時間の枠に入る)さ。
移動コストが下がれば、一極集中も緩和されるだろうし、これまでよりもっと人が移動することでお金も循環する。今、東京←→大阪は、片道15000円程度。バスなら5000円程度だけれど、往復すると1-3万円かかる。バスはとんでもなく時間がかかるので、新幹線について考えると、たとえばこだまの自由席で移動しても、13000円はかかるのだけれど、これを6000円くらいに設定できないものか?と思ってしまう。往復12000円。これなら、時給800円のアルバイトでも、15時間程度。東京と大阪がぐっと近くなる。
温暖化だ、とか言っているが、新幹線は既に走っているわけだし、こだまなんて、指定席以外は結構がらがらで走っている。直前購買(発車15分前とか)にかぎってディスカウントしたってよいのではないか?(そもそも自由席だから、あまりディスカウントの意味はないかも) こだましか停車しないローカル駅にとっても、移動コストが下がることでわざわざ寄ってみよう、とか新たな需要が喚起できるのじゃないか?とも思うのだけれど。どうだろう?JR東海さん。京都へ行く、というキャンペーンもよいけれど、「こだま」の大衆化で、さらに固定費分を回収しながら、地元にも喜ばれる。。一方、時間が短くて済む「のぞみ」号などは、現行のままでも仕方ないと思うし、逆に、グリーン車よりもより上のクラスをつくっても良いくらいだと思う。成田エクスプレスのグリーン車程度のグレードでよいのだけれど。
いかんいかん、飛行機の本の話なのに、新幹線の話題になってしまった。国内では、パイロットが不足しているという話も聞く。スカイマークが欠航しているのは、多くの人が知るところだろう。国内航空については、飛行場(空港)アクセスがやはりネックなんだろうなぁ。都市から至便の空港なんて福岡か神戸くらいしか思いつかない。
とにかく、この本は安価かつ簡便に、いろいろ、空の便について考えることができる本だと思う。さくっと読んでみてはどうだろう?

70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる [宝島社新書] (宝島社新書 274)
高城 剛
宝島社

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明智光秀は、本能寺の変後も生き続けたばかりか、息子の天海とともに徳川家を支えた、という歴史ミステリー。一言でいうとそういうことになりますね。(え?ネタバレすぎる?) ちょっとネットで光秀を調べれば、光秀=天海、とか天海=光秀の弟、とかの説は見ることができます。この本についても、多少は、掲載されているため、そこまでのネタバレでもないでしょうし、やはりミステリーとして楽しむのは、読みながらじゃないと♪楽しめて読みました。

「本能寺」の真相 (講談社文庫 あ 62-15) (講談社文庫 あ 62-15)
姉小路 祐
講談社

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環境問題という言葉が叫ばれるようになってから、結構な時間が経ちますね。こういう社会的に影響力がある人が、自分が得られた情報を元に判断すると、どうもCO2もうさんくさいし、日本の政治は怠慢だ、というのがこの本のまとめ。ゴミのリサイクルは、環境のためによくないし、エコバッグも逆に作るために余計なCO2を使っているとか。それぞれ断片としてはいろいろな場所で掲載されている内容ではあると思いますが、対談含めて解説がされていくので読みやすいと思います。ただ、一方で、これまでの俗説と、彼らの考える新説が、どうなっているのか、ということを表にして対比でもしてくれれば、とも思ったのですが。
本件、いまだ、何が「ほんとう」なのかわからないですが、それぞれ読んでみる限りは、CO2削減推進運動は怪しいなぁ、と思ってしまいます。ブームにしては、コストがかかりすぎているように思う。
よくわからないけれど、世の中の流れだから、と安易に、エコだとかCO2だとか言うのではなく、こうして出版されている様々な本なども、さくっと目を通して、一人一人が考えてみてはどうかな? (もっとも、本当にCO2話が間違いだ、と思っている人は、一人一人が考えるまでもない、考えることすらムダ、と言うかもしれないけれどね)

ほんとうの環境問題
池田 清彦,養老 孟司
新潮社

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流通各社の決算の分析を終え

2008年06月10日 | 企業の一般的な話
やっと本を読む時間ができました。明日からの出張に向けて、2月3月のスーパー業界の決算について分析を進めていたのですが、まぁ、限られた時間でできるだけのことはやり終えました。
会社のアシスタントの人には、本当に助けてもらいました♪(各社有価証券報告書の取り寄せ、エクセル貼り付けとか)
一方、以前から本件でタッグを組んでいた方のアウトプットを活用したのですが・・いろいろ不具合も見つかって、どうでしょう・・二週間くらいは、その不具合の修正のために時間をつかっていた感じ。ここでGOというまで、スライドを作らなくてよかったです。PCが遅いので、グラフひとつ作るのにも、アイドルタイムが結構発生するんですよね。

今日は、夕刻に、仕事で知り合った会社の社長さんが、突然うちの会社を訪ねてこられました。ちょうど丸の内で時間ができたから・・と電話してきて(笑)いろいろ情報交換をして♪
明日も、仕事の関係で、ある社長さんと会食です。
ということは、本を読むのもまたちょっと先になるのかも。出張カバンに3-4冊本を持っているのに、一目すら見ないなんて・・・
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日曜日のこと

2008年06月10日 | 過去の不満たらたら記事
東京芸術劇場(通称芸劇)で、コバケンのオールチャイコフスキープログラムを聞いてきました。ヴァイオリン協奏曲は、技巧がすごく、時にぞくぞく、としました。(技術はすごいけれど、感動はほどほどやったかな?)交響曲第五番(チャイ五)は、感動もので♪ほんと素晴らしかった。コバケンの演出、やりすぎという人も居ると思いますが、この曲は、おもいっきり派手にやるか、もしくは淡々と高速で、またはずっしりと、という極端な演奏が似合うのではないでしょうか?
という話をもう少し詳しくブログに載せようとしたのですが、秋葉原の事件のニュースをみて、うーん、このタイミングで掲載するのはどうなんだろう?と悩み・・。二日が経ってしまいました。
犠牲者の方のご冥福をお祈りするとともに、遺族の方、また、あの場に居合わせた方の心の傷が、できるだけ早くにいやされることを願ってなりません。
という自分自身も、いつどこで、「だれでもいいから」危害を加える、という人に会わないとも知れず、昨日、今日と街を歩くときは、少し緊張して歩いています。

学生の頃、サイバー&リアルのテロについて、少し勉強しておりました。本気でなにかを起こそうとすれば、今の日本の都会なら、すぐ大きな事件を起こせてしまいます。
思い詰めて行動を起こさなくても、不作為で様々な問題がおきることだってある。まして、自分に守るべき現状がない、という状態であると思い込んでしまった人は、ほんと大なり小なりの問題を起こしても仕方ない状態ではないでしょうか?

思い詰めてしまう人、には、思い詰めてしまうだけの理由がある、と考えたいものです。でなければ、安心できる社会(ただでさえ、自然災害や近隣の軍事力が心配なのに)なんて、実現できないですものね。

今の社会、性善説に基づいて、様々なプロセスが絡んで成立しています。時として、その社会に適合できず、問題を起こす人は昔からいたとは思います。そうした人は、昔の社会では、村八分などにされながらも、残り二分では付合いが残っていたとのこと。
今は、どうなんでしょう? 格差社会というのは、経済力だけに限った話ではなく、心の余裕においてもおきているのかも。そっちの方が、もっと問題かもしれません。
人間関係における格差、とでも言いましょうか?それを作ってしまったのは、いったい何なのか? なんか、原因はわからないものの、そこに問題がありそうです。
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愛されて売る、大人のための文章教室、億万長者になった、だまされること、男の価値

2008年06月06日 | 企業の一般的な話
愛されて売る、なんて刺激的なタイトルなんだろう、と思いながら手に取ってみると、なかなか、販売における顧客の心理についてしっかり買いてある本でした。これなら、百貨店の従業員の人にも紹介できるかも、と思い読み始めたら、けっこう面白い。自分自身でも、もう一度じっくり読みたくなる内容!
もっとも、全てが科学的な背景がある内容ではないかもしれませんので、盲信する人にはお勧めしませんが、一つの営業スタイルの完成形を見る勉強にはなると思います。

愛されて売る 魅せる販売術
美月あきこ
阪急コミュニケーションズ

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喋ることは得意だけれど、文章にするのは苦手。そういう人ってかなり多いですよね。ブログを書いている人は、文章は苦手ではないのだと思います。でも、その文章が上手かどうか・・は別問題。私も、文章は得意じゃないです。(ブログ読者はおわかりですよね) この本、文章の書き方の裏技なんて表現で、いろいろと勉強させてくれますよ。

大人のための文章教室 (講談社現代新書)
清水 義範
講談社

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ここから先は、これから読もうと思って、出張カバンに入っている本。さっき買った本もあります。

億万長者になったら、また、別の悩みもあるんだろうなぁ、と感じながら、とはいえ、人生の中で生活のためのお金で悩むことが無ければ、どれほど楽か、とも思います。億万長者にたいして調査を行った結果らしく、楽しく読めそうです。著者は、ユダヤ人大富豪の教えで、有名な人です。

普通の人がこうして億万長者になった――一代で富を築いた人々の人生の知恵 (講談社 α文庫 (G166-1)) (講談社 アルファ文庫 G 166-1)
本田 健
講談社

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タイトルで買ってしまいました。たぶん、日本人の精神的な問題を書いてあるんだと思います。
だまされることの責任 (角川文庫 さ 41-7)
魚住 昭,佐高 信
角川グループパブリッシング

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男の価値、とまで言われて、しゃーないなー、と購入しました。またレポします。
男の価値は「色」で決まる! (ソフトバンク新書 74)
今井 志保子
ソフトバンククリエイティブ

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たまには、ミステリーも読みたくなりますよね。ドイルの本は、短編ばかり読んでいて、これは読まなかったのかも?と思い購入してしまいました。

バスカヴィル家の犬 (光文社文庫 ト 2-7 新訳シャーロック・ホームズ全集)
アーサー・コナン・ドイル
光文社

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歴史もの 栗林忠道、ほうとう、ミスに強くなる

2008年06月01日 | 本の紹介(ビジネス)
31日は親戚の結婚式へ行ってきました。大宮駅近く(正確には日進駅近く)の結婚式場。なぜにそんな場所?と思いましたが、スタッフの方々のホスピタリティはかなりレベル高く、またとてもアットホームな披露宴でもあり、楽しんでくることができました。(学者先生のスピーチは、ちょっと微妙でしたが・・・)

さてさて、今日ご紹介する本は、意外に思われるかもしれません。決して歴史物を読まない人ではないのですが、あまり紹介してこなかったですからね。

まずは、栗林忠道、硫黄島の指揮官についての本です。著者は戦術論とかに強い?人であったと思います。歴史にifはないのは当然ですが、これほど合理的に考えられる人が、戦後の復興を指揮していたら、と思うのは私だけではないのではないでしょうか?
組織のトップ、そしてトップの近くの人にとっては、読んでおいて損はないと思います。何を学べるか、それはそれぞれ置かれた立場、環境によって異なるとは思いますが、自らの影響力のおよぶ範囲については、最大限の努力をもって守り、また成果を出す、そのストーリーを見ることができるのではないか、と思います。

栗林忠道―硫黄島の死闘を指揮した名将 (PHP文庫)
柘植 久慶
PHP研究所

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ほうとう(龐統)、孔明とならぶ軍師と言われた人。私自身にとっては、今後のキャリアでリーダーを目指すか軍師を目指すか、を考える上で、一つの参考として読み進めました。結論はまだ出ていませんが、一度は、自分でなにかをしてみなければ、とは思っています。
劉備の代わりに、白馬に乗って、矢に打たれたという主人公。この本含め、三国志関連は歴史を著してはいるものの、どこまでが事実なのかはわかりませんが、軍師の生きざまを小説として楽しみながら学ぶことができる、ひとつの良い機会かとは思いました。

冗x統(ほうとう) (PHP文庫 た 37-5 大きな字)
立石 優
PHP研究所

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ビジネスの現場で、もっとも恐れるべきは、ミスの連鎖ではないか、と思います。判断ミス、分析ミス、失敗と言われるものだけではなく、大成功の裏側にも、ミスはたくさんある。人間は、ミスができる生物なのでしょう。ミスをミスと気がつけるのも、人間の素晴らしさ。とはいえ、ミスばかりしていてはだめで、ミスをする前提で、ミスを恐れずに済む対処をしなければなりません。
ヒューマンエラー本をたくさん出している海保氏の本の中でも、比較的、幅広い対象について、わかりやすくまとめた本ではないかと思います。

ミスに強くなる!―安全に役立つミスの心理学 (中災防新書)
海保 博之
中央労働災害防止協会

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心理学を勉強しようとして、躓くのは、学術書と一般書の間があまりに広いことです。なんで学術書は、あんなに読みにくいのでしょうね? あれこれ読みたくても、あまりに分量が多いのと、過去の誰々がどう言っているが・・という論文式の表現ばかり。知りたいのは、過去の論旨がどうで、今どうなのか?なんですけれど。まぁ、論文だから、誰が、ということも重要なんでしょう。
この本は、さまざまな心理学関係の人が書いた内容を、ごく簡潔にまとめた本です。初心者にとっても、ひとつの手引きになるのは間違いないですね。こういう類の本は、上級者にとっては、邪道に見えるのかもしれませんが、案外、限られた時間で全体を見渡すにはよさそうです。(シリーズを揃えてみようかと)

世界の心理学50の名著 エッセンスを学ぶ
T・バトラー=ボードン
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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