企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

世代間戦争・・ホンモノのパラサイトは・・・

2007年06月28日 | 本の紹介(ビジネス)
タイトルだけでは、買おうとしなかったかもしれない本。帯のキャッチ「ストップ!年長者一人勝ち」というのに惹かれて中を見てみると、なかなかしっかりと論が展開されているなぁ、と思ったのだった。
最近の、ニートや若者を責め立てる議論を強く否定して、「本当のパラサイト世代は、若者ではなく、年長者なのである」と言っている。年長者がその世代の富(それも将来60年にわたってが負担していくことになるお金)を守るばかりだから、若者は救われないし、将来生まれてくる世代達も更に困るだろう、というお話。
年金だけではなく、高齢者向けの福祉はたくさんある一方で、若者はどんどん搾取されてしまう!と今の社会の問題をわかりやすく(ただ、ちょっと冗長ではあるが)説明している。
世代間戦争という表現は、確かに一面を捉えていると思うし、正直、年金制度については当てにしていない。一種の税金と思っている。その税金が、どんなことに使われているか、が問題なんだろうな、と感じる。(例えば、ムダ?な公共投資とか、企業に比べると人時生産性の低い公務員サービスの一部など)
著者は、小さな政府を実現すること、そして将来高齢者を支えることになる若者にこそもっと光をあてて支援をすべきだ、と言っているので、総論は同意できる。ただ、そうした社会の実現にむけて、考えなければならないのが、誰が今、ストックをもっているのか?ということだ。
一律に高齢者や公務員を対象にして、金銭面でのカットをしよう、としても必ずしもそれが成功するとは思えない。公務員にしても、高齢者にしても、ストックをため込んでしまっているのはごく一部であって、大半はフローで生活をしているに過ぎないのではないか?と思っている。
まぁ、そのフローが問題であり、若者(民間人)は社会保険料や税金を取られ、くわえて忙しく働かされる一方で、高齢者については少ない税金で時間もありフローも多少はる、という世代間の不公平がおかしい、という指摘はそうだな、と感じる。
でも、いきなり公務員を半分にします!とか簡単にはできないし、郵政の民営化のように実質がないような改革を行われても意味がない。

まぁ、一つの議論のあり方として、政治家にはこの本の議論くらいには目を通してもらいたいし、違うというなら反論してもらいたいと思う。
私なんかは、この国内の世代間格差が、将来的に国の競争力を失うことにつながってきて、大半の国民が生活に困る!ということを危惧してしまうのだけれど。。(世界的な食糧難は目の前かと)

最後に、一つだけ。5ページに、喧々囂々でも、侃々諤々でもない、喧々諤々という言葉が出てくる。これは、意味が分からない。議論なのか、うるさいことなのか?これだけの論旨を展開できる人だが、こういう誤用は、ちょっともったいないと思った。編集者も気がつかないものかな?と。丁寧にルビまで振ってある。

若者を喰い物にし続ける社会

洋泉社

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書店という商売(本の紹介)

2007年06月26日 | 本の紹介(ビジネス)
どこの本屋で手に入れたのか・・ちょっと失念してしまった。が、この本、書店という業態の可能性をとても興味を引くような表現でまとめている。というか対談本なんだけれど。書店を開業したい人にとってはもちろん、本を読む人にとっても、一読の価値はあると思います。
著者の上村卓夫氏は、書店「書原」の経営者。書原は、東京に10店舗あるお店なんですが、かなり特色のある売場を作っています。以前、内幸町に勤めていたときは、何度か新橋のお店に行ったことがあります。その時も、思いもしなかった本を見つけて買ってきてしまいました。例えば、「速算術入門」この記事参照とかがそう。痒いところ、というよりは、痒くなかったのに突然痒くなった場所に手を届かせるような売り場を作っています。
大学時代に本屋でアルバイトをしていた経験があり、書店ってやってみたいなぁ、とか思ったことはありますが・・、この本を読んでその気持ちが高まりつつあります。もっとも、そうした起業の話しも出ていて、最低でも自己資本が500万くらいは必要・・とか。総起業資金は低めに見積もっても5000万くらいになるそうです。10倍のレバをかけることになる・・。それでいて、利益率は低いから、どうしても大資本が強くなってしまうのだとか。
そういう意味では、廃業したい書店を買うのがもっとも現実味があるのでしょうね。とはいえ、そういうお店は立地があまり良くないか、家賃が相当高いか。。なんでしょうから。
しかし、こういうお店が家の近所にできないかな?ジュンク堂、旭屋、リブロなんかを歩き回るのは疲れるんですよね。帰りは荷物が重くなるし。新栄堂書店なんかは、結構好きなんですけれど、狭くて客が多くて、荷物を持つと行きにくい。
でも、起業・・知り合いと一緒になって考えてみようかな?

書店ほどたのしい商売はない

日本エディタースクール出版部

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904SHが逝ってしまった

2007年06月25日 | 過去の不満たらたら記事
約1年愛用してきた旧Vodafone(現Softbank)のSHARP製携帯、904SHが突如フリーズしておかしくなってしまいました。メールを打っていて、フリーズしてしまってからというもの、未送信ボックスに、よくわからないメールが大量に溜まり、送信データは全て消えてしまう。そして、メール自体は受信できなくなるし、サーバーメールから受信したら、なんと過去1か月半のメールは全て消えてしまった(;_;)
正直、かなりまいっている。
送ってもらった情報の中には、結構大事なものもあったのだが、安心してしまっていた。それらデータはたぶん復旧できないのだろう。Softbankショップへ行きたいが、時間がない。明日朝から出張で、結構忙しい。
本当に困ってしまった。ウェブをみても、同様の不具合がある旨はわかるが、解決法がよくわからない。もうSoftbankをやめるべきか?それとも、SHARPをやめるべきか?(多分シャープなんだろうなぁ)
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ゴルフの話しを期待した人は・・外します。でも良い本ですよ

2007年06月18日 | 企業の一般的な話
薄い本ながら、すごい内容のある本ですね。スペインでもっとも優れたビジネス書と言われただけのことがある。内容は、お話!です。ネタバレしたくないので、あえて書きません。ただ、この本を読んで、早速、取引先の会社の社長(つい最近就任した人)に贈ってしまいました。
一つだけ、私自身もよく感じていることについて書いてあったところのみ引用します。これって、正しいよなぁ、と思ったら、ぜひご一読を!

会社がエンジン全開で調子よく動いているときは、何ら欠点のない好ましい上司に見える。だが、難しい問題に直面して、重大な判断を下さなければならなくなったときには、その上司の別の面が見える。


なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?

ゴマブックス

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夜の歌コンサートアップデート

2007年06月15日 | 企業の一般的な話
本当に今年は夜の歌の当たり年なんですね。以前記事をアップしましたが、知り合いのアマオケ団員から、9/16のコンサートの話を聞きました。今度はすみだ、行けそうな気がします。それしにても、6種類のコンサートですか!それぞれ、解釈も違っているんでしょうし、今後のものはなんとか聴きにいきたいところです。
しかし、群馬とか芦屋ってCDとかにならないですかね?録音を聴いてみたいです。(群響は、東京公演は聴きましたが・・よかった♪)

3/10の群馬交響楽団、高関健(群馬音楽センター)
3/11の群馬交響楽団、高関健(すみだトリフォニー)
3/17のイスラエル・フィル、ズービン・メータ(サントリーホール)
3/22のイスラエル・フィル、ズービン・メータ(倉敷市民会館)
5/13の芦屋交響楽団、黒岩英臣(兵庫県立芸術文化センター)
9/16の東京楽友協会交響楽団、森口真司(すみだトリフォニー)
11/16の東京シティ・フィル、飯守泰次郎(オペラシティ)
12/14の都響、エリアフ・インバル(東京文化会館)

マーラーの7番、クラシックファンで聴いたことのない人がいれば・・ぜひアバドのDVDか、上記のコンサートに行ってみてはどうでしょう?
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Amazonプライム 使い放題?

2007年06月10日 | 企業の一般的な話
アマゾンジャパンがAmazonプライムというサービスを開始したのは、もう有名な話になった。年額3900円で、どんな商品を注文しても送料無料(もともと、1500円以上なら無料だったが)、お急ぎ便対応(通常は300円)も無料となるサービス。関東地方の人にとっては、当日届くということもあり、魅力的に見えなくもない。あと、沖縄などの人の場合も、送料が無料になるということで、多少時間はかかるものの、離島で送料が高いところであれば検討の価値はあると思う。

今日は、ちょっとこのサービスについて考えてみたい。

まず、利用者としての立場から。私がアマゾンで購入する本などのうち、お急ぎ便対応のものは半分程度である。残り半分は在庫がないか、予約注文か。お急ぎ便は過去一度だけ使ったことがあるが、それは年末に「温泉水99」を購入したときだけ。また、1500円以上買うことが多いので、特に送料については気にしたことが無い。日頃出張が多い私は、東京駅、新大阪駅の書店でたいていの本は買ってしまう。Amazonで買うのは、本屋で見つけられなかった場合と、書名がわかっている場合、また、DVDなどの予約。そして本屋で見て気になったが買わなかった本、に限られる。
じゃ、プライムを利用したいか?と言われれば、どうだろう?利用しないんじゃないかな?今の家に住んでいる限り、徒歩20分以内に、リブロ、ジュンク堂、旭屋などの大型書店があり、深夜も1時くらいまでやっている武蔵書店がある。だいたい、すぐに読みたい本なんて家ではあまりない。
忙しいときに、書店に寄れない場合、欲しいこともあるが、当日というのは年に一度あるかないか。まぁ、慣れればうれしいのかもしれないけれど、家にいないことが多いからあまり付加価値が付かないと感じる。

アマゾンジャパンにとっては、このサービスはどうだろうか?勘だが、このサービスはリスクの低い儲けもんの部分が多いのではなかろうか?
まず、送料だが、多分、通常配送1件あたり150円程度、お急ぎ便も200円程度で出せているものと考えてみよう。本の粗利は2-3割程度であり、1500円以上無料で頼む人にとっては、まぁ、平均1600円と控えめに見ても、粗利400円、配送料150円で残り250円となる。そこから、ピッキングコスト、また配送手続きコストを引くことになるが、まぁ、1トランザクションあたり100-150円くらいは営業利益が残るのではないか?(在庫を持つことにおけるキャッシュフローは無視して考えています)
一方、3900円の年会費の人が、年に36回、平均単価800円で買い物をしたとしよう。粗利は200円、配送料は200円なので、この時点で利益はゼロ。ざっとピッキング&手続きが一件あたり100円程度(なぜなら一件あたり点数が少ないから)と見れば、3600円。少なくとも、この条件で買う顧客であっても、年額300円は利益を出せる。
実際は、もっと高いものも買うだろうし、注文が増えればピッキングのコストの内、固定費の回収も進むだろう。
サービスがペイするかどうかは、少額(500円以下)注文がどれだけ増えるか。また、送料逆ざや地域での注文がどれだけ増えるか?ということにかかってくるのだと思う。年会費3900円というのは、上記のような想定であれば、まぁペイするという見方なんだと思うが、どうなんだろうかな?
会員数がどこまで増えるかわからないけれど、ヘビーユーザーにとっては、あまりうれしいサービスではないような気がする。使い放題って言っても、毎回1500円を超えているだろうし、そんなに急ぐものでもないだろうから。
また、いろんな人の意見を聴きながら考えてみたい。
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教養・・もっと本を読まなきゃ、と

2007年06月10日 | 本の紹介(ビジネス)
本を読むかどうか?と言われれば、私は世の中の平均に比べれば本は読む方だとは思う。といっても、月に15-25冊程度であって、多読家の人に比べれば少ない方ではなかろうか?それも半分は、ビジネス系や自己啓発もの。残り半分のうち、新書などが半分。そして残りが、小説やノンフィクション系の文庫となる。
一時期、洋書も読まなきゃなぁ、と思って買って読み始めてみたものの、出張に持ち歩くには重たく、また嵩張ることから、最近は持ち歩いていない。もっぱら日本語の本ばかり。あちこちで、人に本を渡して歩いており、時に返却されることもあって、持ち歩くのに困ることがよくある。
ま、それはおいておき、まともに本を読み始めたのは大学の4年くらいからだろうか。それまではあまり読まなかったと言ってよいだろう。たまたま、知り合いに文学部系の人が増えてきて、バタイユや中沢新一、筒井康隆などを読み、また、昔の雑誌エピステーメーなんかを古本屋で買ってきて読みあさりはじめたのだった。
大学院時代は、更に古本を大量に買ってきて、一日2冊とか平気で読んでいたような気がする。それも、今では考えられないことに、家でお酒を飲みながら読んでいたわけで・・。認識論とか、パラドックスとか、物理、経済、犯罪、ジョイス、意思決定論、歴史学、うーん、今、実家に送った本の棚を見ても、なんだかわからない嗜好を感じてしまう。
しかし、所謂古典の小説を読んだか?と言われると、結構少ない。なんと漱石は「それから」くらいしか読んでいないし、三島も読んでない。ドストエフスキーは「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」。スタンダールは「パルムの僧院」。ブロンテ姉妹は、「ジェーン・エア」「嵐が丘」くらい。シェイクスピアは、地の文がないので読もうともしなかった。大江も読んでないし、外国のノーベル賞ものなんかも、あまり読んだ覚えがない。芥川賞ものも、直木賞ものも、あえて読んでいないのが笑えてしまう。
で、今回紹介の本を読むと、自身の読書の偏りを強く感じるのだった。やっぱり、ある程度は教養をつけないと。。勉強不足が身に染みる。ノウハウ本ばかり読んでいることもないのだが、小説は、現代作家ばかり。やはり古典を読むとしよう。

独断流「読書」必勝法

講談社

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呉服業界・・別に業界がなくなるわけでもないし、もっと長期視点をもって欲しいなと

2007年06月09日 | 和の話(呉服業界など)
仕事柄、中規模(正社員数で100-1000人程度)の企業の人々とお付き合いをすることが多いのだが、そういった企業で働く人は、大企業で働く人と何かが異なるか?と言われると、正直、現場管理職レベルではなんら異なることが無いな、と感じている。しかし、現場となると、たいていは人材の育成が行き届いていないことが多い。では、更に小さな企業ではどうか?というと、これはもう千差万別、会社によって全然異なっていると思う。それは仕方ないことだ。
呉服という業界について書こうとは思うが、メーカーや商社、銀行などとも比較して、どう異なっているのか?と見てみると、さほど変わらないな、と感じる。というか、経営方針さえしっかりしていれば、もっと活躍できるのにな、ということをより思うのだ。
会社というものは、やはり営利の存在であり、利益を出し続けていくことが求められるものだと思う。で、利益を出すためにどうしたらいい、ということが明確にわかっている企業がどれだけあるか?というと、案外少ないのではないか?と感じるのだ。政策的に赤字を出している企業があるだろうが、TKCによれば、日本の法人企業約297万7千社のうち赤字企業の割合は68.1%なんだそうで。
黒字すなわち利益を出すために、組織としてどう動くか、また個々人がどう動くか?ということがきれいに繋がっていないのが、少なくない企業における状態ではないだろうか?


そして、呉服業界においても、それが当てはまる。破綻したある大手チェーンでは、利益を出すための理論は明確に存在した。ただ、その手法自体が、継続的に顧客を維持、成長させていくモデルではなかったことが問題だったのだろう。多かれ少なかれ、多くの大型チェーンでは、同様のモデルを追求してきていたので、今、方向転換が求められているのだと思う。

そのモデルというのは何か。業界関係者は、わかっていて言わない。要は、高い粗利をとっているという話なんだけれど、その粗利を獲得するために、いろんな手を使っているということ。お店で40万円で買取で仕入れて、普通に売れば50万円で売ることができるきものを、メーカーや問屋から借りてきて、ちょっと離れた場所にある観光地やホテルなどで展示会を開き、足代、食費、時には観劇をつけて販売すると、100万円になるという話し。
40万円の仕入原価のものが、買う場所によって値段が違うというだけなんだが、これが、たまたま単価が高いものだから、業界関係者も口を閉ざしてしまうのだが、世の中には同様のものはいくらでも存在している、ということを彼らは知っているのか知らないのか?
コンビニで買っているミネラルウォーター。例えば、ミナクアが130円する。これが、ホテルで買えば150円とか250円とかになるし、スーパーなら98円や105円になる。仕入値は、一本55円から80円くらいかと思う(物流によって異なる)。では、メーカーでの原価は、というとボトル、キャップ、ラベルなどで20円-25円。製造ラインの償却をいれても30円程度。もちろん、水は、ほとんどの場合コストがかかっていない。
また、ドリンク剤(ユンケルやゼナ)などは、販売額と原価は全然比例していない。効能は異なるかもしれないが、原価は1000円と3000円の商品を比べて、3倍になったりはしていない。いたるところにそういう商売が存在しているのだけれども、自分たちの商売(実は、以前はもうちょっと真っ当な商売をしていたらしい)について、どうも口を閉ざがちだ。
まぁ、大手の中でも、より普通の商売へと転換しつつある会社もあるのだから、この業界は関心をひく。あまり報道されないものの、業界として転換期に来ていると思うから。
そこで、考えなければならないこと、催事ビジネスと店頭販売とで、どれほどに求められる人材が異なるか?ということ。
催事といっても、店頭でやっている催事(余計なコストを払い、単価を上げたりはしないもの)は、店頭商売と位置づける。要は、本当にお客様に納得していただける付加価値をつけられるか?という視点で捉えなければならない。
粗利30%の商売と、70%の商売とでは、人材の育て方、また活用の仕方は全く異なるといってよい。まったくモデルが異なるわけだ。そこのところをわかっていないで、二兎をおわせている経営者がなんと多いことか?そして、一人あたり人件費はというと、多少粗利70%のビジネスの方が高い程度。なぜなら、一人あたりの限界利益があまり変わらないから、なんだろう。
粗利70%ビジネスであっても、変動費である販売促進関係のコストが多くかかっており、実質、直接販売コストを引くと、残る本当の粗利はあまり変わらなかったりするから、でもある。
では、どんな人材を育成すればいいのだろう?また採用すればいいのだろう?業界の規模からすれば、それなりの人材も採用は可能だとは思う。また、既存の人材を見る限り、育成していくことは十分可能だろう。しかし、その方向性が見つかっていない。

あらためて、呉服関係を見ていると、勝ちパターンを見つけられていない企業が多いのだ。10年先まで継続して利益を出し続けられるモデルがあるか?またそのパターンを継続するために、従業員に、何をどうさせるか、まで明確に落とし込めている企業があるか?残念ながら、そういう企業が限りなく少ない、と感じるのだ。
たいてい、組織内で足のひっぱりあいをしてしまっている。
長期的で利益に基づいた視点に立ちかえって経営を見直すこと、産元、問屋、小売業とも、それが足りない。そのための、人材育成は何か?などもっとつっこんで話をしてみたいものだ。
大きな投資が必要ない業界だからなんかもしれないが、利益意識は他の業界に比べると低い。経費を外部に出しながら、売上だけを大きくしていく形のチェーン店は、そう長くないじゃないか?
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あたらしい教科書 学び

2007年06月08日 | 本の紹介(ビジネス)
不思議な本があるもんだ、と買ってきてしまった。小さな書店に入ったから見つけられたような本だと思う。大書店だと、カテゴリが明確に分かれてしまっていて、逆に、ちょっと専門書っぽい本などは、見つけられなくなってしまう。だから、たまには小さめの書店にも顔を出さなければ、とも思う。
さて、この本は、あたらしい教科書シリーズという、なんだかちょっと変わった名前の本の0号、シリーズで学ぶ人のための入門書的な位置づけなんだろう。いろんな業界のプロの人に、学びについて語らせているような本になっている。ただ、一般的なビジネスとは異なり、学問であったり、芸術家系であったりするのが、面白い。ここに出てくる人は、それなりに評価されている人ばかり、ってことか。
編集者がねらったのかどうか分からないけれど、心理学では血液型などの類型化についてはあまり肯定的ではないコメントが出てくる一方で、占星術の人は、占いで出てくるものも、人の誕生時の星の位置関係も根本はどちらも偶然によっているようなもの、みたいなことを言っていて面白い。議論させてみたら、もっと突っ込んだ話になるのにな、と感じた。
中に挿入されているコラムは、ちょっと品質的に(教科書なら、意見については出典を明らかにして欲しい。皆が言っている、とかそんな表現はどうか?)問題アリだが、視点としては面白い。
また、図書館、美術館(それも、ちょっとマイナー系)の紹介などもされていて、学んでいる自分の姿をちょっと想像できるような本かと思う。
あと、ページ下に用語解説や、本の紹介などがあるが、ここが秀逸。いろんな自分が読んでも来なかった本でも、興味をひかれるものがでてきて楽しめた。ま、一つの気分転換本としてお読みになってはどうだろう?読書家にとっては、なにかしらの発見がある本だと思う。

あたらしい教科書〈0〉学び

プチグラパブリッシング

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マーラー7番でもじっくり聴いてみようと♪

2007年06月05日 | 趣味関係(食IT音楽を含む)
先日のコバケンのマーラー7番(日フィル)の記事へのアクセスが結構あったこともあり、ちょっと自身でマーラーの7番をじっくり聴いてみようと思い始めた。先日、アンゲロフのドヴォルザークを入手したので、交響曲全曲をゆっくり聴こうかな、とも思ったりしていたのだけれど、気分転換程度にして、マーラーに浸ってみようと(; ̄ー ̄A
第五楽章は結構な回数を聴いているのだけれど、実は、他の楽章は聴き込んではいない。まぁ、一度はミニスコアを片手に、全楽章を聴いたことはあるので、全く分からないということもないのだけれど。
マーラー5番については、ちょこっとした記事を載せたけれど、7番についてもやりはじめたんやな、と思っていただければ♪
現在手元で聴いているもので、お気に入りを挙げると
○ クレンペラー 遅さはすごいけれど、音(曲でもあるが)がどう演奏されるかよくわかる
○ コンドラシン(コンセルトヘボウ)ライヴなので多少の傷はあるが、迫力はものすごい
○ アバド(ルツェルン) アバドの笑顔と、演奏者の気合いがすごい
○ バルビローリ どんよりした雰囲気がよい
○ 朝比奈 どっぷりとこの曲につかりたいときに
○ MTT(サンフランシスコ) しっとりと曲のよさを感じさせてくれる
○ シャイー 美しい
○ テンシュテット(クリーヴランド) ティンパニを聴きたくて
○ ショルティ 劇的な演奏
というところかな。
他にも、アバド(シカゴ、ベルリン)。リーパー。スヴェトラ。インバル。タバコフ。シノーポリ。マズア。コンドラシン(レニングラード)。テンシュテット(ロンドンフィル)。コバケン(チェコ、日フィル)。マゼール。バーンスタイン(NY、ウィーン)。アブラヴァネル。ギーレン。ハーラス。MTT(ロンドン響)。クーベリック2種。沼尻。ラトル。アシュケナージ。レヴィ。ホーレンシュタイン。セーゲルシュタム。ブーレーズ。ノイマン。小澤。ベルティーニ。ヘンシェン。バレンボイム。シェルヘン2種。ロスバウト3種。ピアノ版。ハイティンク。
49種類になっていたんですね。まだ、シェルヘン(Westminster)、マデルナなど入手しておらず。
こんなにも演奏が出ていたなんて♪高関(群馬)もCDが出たら間違いなく購入しそうやし。じっくり聴き比べて楽しむことにしたいです。
どうだろう?これをブラインドで聴いたらわかるんやろか?
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年金記録のお話

2007年06月05日 | 企業の一般的な話
だいぶ情報が出てきたかな、と思う。そう年金記録のお話。最初のうちはよくわからないので、新聞なども読み飛ばしてきた。だいぶ週刊誌などでも騒がれるようになって、まとまった情報が出てきたと思う。どうもまだはっきりしないこともあるのだが、現段階で思うところを記載しておこうと思う。
○ そもそも、いつ発覚したのか?10年前、基礎年金番号を付け始めてから、問題が起きたという情報が多い。この10年間、そういうミスが多発してきたことを、誰も知らなかったのか?ということが知りたい。否、誰かは知っていたはずだろう。とすると、どう粉飾してきたのか?
○ というより、10年以上前は、ミスが無かったのか?ということも明確になっていない。基礎年金番号に移行するときに、それ以前には問題がなかったということは分かっていたのかどうか?各自治体に情報があったとのことだが、当時は齟齬はなかったのだろうか?
なんだか、まだ事実の整理ができていないと思われる。また、なんでこんなミスが起きてしまっているのか?同じことを、別の所でやりゃしないか?とか思う。
で、5000万件の照合をするというのだけれど、そのための原資は誰が出すんだろう?一人一日100件照合できたとしても、50万人日かかる。一日1万円としても、50億円のコストがかかるわけだ。まぁ、国の会計からすれば小さな額なのかもしれないけれど。
まだまだわからないことが多い。といって、自分がその究明にあたれるわけでもない。もうちょっといろんな情報がでてきてから、また追いかけたい問題だと思う。
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映画「眉山」を観てきました

2007年06月03日 | 趣味関係(食IT音楽を含む)
さだまさし原作「眉山」の映画を観てきました。原作は、単行本が店に並んですぐに読んだのですが、記憶がおぼろげなためか、ずいぶん違う印象を持ちました。ウェブで見てみると、どうやら違っていることが判明。http://bizan-movie.jp/index.html
映画としては、まぁ、良い映画ではなかったでしょうか?最近の日本映画は、けっこうバタバタしたりするのがメジャーになっていますが、こういうしっとりした中に、親子(母娘)のつながり、を訴えかけるようなのはよいです。
徳島出身としては、阿波踊りの宣伝映画みたいだなぁ、とも思いましたが(^-^;。いや、あの規模で皆が協力できるなんて、徳島もずいぶんかわったもんだな、と。バルトの楽園は、限られた場所での映画だったのですが、眉山は現代の徳島ですからね。
ラストシーンは、たぶんあの場所なら県庁の屋上かなぁ、とか。地元を知る人は、別の楽しみ方があるんだと思いました。私は、原作に出てきた多々羅川のシーンを楽しみにしていましたが、そこは出てこなかったです。
阿波踊りの、総踊りのシーンなどは、かなーり力入っていたと思うし、見て損はない映画ですよ。
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Foleoってどうですか?安いけれど微妙な気も

2007年06月01日 | 企業の一般的な話
http://japanese.engadget.com/2007/05/30/palm-foleo-announced/こちらに詳しくレポートが掲載されています(一枚写真を拝借してしまいました)が、PalmからFoleoというノートスタイルのマシンがリリースされました。(私は、今朝のヘラルド・トリビューンで見たのですが)
1.1Kgのマシンで、値段は500ドルを切る。まぁ、日本では65000円とかになるんでしょうか?Linuxベースで、現時点ではメール(モバイル系と同期)が中心の使い方になるようです。さくっと起動して、そこそこ使えるマシン。確かにそういうタイプのノートって最近は見なくなったなぁ、とは思います。
でも、ウィルコムやe-mobileなんかがそういう系統の携帯端末を出していますよね。画面が小さいけれど。イーモバイルなんて、ワイドVGAだから800*480、Foleoの1024*600よりはちょっと小さい程度。
結局、楽なタイピング専用マシン、とでも思った方がいいのかな?そういうのは欲しかったんだけれど、重さが1.1kgということはレッツノートより重いんだよね。駆動時間も短いし。
値段が安いのはうれしいものの、買うか、となるとNOなんだろうな。欲しいのは600gくらいで電池駆動の、テキスト入力マシンなんだけれど。
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ノートパソコン充電時の音、可聴周波数

2007年06月01日 | 企業の一般的な話
今日は、ノートパソコンって結構音がするな、と感じました。ファンの音、ハードディスクの音、かなりうるさいな、と時に感じる。集中している時は感じないのだけれど、ふと、気が抜けたときに、あ、うるさいなぁ、って思うのです。
で、ファンの音やHDDの音は、まぁ、分かりやすい音なので仕方ないなぁ、とは思うものの、意外なことに、電源を切ったパソコンでも充電をしている状態では、高い音がするんですね。昔のブラウン管テレビのスタンバイとかの時のような高い音です。
電気製品だから、まぁ音はするのだろうけれど、あ、こんなところでも音がしていたんだぁ、と驚いたのでした。
で、これがどれくらいの周波数なんかなぁ、とか考えて、ネットで周波数を再生できる仕組みがないか探してみたら、可聴周波数チェッカなるものがあることを発見。早速試してみた。パソコンの場合、他の音とかうるさかったりするので、なかなか聞き取りにくいのだけれど・・。
で、試したところ、体調などによるのだろうけれど、15970Hzまでは聴くことができた。Wikipediaによると、昔のテレビの走査に伴って生じる高周波の雑音が、15750Hzだそうで、そういうのも聞こえているわけだ。。
老化によって、徐々に耳も悪くなるとのことで、定期的にチェックしてみるのも良いな、と思う次第。
ちなみに、巷で有名になったモスキート音は聞こえませんでした(;_;)
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