企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

ローソンが頼り・・とは

2007年11月24日 | 企業の一般的な話
現在も出張中なんですが、今回の3泊4日の出張で、なんとローソンに4食もお世話になってしまいました。利用したローソンは2店舗なんですけれどね。以前に比べると、ローソンのおにぎりもバリエーションが増え、なかなかよくなってきたと思います。ただ、いわゆるお惣菜がちょっと弱いかな。
おにぎりについては、大容量おにぎりが増えた感があり、もう少し小さい容量の100円くらいのおにぎりなんかも増やして欲しいと思いますね。サイズは半分でもいいくらい。いろいろな味を楽しみたいのですよ。今のサイズだと2個が限界。せめて、半分のサイズで3個とか食べたいのですが。
また、パンについては、他のコンビニもそうなのですが、プレーンな、あまり味の付いていないロールパンみたいなのを充実して欲しいと思っています。なんでNBの5個パックとかばかりなんだろう?と。1個100円のロールパンがあってもいいじゃないか?と思うのですが。
パン売り場は、甘ったるいか脂っこいか、あとは食パン!みたいな売り場ばかりでつまらないんですよね。町のパン屋には、もっとプレーン系充実しているのに、コンビニだと売れないのでしょうかね?
菓子パンとスイーツはたっくあんあるのに、普通のパンがあまりないのは、なんだかもったいないような気がします。世の中がそういうものを求めているのかな?単に商品化していないから需要がみえないだけなんじゃないか?と思うのですが。
これだけメタボとか言われている割には、メタボ対応メニューってあまり出てきませんよね。コンビニもスーパーも、デパ地下も。売れないのかな?やっぱり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頭脳スポーツ勝負

2007年11月24日 | 本の紹介(ビジネス)
今、将棋の竜王戦を防衛に向けて戦っている渡辺明氏の著書。今は、4局終わって3勝1敗ですか。このまま防衛してもらいたいですね。さて、本の後半は将棋自体のことが多くかかれており、私のような初心者からすればわかったようなわからないような部分もあったのですが(特に局面図・・文面以外の手を考えなかった理由、が、もしあるならば知りたかったです)
前半については、将棋関係の本で読むことのあるような内容が少なくなく、確かに竜王の考えが明記されていることは評価できるものの、なんだか業界の解説書のような雰囲気もありました。もう少し、竜王の人生観だったり、これまでどういう形で努力してきたか、とか、ほかの人には語れないような内容があるとよかったように思いました。
なお、巻末にある将棋のルールの説明とかは、とてもコンパクトでかつ分かりやすくまとまっていると思います。加えて、局面の解説が、本人の感じたようにまとめられているのは、読みやすいですね。初心者クラスから楽しめる本じゃないでしょうか。竜王が独身で、もっとメディアに注目されると・・・女性ファンも増えそうな♪そんなことを思うのはだめですかね?
なお、局面解説なら、週刊将棋や将棋世界の自戦記を読んだ方がよっぽど深いのですが・・・雑誌の方はもう少し堅い表現が多いかなぁ・・。


頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書 688)
渡辺 明
筑摩書房

このアイテムの詳細を見る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

このところ想うこと

2007年11月23日 | 趣味関係(食IT音楽を含む)
週末に仕事が入るようになって、あまり休みがとれていない日が続きます。仮に、平日に休みを取れることがあっても、会食があったり、人と会ったりで、結局、休みにならないことが多い。流通やサービス業に従事する人が、業界外で知人・友人と会ったりするのが難しい、ということが身をもって体験できてます。
特に、週末含め出張が多くなっており、それも、夕刻から深夜までの会議で日帰りできない時間になっていることが少なくない。これがなかなか負担になっている状態。本気で身体を休めないと、免疫がぐぐっと落ちそうな不安があります。移動が多く、近鉄特急、新幹線ばかり乗っているのですが、免疫が落ちると、ほんとすぐに風邪を引いてしまいそうですからね。
ところで、そうした移動時間に私が行っているのは、たいてい次の三つの組み合わせ。本を読む、音楽を聴く、仕事をする。早朝6時の新幹線とかでないかぎり、電車の中で寝ることはないです。本を読む場合、読む本の2/3は仕事関係でもあるため、純粋にプライベートのための読書の時間はかならずしも多くない。小説、趣味の新書、漫画なんかを読んでいる時間は、やっぱり少ないなぁ。
このブログに掲載している記事の多くが、本の紹介であったり、音楽ネタであったりするのは、そうした生活に依っているからなんですね。

そうそう、先日、時計が止まってしまったことを書きましたが、電池はいずれ交換する予定ながら、一つ時計を入手いたしました。いつものように、文字盤に文字や刻みがないタイプの時計です。ちょっとこマシなジョージジェンセンの時計はもっているのですが、どうしてもファッション系なんですね。他の時計は、たいていスウォッチばかり。ということで、仕事でしていてもあまり恥ずかしくない、普通の時計っぽいのを入手したわけでした。MOVADOっていう会社?のものです。

時計も買ったし、また仕事を頑張らなければなりませんね。世の中3連休。私は、うち2日は仕事。まぁ、出張中なので、折を見て息抜きしながら頑張ります。

そういえば、呉服関係、また情報アップしますね。業界的に、かなり厳しいようです。正直、老舗ほど、そして古い会社ほど、努力して売るということについて、勘違いしていないかな?と想っています。根性だけで、きものは売れませんよね。
しっかりと、自然と欲しくなってもらうような、しかけを考えないと。といっても、考えたことがないから、できないんでしょうか。
異業種のプロの意見、もっともっと聞いてみてはどうでしょうかね?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世間の常識(思い込み)は、そんなに違っていたのか?

2007年11月15日 | 企業の一般的な話
メディアが論じている問題は、それが真実味がある論旨であれば納得させられてしまうことが多い。ただ、専門家と言われる人は、別の想いを持っていることが少なくないようだ。知らなかったことが多かったのは、不勉強なせいもあるが、メディアになかなかでてこない、のも原因ではないかと思う。
リサイクル、分別収集のムダ。特にペットボトルやトレイの収集が、形だけで実際には一緒に焼却されているという現実についてはショックだった。
また、定期検診をする意味であったり、イワシの漁獲量減と鯨についての話など、あぁ、そうだったんだぁと、ということが議論されていて勉強になった。メディア情報をうのみにせず、自らの肌感覚も含めて、判断していかなければならないなぁ、と反省です。
私自身も、本の紹介を結構していますが、もう少し、内容に流されないような記事を書かなければならないですね。


常識はウソだらけ (WAC BUNKO 73)
日垣 隆
ワック

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1gあたりの価格、原価

2007年11月13日 | 企業の一般的な話
うまいところに目をつけたものだなぁ、と思ってしまった。自動車の値段を1gあたりにしたら、青のりだったら・・という見方で物事を測っていく。ただ、単に価格や原価(有報からざっくりと見ている)をものの重量で割っているだけではなく、粗利や荒利、営業利益率についても企業で比較をしているところが面白い。
ほとんどの人にとっては、有価証券報告書なんてものは、目にすることのない情報なんだと思う。ただ、少なくとも上場している企業や、株主が500人以上いるような企業(の一部?)では、有価証券報告書を公開している。EDINETに行けば、そういう情報は無料で入手できるようになっている。
簡単な財務分析は、有報公開会社がホールディング会社であったりしないかぎり、それなりの経費項目について推移を見たりできるわけだ。その情報を使って、こんなに面白い比較をやってくるなんて、目の付け所がすばらしい、と思ってしまう。
コンタクトレンズと1万円札の比較なんてのは、へぇ・・・と感じたし、プリンタのインクなんてのは、なんと内容量の少ないことか、と(笑) 重さに注目というのは、実は万物に共通する話であり、理はあるな、というのが感想。
発行のリヨン社って、あまり聞いたことなかったけれど、この「かに心書」シリーズはそれなりに面白い内容が出ていそうで、他も読んでみようと思ったところです。

なぜペットボトルの水は牛乳より高いのか―小学三年生からの世界経済入門値段には世の中がわかるヒミツが隠されている (カニ心書シリーズ)
洞口 勝人
リヨン社

このアイテムの詳細を見る
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

腕時計が止まって

2007年11月13日 | 趣味関係(食IT音楽を含む)
昨日の朝のこと。出張につけていった腕時計が止まってしまっていました。おとといから名古屋に宿泊しており、名古屋から朝の東京の会議へ出席し、夜はまた名古屋という予定。そのため、7時には新幹線だったのだけれど。時計の針が8時を指していて驚いてしまいました。
実は、前の晩の11時くらいには、腕時計を確認しておりその時はきちんと動いていたのです。針がとおってもないところなのに、なんで止まってしまうの?と思ったりもしましたが、電池が切れる時には、異常な動きを見せたりもするのでしょうね。
実はおととい、別の時計を見に百貨店の売り場を見てきたところ。
パソコンが、買い換えようとした途端、調子が悪くなったりするように、この時計にも、そうした浮気心?が見すかれてしまったような、そんな気分でした。
さて、この決着をどうやってつけようかな?と悩んでおります。電池交換で済ませるか、それとも新しいのを買うのか。その両方か。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仮説思考の入門書としてはよいのではないか?

2007年11月13日 | 企業の一般的な話
仮説思考、今や普通に勉強をしているビジネスマンで知らない人はないと言ってもよい言葉です。しかし、様々な本を読んだとしても、なかなか身に付きにくいのも事実。多少本を読む程度では、全くものにならないと言ってもよいのではないでしょうか?
仮説思考は身に付いた!と思っている人に、ぜひ目を通していただきたい本書。もちろん、今更教科書なんて!って人にも、周りの人に紹介するために読んでみては堂かとも思います。
この本自体、主眼は仮説って何?ってことをストーリーで説明している本なので、ビジネス小説として読むには、ちょっと深さが足りないとも思います。でも、仮説とは何か、またデータをどう用いてストーリーにするのか、とかそれこそ基本中の基本について、主人公が勉強していくのを追いながら、勉強していくことができると思います。
エンディングは、そりゃないだろう、みたいな感じで。。ある意味、女子大生会計士の事件簿とかを思い出してしまうような話。とは言え、わかったつもりの仮説思考で、周りに迷惑をかけているような人には、とってもよいクスリになると思います。

仮説力を鍛える (ソフトバンク新書 51) (ソフトバンク新書 51)
八幡 紕芦史
ソフトバンククリエイティブ

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

醤油のお話

2007年11月09日 | 趣味関係(食IT音楽を含む)
最近は、本物志向、健康志向なんだろう。そして、偽装が認められなくなって来ている。金利じゃないけれど、グレーゾーンが認められなくなって来ているようだ。今年に入って、社保庁、赤福、ニチアス、自治体の裏金など企業や官公庁の裏側が明るみになってきた。思い出すのは、東横インの社長の言葉、「まぁいっか」と思って、だったような。制限速度を少し超えた程度という認識。ちょっとぐらい、がどんどん大事になってしまう。そんな経験は読者の皆様もお持ちだろう。小さな嘘が、どんどん大きくなって、困ってしまったこと、またはそういう人を見たことはきっとあるだろう。
さて、最初の話に戻るが、食については、みな本格派になってきているのだろう。原材料や加工法、フードマイル、スローフードなど、かつてはあまり気にしなかったことも、気になるようになってきた。だけれど、まだまだ、テキトーな対応の企業も少なくないと思ったりする。そればかりか、本物志向を歌いながら、実際は全然そうではなかったりするのが見えてくることもある。その典型的な例が醤油ではないか、と思っている。
といっても、私も醤油の専門家ではない。別に、大豆と食塩だけの醤油でなければならない、とまでは言わないつもり。ポン酢醤油やだし醤油の使い勝手のよさまで否定したいと思わない。保存のために、一部アルコールが添加されるのも、仕方ない面もあるとおもうし、脱脂加工大豆というものが、原料コスト削減のために使われることもあるのだろう。
ただ、そうしたしょうゆに、果糖ブドウ糖液糖という名前の糖分の添加や、カラメル色素、更なるアミノ酸等の添加ってのはどうなのか?と思う。まぁ、最後のアミノ酸等については、だし醤油などでは一部あるのは工業製品としては仕方ないのかもしれないが、カラメル色素ってなんぞ?と。少量のしょうゆに、液糖を足してこくをだし、アルコールで風味を出しながら塩分が足りない分の保存をかけて、色が薄くなったのでカラメル色素を使いました!って、醤油?と思う。
製造業へのヒアリングをしていないので、あくまで素人の邪推に過ぎないけれど、なんか違うよな、と思うのだ。例えば、東京駅地下のグランスタにオープンした寿司の竹若。しっかりと職人らしい人がいて、商品によっては注文に応じて寿司ネタを切って出してくれるほどの力の入れよう。値段も、同程度の商品を高質スーパーで買えば、6割くらいで出していそうなほど、高めである。しかしながら、そのお店で、添付される醤油は。。キッコーマン醤油使用、という表示の、原材料が脱脂加工大豆、大豆、小麦、食塩、果糖ぶどう糖液糖、アルコール、保存料(安息香酸Na)である。せっかくのネタも、この醤油じゃどうにも、と思ってしまった。
ごく一部の食材の前では、純粋な醤油よりもだし醤油がいいこともあるのはわかる。立派な料亭、割烹で、お造りの内容に分けて醤油を数種類出してくれるお店があるのは、そうした気遣いからだろう。だが、そうしたお店でも、テーブルの上に置いてある醤油については、なにものかわからないことが少なくない。まして、どんな刺身にも一種類の醤油で対応するお店は(よほどこだわった醤油を選んでいるお店をのぞき)言うまでもないだろう。
醤油は、日本ではかなり古くから使われてきた調味料なんだけれど、いつのまにか醤油ではなくなってしまっているようだ。
気が向いたら、スーパーやデパートで寿司を買って、添付されている醤油の原材料を眺めてみて欲しい。醤油のコストと、きらびやかなだけで再利用もあまりされないトレイのコスト、どちらが高いか。。身体に入る醤油の方が、かなり安く押さえられてしまっている。(もっとも、ペットボトルの水なんてのは、そうしたものの典型例だけれど、ピュアな水を手元まで持ってくる物流コストが、原材料だと思えば、まだまだボトルのコストは小さいと言えるだろう)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阿波晩茶、阿波番茶のお話

2007年11月09日 | 趣味関係(食IT音楽を含む)
徳島の上勝、そして相生(今は那賀川町らしい?)で産出される「阿波番茶(晩茶)」、中国から茶が伝わったままの製法で作り続けているというお茶がある。後発酵茶という類の一つで、プーアル茶などに近い作られ方のお茶だ。この番茶、名前から見れば、1番茶ではない○番茶のようにも思えるが、きちんとした一番茶。どうもこの地には、半田素麺(JAS分類では冷や麦)のような、なかなか誤解しそうな名称があるようで。。
先日、徳島へ寄ったときに大袋をひとつ購入してきた。少し酸味があるけれど香ばしい、まぁ味的には一般的な番茶を少し酸っぱくしたようなお茶なんだけれど、カフェインが含まれておらず、乳酸菌発酵していることから、多少は乳酸菌の恩恵が受けられるそうだ。熱いお茶に乳酸菌が残るのか?そんなことはよくわからないけれど。
伝統的な製法で、作る人も限られていることから産出量は極めて少ないとは言うが、徳島であればその辺で普通に買うことができる。さて、このお茶だが、どうやら健康茶として、少し話題になったこともあるのだそう。毎日一リットル、1週間飲んだ人の血糖値や中性脂肪値が下がったという報告が、紹介サイトにも掲載されていた。まぁ、あるあるの例もあるので、そうした効果のほどは話半分に聴いておかなければならないだろうけれど。。。
気になったのは、徳島の糖尿病の人の比率が、たしか全国一だったこと。地元の健康茶を皆は飲んでいないのだろうか?と思ってしまったのだ。お茶というのは生活習慣だから、このお茶を毎日飲んでいる人に糖尿病が少なかったりすると、なかなか面白いと思うのだけれど。県はそういうことは考えもしないのだろうか?それとも、因果関係がないと結果が出てしまっているのかな?
私自身は、今のところ糖尿の虞はないと思っているけれど、将来どうなるかはわからない。ただ、昔を振り返ってみて、遺伝的に糖尿病が多い土地だったとするならば、その地で、正直、さして美味とは言えない(なれればおいしいのだけれど)お茶が続いてきた、というのは理由があったのかな、と思ったまで。
徳大の先生で、そういう視点で患者に番茶をすすめてみたり、してる人はいないのだろうかな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラーメンはどこへ行くのか?

2007年11月06日 | 本の紹介(ビジネス)
日本の国民食といえば、寿司、おにぎり、カレー、うどん、そば、各種どんぶり、ラーメン、およびパスタというところだろうか?ファストフード系では、ピザ、ハンバーガー類も普通に食べるようになって来ているとは思うが、頻度で言えば、まだまだ先に挙げたアイテムの方が多いような気がする。こういうのは統計を見ればだいたいわかるわけだが・・。今回は、移動中につき、ネット対応も悪く、加えて食品関係の資料集も持っていないため、おいておく。
その内、うどん、そばの進化が少し停滞気味であるように思うが、それはかなり完成された食べ物であるからなのだろうか?(もっとも、一部の創作和食系のお店では、日本そばをラーメンスープに入れたり、にんにくと合わせたりしているのをみたことはあるが) 寿司は、世界に広まったおかげで、また現地から逆輸入されたものもでてきており、まだまだ進化していくように思う。カレーは、焼きカレー、スープカレーなどが広がったおかげで、新たな展開を見せようとしているし、ひょっとすると中華の火鍋などと融合していけば、更なる発展もあるように感じる。おにぎりは、専門店がまた増えていること、コンビニでの新商品開発などを見ると、まだ進化するのだろう。どんぶりも同様だ。
では、ラーメンは?というと、以上に上げた食品と比べて、とにかくバリエーションが様々で、加えて進化をどんどんしている。それぞれを産業として見たときに、職人の数がものすごく多いのではなかろうか? どんな分野においても、少数の精鋭がブレークスルーをしてからは、あとはどれだけ人が投入されたか、によってその分野の盛り上がりは決められると思う。こうした食品においては、作る人、食べる人の双方の数が、よりよいものへの進化を進めていくのだと思う。
さて、寿司、握り飯、カレー、うどん、そば、どんぶりについては、日本の食文化の一つである、と言うのは、多くの人が否定しないところではないか?と思うがどうだろうか?大衆化してしまっている、とは思うが、それぞれ流派もあり、地域色もあったりするし、まぁ食文化の断片であることは間違いない。一方、ラーメンについては、私はそれが食べられている食数といい、かかわっている人の数といい、まぎれもなく文化の行きに達しているのだと思うのだが、まだまだそうとは認識しきれない人も少なくないのかもしれない。会席、懐石などに比べると、真剣に味わって食べている人の数、そして時間、回数はラーメンの方が既に圧倒していると思うのだけれど、それでも文化じゃない、という人もいるのだから面白い。

さて、そうしたラーメンにまつわる真髄とも言える内容をまとめたのが、本書である。ラーメンに詳しい人で、この人を知らない人はまず居ないとも言える石神氏の本。なんとラーメンの写真がいっさいない。そして、各地の名店の紹介数がものすごい。文章だけだと、新書サイズでもここまで紹介できるんだ、と思ってしまったほど。

さて、表題にも書いたが、ラーメンは今後どこへ向かうのだろうか?平面的な麺、タレ、スープ、具材など素材に関する発展は、今後も続くだろうし進化としては主力であることと思う。食べさせ方(Wスープ、焼味噌、等)も、その調味料の内容と合わせ方で進化はしていくのだと思う。では、ブレイクスルーとは何か?原材料や水のこだわり?健康志向?そういうものは、すべて上にあげた発展に入るのだと思う。 ラーメンが人が食べるものであるということから考えるに(さすがに、他の動物には食べにくいでしょう)、外国の食文化との接触なんではなかろうか?と思うのだがどうだろう。
そういうと、アメリカやアジアの国々では、日式ラーメンのお店も増えている!という声が帰ってきそうだ。それはそうなんだが、その諸外国の日式ラーメンが、例えば、大根おろしスパゲッティの様に現地化しているか?というと、まだまだかな?とも思う。インスタントラーメンの世界では、かなり現地化が進んでいる一方で、普通のラーメンについては、まだまだじゃないか?と思ってしまう。
振り返って、日本の老舗や新興有名ラーメン店で、外国人が修業しているのをどれだけ見たことがあるだろうか?修行に値するような仕事をしているのは、まだまだ少ないように思われる。お店のスタッフはすべて外人で、外人向けにラーメンをやっているお店!みたいなのができてきて、それがまた日本人にも受け入れられるようになってくると、そうしたブレイクスルーにつながるんじゃないかな?とも思うのだけれど。
ラーメン愛好家の方々はどう思われますか?


ラーメンの真髄 (ベスト新書 154)
石神 秀幸
ベストセラーズ

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

教育、学力のお話

2007年11月04日 | 本の紹介(ビジネス)
教育現場からの発信。ゆとり教育、なにがどう問題だったのか?ということが書かれている本書。現場の教師たちは、とてつもなく忙しい。だから、世間知らずになってしまう。教育現場のことを知らない有識者が大半の集まりで、教育再生会議と称して改革案を作っても、現場教師には響かない。なるほど、そういう背景だったのか、と納得することが多くあった本でした。
義務教育の現場の課題を、背景含めて明確にしてくれた本です。ぜひとも、今、社会で頑張っておいでの方にも読んでもらいたい本であることは間違いないですね。

私だけかもしれませんが、最近、教育や学力についての記事や本などを多く目にするようになってきたように感じます。教育をどうするか、ということは、子供を持つ親達だけの問題でもなく、また学校の先生たちだけの問題でもない。まして、文部官僚だけの問題でもないはずなんです。なのに、親、そして先生と教育委員会、官僚ばかりが、自分たちだけの問題として片付けようとしているように見えてしまいます。
いじめ、落ちこぼれ、浮きこぼれ、などを通じて小学生の学力が落ち、中学生も、そして高校生も落ちてくることになると、大学も更に力が落ちてしまいますね。その先には、社会でも順応できない人が増えてくるということを意味しているんじゃないか? その意味では、安倍内閣で「教育」をなんとかする、と花火を打ち上げた方向性については間違っていないと思うし、評価すべきだと思いました。
だが、そのやり方がまずかったんでしょ。いろいろな人の声を聞くにしても情報が不足したんではないですか?特に義務教育下にある子供を持たない大人にとっては、現在の事実については情報が圧倒的に不足していると思います。否、子供を持つ親にとっても、限られた情報しか入ってこないだろうし、教育委員会には、本当の現場の声も響かない(らいし)です。

教育に対して、もっともっと国(全体であり、官とか政だけではない)としての資源を投入しなければならないのだろうなぁ。でも、子供だけじゃない、国民全体のリテラシーの向上とか言わないと、どうにもならんのじゃないか?とは思うのだけどね。もっとも、リテラシーと言っても、誰もが活字で勉強しなければならないわけではないですけれどね。本は読んだ方がいいとは思うけれど、本では得られない体験もたくさんある(というか、百聞は一見には勝らないですよね)。
経済成長、そして国際競争力の強化は、犠牲にはなかなかできないとは思います。一方で、短期的な競争力だけを意識しては、その先に更につらいことが待ち構えているのでしょう。
小泉元首相が訴えた「米百俵」の精神。それは大事でもある。如何にして、世界との戦い(もっとも宇宙船地球号から見たら、意味は少ないのでしょうが)を切り抜け、更に将来の繁栄の礎築きを両立させるか、ということを、もっと真剣に考えていかなければならないですね。

困った困った。勉強しなければならない領域が、また増えてしまった。やりたいことが多くて、本当に困ってしまいます。時間の使い方をもうちょっと考え直すのがよいのかな?



ゆとり教育は本当に死んだのか?―公立校再生への道 (角川SSC新書 6)
根本 浩
角川・エス・エス・コミュニケーションズ

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする