企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

PHSのお話

2006年02月27日 | 企業の一般的な話
みんなを電話にする会社♪NTTパーソナル♪ このフレーズが最近頭から離れない。既に、NTTパーソナルはドコモに吸収されており、もう実体もないのだが・・・。PHS事業をNTTはやめるということで、今はWillcom(DDIポケット)だけとなってしまった。現在、PCにつなげているのも、AirH"なんだけれどね。これが、電波が繋がらない。マンションでは厳しいらしい。場所は、かなり都心に近いはずなんだけれど、高度の問題だそうで。
それにしても、PHS事業、あのNTTが撤退したというのがとても気にかかる。あれだけの大企業にしても、携帯端末についてはPHSではなくて携帯電話に注力せざるを得なかったわけだ。それほどまでに、このビジネスは難しいということらしい。そういえば、アステルというのもあったなぁ。電力会社系だったような?これも、サービス終了しているらしい。(一部存続しているサービスもあるとのことですが)
私自身、PHSは、NTTパーソナルがでてからすぐに購入した覚えがあります。大学の寮に住んでいましたが、部屋では窓際しか繋がらないという情けない状態。当時はポケベルと併用していました。その後、携帯を買って、ポケベルをやめたのを覚えています。
なんか、ナツカシイ話です。ということはおいておき、超大企業でも、ビジネス運営を誤れば、撤退せざるを得なくなるというケースとして、エヌティティパーソナルを思い出したのでしょう。もっとも、それで本体がぐらついた、というワケではないでしょうけれどね。
グループ企業という観点でモノを考えるとき、多少の赤字でもよいや、では済まされない。そういう時代何だなぁ、とつくづく思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セブンイレブンの強さ

2006年02月26日 | 企業の一般的な話
セブンイレブン系の本はたくさんでているけれど、今回出版されたこの本は、より分かりやすく多くの人に読んでもらえるような内容となっています。ちかく、セブンイレブンの店頭でも並ぶのでしょうか?著者、勝見氏の前著は、セブンイレブンの店頭でも結構並んでいましたしね。
今回の本は、16歳すなわち、高校生でアルバイトをしている人が、どんな指導の下でセブンイレブンで仕事をしているか、ということに焦点を当てた本です。実際に、すべての従業員がこの本に書かれているようなレベルで仕事できているとは思いませんが、近いレベルで仕事をしている人は少なくないことでしょう。
他のコンビニやスーパーで、ここまでバイトさん、パートさんに仕事をしてもらえているところは、とても少ない。それを、全社的に行おうとしていること自体、すごいことだと思います。
スーパーの改革に携わっている私は、いわゆる仮説検証型の働き方がみんなでできるようになれば、業績は相当改善するはずだ、という考えをもち、ロジカルシンキングや数値で語り、アクションを起こす働き方を訴え続けてきました。その結果か、そのスーパーでは昨年対比100くらいを、このところ出し続けているのですが、今も言われていることがあります。それは、頭でっかちの組織ではだめだ、とか論理とか仮説とかは幹部だけが持っていればいい、という類の指摘です。
少なくとも、セブンイレブンの優秀店舗や、また、リッツカールトンといったホテルでは、従業員みんなが仮説検証、そしてサービス精神を持って仕事ができているわけですから、このスーパーでもそれは不可能ではない、と思っています。
同じことを、現場からも言われることがあります。時給700円そこそこのパートさん、いい人が集まるわけがないじゃないか、とか。言っている本人が、その発言のおかしさを分かっていないのかもしれませんが、誰も金銭だけで働くわけではないですよね。条件がよいから、といってどんどん職場を変えていく人もいないわけではないですが、皆がそうではない。やっぱり、働きやすさや、慣れ、などもあり、そう簡単には職場を変えないものです。
ならば、その人々にもっともっと、働きがいを持って、成果を出してもらうこともできるのでは?そんな視点でこの本を読むと、とても元気が出てきます。ぜひ、ご一読を。
セブン‐イレブンの「16歳からの経営学」―鈴木敏文が教える「ほんとう」の仕事

宝島社

このアイテムの詳細を見る


オリジナル投稿日 2005/12/19
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

接客サービスの達人

2006年02月26日 | 本の紹介(ビジネス)
大和出版から出ている書籍「接客サービスの達人」。著者は江澤博己氏、フリーランスホテリエという職業。帯には、「その笑顔が大失敗を招くこともある!!」と書いてある。期待できる内容だ、と思って購入。やっと読み終えた。
この本のメイントピックは、お客様視点をどうやってみんなが持てばいいのか、ということだ。
このタイプの本によくありがちな、○○で、こんなサービスに感激した、とかいうのではなく、接客する時に、どういう風にお客様の気持を感じて、どう接するべきか、ということを書いてある。
詳しくは、本書を参照していただきたいが、いろんなサービス業の関係者、また、営業をやる人には是非読んでもらいたい。

接客サービスの達人―100人のお客さまに100通りの感動を与える

大和出版

このアイテムの詳細を見る


オリジナル投稿日 2004/11/9
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「問題解決トレーニング」 イースト・プレス

2006年02月26日 | 本の紹介(ビジネス)
芝浦工業大学教授の西村克己氏がまとめあげたこの本。1575円(税込み)ながら、なかなか問題解決における要点をついている。50問の設問(選択式)と、その解説でなるこの本だが、基本的な問題解決力をつけたいと考えている人にとっては、かなり参考になろう。

日頃、問題解決をやっている人にとっては、確認的に読むこともできるが、結構退屈な内容であるかもしれない。(私にとっては、参考になることもあり、またちょっと退屈なこともあり)

コンサル会社における、若手が陥りそうな罠を、まとめた、と言えばそういう本でもあるし、より一般的には、自分は問題解決ができる、と思っている人に対して、いやいや、そーじゃないんだよ、と問いかけているような本でもある。
なお、本書には、考える力がつく、という言葉がついているが、これは全くウソ。考える力がつくような造りにはなっていない。まぁ、それを言うのは酷か。どんな本でも、活用の仕方によっては考える力はつくわけだから。。。でも、その程度ってこと。
そうそう、別に本書がだめだ、ってけなしたわけではない。本当に、一つ一つについて、ディスカッションして勉強していく、とか、そういう形ではとっても活用できると思います。

問題解決トレーニング

イースト・プレス

このアイテムの詳細を見る


オリジナル投稿日 2004/9/9
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

言葉の格闘技・・・という表現もいいですね

2006年02月26日 | 本の紹介(ビジネス)
巷では、まだまだ日本語が流行っています。単なる知識からPQまで、幅広く、日本語についてテレビや雑誌まで特集している感じ。そんな中、今日ご紹介する本は、報道ステーションの古舘氏と声に出して読みたい日本語の斎藤孝氏の「日本語「息」「活」「粋」」という2003年の本を文庫化したものです。その話が、なんとも面白く、また勉強になるもので、ここでご紹介したいと思いました。
書名は、トーク術とあります。確かに表現方法についても一部時間が(なにせ対談なのでそう表現します)割かれていますが、それよりも、表現の裏側にある理由を、いろいろ分析しているところがとっても面白いのです。大阪のおばちゃんの、「どうしましょう」というエピソードとか、ラジオの中継の話とか、なるほどなぁ、って思いました。表現に関係する本とか、あれこれ読みましたが、ここ最近ではこの本がもっとも楽しく読めたものです。本も安いですし、ぜひお手にとってみてはいかがでしょうか?

日本語トーク術

小学館

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界一やさしい会計の本です (本の紹介)

2006年02月25日 | 本の紹介(ビジネス)
山田真哉氏の有名な会計に関する小説「女子大生会計士の事件簿」シリーズの流れで、会計の概念を易しい言葉で解説してある本です。人に紹介できるかなぁ、と思って買って読みましたが、なかなか面白くできており、紹介するに値するなぁ、と感じています。藤原和博氏の本の「よのなか」シリーズとともに、若いお子さんをもつ親御さん、また、中学生や高校生に読んでもらいたい本ですね。また、社会人でも、会計のことをちょっとでも理解してみようか?と思っている人ならば、ぜひ読んではどうでしょうか?

また、今後起業を考えている人などは、こういう本を一度は目を通しておいた方がいいでしょう。さすがに、数年前の起業ブームの時と違って、財務がまったくわからないで起業する人は減ってきているとは思いますが、中には、怪しい人もいますよね。起業するだけの気持ちがある人なら、1500円弱の本、そして数時間の時間を費やしておくことは、有益な投資であると思います。

私が一番読んで欲しいなぁ、と思うのは学校の先生なんですけれどね。(あと、公務員ですか)小中学校、高校の先生に、こういう本を読んでもらいたいです。優秀なのに、生きてきた環境のためか、ちょっとビジネスに疎い人が少なからずいます。そんな人に、一度でいいから、民間のビジネスの世界がどう動いているかを理解してもらいたい。そんな気持ちを強く持っています。著者さんが、日本の将来の若手を考えるようなことがあれば、例えば、中学校や高校の図書館に、全校とはいいません、せめて数百校、寄贈されてみては?なんて言いたいです。(どこかで、この記事を読んでくださるかもしれませんしね)
内容については、amazonの書評などに譲ります。そこに有益な情報がいっぱいありますので。この記事をご覧になった方は、ぜひ、一度本書を手に取ってみられてはどうでしょう?

<女子大生会計士の事件簿>世界一やさしい会計の本です

日本実業出版社

このアイテムの詳細を見る


オリジナル投稿日 2005/1/6
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県庁の星

2006年02月25日 | 趣味関係(食IT音楽を含む)
今晩のオールナイトで、県庁の星を見てこようと思っています。本は、出版されたときに読んだのですが、今は、あるスーパーの財務部の人に貸していて、回し読みされている状態。公務員にとっても、意味がある本でしょうが、スーパーの管理部門の人にとってもなかなか価値があるでしょう。
今日から公開のこの映画、なんか、本を読みながら想像していた人と比べると、若くて洗練されているイメージがありますが、きっと面白いし、また楽しめて、それに元気づけられるのだと思います。感想は、また後ほど♪
公務員とスーパー関係者をターゲットにすれば、かなり動員数は行くのかなぁ、とも思いますが。。。どれくらい人を集めるのかな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よく飛行機に乗る人に(本の紹介)

2006年02月25日 | 本の紹介(ビジネス)
私は、国内の移動では、たいてい電車やバスを使っている。飛行機にはあまり乗らない。羽田が遠いせいもあるが、東京、名古屋、京都、大阪で仕事をしていると、あまり乗る機会がない。マイレージというものも、なんだか使い勝手が悪いようだし、あんなプログラムなくても、VIPはVIPの待遇をしてくれているらしいと聞くと、なんだか意味がないような気がするから。
ここで紹介する二冊の本は、飛行機によく乗る人に読んでもらいたいものだ。私も、海外旅行を刷るときに参考にしたいと考えている。エアライン毎の、小さなミスなどの統計などが乗っているのが参考になると思う。(飛行機でも、大きな事故以外に、ヒヤリ・ハットがたくさんあるのだそうだ)
どちらも高価な本ではないが、読み物としても、そして実用的にも役立つ本だし、飛行機の上で読むのはあれだが、新幹線なんかで読んでみたらよいだろう。

必ずしも飛行機の怖さを書いているだけでなく、安心できるという側面もしっかり書かれているし、飛行機に対して心配をお持ちの人には一読の価値は必ずあります。

エアライン・クライシス―なぜ信じられない事故が起こるのか

平凡社

このアイテムの詳細を見る


墜ちない飛行機 -安全なエアライン、機種を選ぶ

光文社

このアイテムの詳細を見る


オリジナル投稿日2005/2/7
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒトはこんなことで死んでしまうのか(本の紹介)

2006年02月25日 | 本の紹介(ビジネス)
恐い本だった。監察医が書いた、ヒトの死因についての本。あっけない最期について、いろんな事例が紹介されている。正直、読んでいて恐いと感じてしまった本だった。

いろんな死因、ちょっと紹介してみよう。詳しくは本書を取り寄せていただきたい。
○菓子のひとかけら、喉に詰まると死ぬかもしれない
○扇風機に一ヶ所があたりっぱなしにすると、死ぬかもしれない
○火事現場で、水をかぶっても無駄。一酸化炭素中毒
○舌をかみきっても、血が、気管に入って凝固しない限りは、痛いだけ
○青酸カリは、呼吸酵素を壊す。呼吸はしても、酸素が吸収されず窒息する
○どんな酒豪でも、急性アルコール中毒になる可能性がある

どうでしょう?興味深いのではないですか?
○クビをはねられた時には、すぐ意識がなくなる
○切腹は、出血多量になるまで、痛い。だから介錯人が必要

こんな話も載っていました。誰しも一度はむかえる死ですが。この本、一読の価値はあると思いました。

ヒトは、こんなことで死んでしまうのか

インデックス・コミュニケーションズ

このアイテムの詳細を見る


オリジナル投稿日 2004/11/12
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近、本の紹介の焼き直しがアップされていますが・・・

2006年02月23日 | 本の紹介(ビジネス)
これは、GOOブログの検索で、それぞれの本の紹介が検索結果として出てこないためです。YAHOOでは、それなりに検索結果が出てくるのですが、GOOのWeb検索でも出てこないという状態。先日の記事にも掲載しましたが、ブログ検索では、過去3か月以内にアップされた記事のみしか結果に出てこないのです。そのため、ほんの紹介記事については、定期的に検索対象になるように日付を更新しています。
結果として、以前の記事についてURLが変更になることはないのですが、投稿月による表示を行う際に、記事が表示されなくなるということが起きています。
GOOの事務局?には、その旨メールでコンタクトしたのですが、3日に目にしてまだ返信がない状態。やはり、三ヶ月は仕様なんでしょうか?どこかにあったかな?そういう表示・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界一の金持ちになってみろ! でも、粉飾はいけません

2006年02月23日 | 本の紹介(ビジネス)
ライブドアの堀江社長に対して、論説家の竹村健一氏が質問を投げかける形の対談本。堀江氏の考えがよぉく出ている内容となっている。親と子くらいの年齢差の二人が、きちんと話ができているように見えるのは、二人とも大人だからなんだろう。
堀江氏の発言が、本の中で、同じ内容でダブっているようなところがあるのを除いて、本書は、話題の社長がどんなことを考えているのか。そして、どんなことを若者に訴えたいのかがよく分かる内容だ。
特に、主張として面白かったのは、年寄りが金を使うべきという今の世の中に対して、年寄りは金を使わず、若者のために貯蓄せよということ。若者が金融を通じてお金を調達しやすい世の中にしてはどうか、ということ。もっともだなぁ、と感じる。今の金融の仕組みでは、年寄りが金を使っても、結局、一部の金持ちのところに流れるだけであって、それが、また若者のところに還流はしない。だから、仕組みとして、若者にもお金が流れる制度を求める。この本については、納得行ったのだけれどね。
本業で、粉飾をしていたのではどうにもならない。いったい、いつから粉飾をしていたものやら。文字だけを追えば、賛辞を送りたいけれど、歯切れが悪いです。高塚氏とかの場合は、そうは言っても、ビジネスの実績はあると思ったりもするのですが。。。被害者にとってみれば、どちらも悪人であり同様なのかもしれないとも感じます。
オリジナルは、2004/10/24投稿で、一部追加しています。


世界一の金持ちになってみろ!―単純に考えればうまくいく

太陽企画出版

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本語の話 禪創惠生塾 土藏利生の本

2006年02月23日 | 本の紹介(ビジネス)
土藏利生(とくらとしお)という人の本、「いただきます ありがとう」を読んだ。
曹洞宗、慈照山日輪寺の副住職をされている方のようだ。内容は、いただきます、などの日頃、使っている日本語について、ほんとうはこんな意味なんだよ、という話をしている。内容は、さすがに著作権のこともあって紹介はしないが、ひとつだけ。これなら許してもらえるかも・・(だめなら、連絡くださいね)
営業マン、とは、業(わざ)を営むのである。販売員とは、売れたものを販る(くばる)人。あなたの会社に、営業マンがいますか?という問いかけ。営業って、言っても、ほとんどの場合、御用聞きをしていることがおおい、と呉服屋の話で書いたと思う。なるほど、販売員かぁ、と感じたのだった。文中で、「本来、営業と言うのは、毎日毎日、そして売り先毎にその売り方や届け方、或いは新しい売り先の見つけ方やそこへの売り込み方を夫々に丁寧に検討を行い、その上で実行することが仕事の筈です。」なんて言っている。そうだよなぁ、なんてあらためて実感している。

本は簡単に手に入らないかもしれない。連絡先は・・・文京区小日向1-4-18 日輪寺山内 禪創惠生塾 事務局。info@zensoukeiseijuku.or.jp

オリジナルは2004/10/12に投稿です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黒川温泉のドンと巣鴨

2006年02月23日 | 本の紹介(ビジネス)
久しぶりの投稿となりました。このところ本の紹介ばかりで、面白くないという人も多いと思います。今日も、また本の紹介です。今日の2冊は、実は結構関係している本ではないかと。まず、一冊は、黒川温泉がいまほどに大人気になる、そのきっかけを作った人(きっかけだけでなく、着実に顧客とともに生きる街としての温泉街をひっぱってきた人)による本。もう一冊は、巣鴨がなぜ、おばあちゃんの原宿と言われ、商店街がパットしないという現代にあっても、ずっと人気を保てているのか?を考察した本です。

どちらも、日本全国で見られる、ナショナルブランド、ナショナルチェーンの看板ばかりの光景ではなく、日本らしい光景を見ることができるというブランディングを徹底している。それも一人だけではなくて、みんなでやっている、というのが分かります。
たまたまNHKのクローズアップ現代で、超巨大スーパーが進出してくることによって街が、地域が壊れてしまう、という話をやっていました。日本らしい生活スタイル、商習慣、風景というものが、どんどん失われていっているのは事実ですよね。都会は、逆に新しい都会像として日本らしさを作っているかもしれないですが、地方は、ごく一部の観光地域を除いて、たいてい同じような外食チェーンや衣料品チェーン、スーパーばかりが目に付きます。コンビニも例外ではないですよね。

以前、長浜に行ったとき、街を上げての「黒壁」化を見ました。一部、にあわないところもあるけれど、頑張っているのかな?と。徳島の脇も本当に限られたところだけですが、うだつの町並みを維持している。ただ、その瞬間だけなんですよね。テーマパークなんですよ。
本当の日本らしさはもう見ることができないために、あえて作ってでもそれを実現することが、長い目で見て日本らしさを維持、発展させていくことになるのかなぁ、と思いました。
京都では、町屋風のカフェや商店が増えつつあります。ビルばかりの町並みの中に、京都らしさがちょっとずつ新しい形で入って来ている。それでこそ、観光に行く価値があるものかな?と思います。
町全体がテーマパーク、温泉街がテーマパーク、それでよいのかもしれません。そういや、鬼怒川のウェスタン村って今もあるんだっけ?

黒川温泉のドン後藤哲也の「再生」の法則

朝日新聞社

このアイテムの詳細を見る


とげぬき地蔵商店街の経済学―「シニア攻略」12の法則

日本経済新聞社

このアイテムの詳細を見る


オリジナル記事は2005/12/6投稿
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戦略パワープロフェッショナル(本の紹介)

2006年02月23日 | 本の紹介(ビジネス)
以前、プロフェッショナルプレゼンテーションという本について記事を書いたことがある。その時は、コンサル時代にこの本を読んでおけばよかった、というものだった。今回紹介する本についても、同様の、とても高い評価をしてしまう。というのも、事例豊富な内容でありながら、これまで戦略コンサルタントなどが駆使してきたスキルが、簡潔にまとまっているからだ。もっとも、実践なきままでは、このような本を読んでもあまり意味がないだろう。だが、すくなくとも、こういった本を読んでどんな考え方があるのか?を知るだけでも、一般のビジネスパーソンにとってみれば大いに意味があると思う。
過去、多くのコンサルタント達が本を書いてきたのだとは思うが、これだけエッセンスをうまく詰め込んだ書も少ないのではないかな?アマゾンっぽくいけば★★★★★の評価。
ただし、プロのコンサルタントにとっては、★★★☆☆くらいかも。。。

戦略パワー・プロフェッショナル

ファーストプレス

このアイテムの詳細を見る


オリジナル投稿日 2005/10/16
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビル・ゲイツの面接試験

2006年02月23日 | 本の紹介(ビジネス)
この本は、わかりやすさと面白さでは、「1ウォンの考え、10億ウォンのアイディア―常識を打ち破る50の物語」の方がよいですけれど、勉強になります。。論理思考の演習などで、よくやる。。○○の市場規模は・・・というものから始まり、各種の面接試験の難問が、解説付きで載っています。
そもそも、なぜそんな試験をするのか、ということについて、かなり詳細にわたって書いてあるのも良いですね。私自身、転職活動の際に、ある商品の市場規模は?と聞かれたことがありました。10分くらいで考えろ。。と。コンサルティング会社では、日々の仕事の中で、そして雑談の中で、同じような演習をやっていたものですから、それなりの答えを出せた覚えがあります。この本は、そんなタイプの設問への演習として、そして、論理思考の考え方の習得のために使えるでしょう。
日本の就職試験の現場でどれくらい使えるかというと、さほど効果がないかもしれないです。でも底力をつけるには、いい訓練になると思います。また、OB訪問を受ける側の人が、こういうネタを持っていれば、若者の思考力を見るにはよいでしょうね。

ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?

青土社

このアイテムの詳細を見る


オリジナル投稿は2005/1/4
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする