企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

東海地区の呉服屋の方と食事しました。思ったこと・・

2007年07月20日 | 和の話(呉服業界など)
先日名古屋で、ある東海地域の呉服屋さんで働く方とお話をしました。会食といっても、高島屋の上のイタリアン&マリオットのバーで、カジュアルなお話。いや、タケウチ後、いわゆる呉服専門店も、いろいろたいへんなようです。
老舗とは言え、単独立地の専門呉服店では、なかなか新しいお客様がやってこない。ハレの日の商売なんで、ずっと待ちの商売をやってきたこと。バブル以降、呉服が売れなくなってきたこと。その後、NC(ナショナルチェーン)やLC(ローカルチェーン)が、GMSなどに出店していく中、その呉服屋は昔からの立地を守ってきた形。そりゃ、人の動きも変わるし、嗜好も変わってきているので、苦しいはずです。
今、呉服に関心を持った人がいたとして、どういうところに相談に行くでしょうか?老舗からすれば、信用力のある、そして値入の低めな呉服店が、本来は選ばれるべき、と思っている節はあるのですが、お客から見ればそうともいえない現実。
専門店って馬鹿にされそう、とか、難しいことを言われてわからなくなってしまいそう、とかなんだか敷居が高そうに感じてしまうんですよね。その点、NC/LCは、親しみが持てそうな、若い人やパート主婦っぽい人が店頭にいるから、なんだか入りやすそうに感じてしまう。
まぁ、そういう言い尽くされた議論をしても仕方ないので、店頭活性化についての話を残しておこうと思います。今の呉服店、店頭活性化と称して、小物とかで顧客をひきつけようとしています。まぁ、そこまでは許せる。でも、それがよいのは小物コーナーだけであって、呉服コーナーや、アパレル商材コーナーは、相変わらずなんですよね。
もっと顧客にとって開かれた展示ってできんものか?とか話をしました。他の業界、特に高価なものを売っている商売を見てきたら、どれだけ顧客側のストレス軽減と上質さの演出を両立させることに気をつかっているか。長年、お店で商売しているがために、他の業種の店頭を見ることを忘れてしまっているんでしょうか。
また、本気でいろんなお客様呼びたければ、店頭にもっともっと、着物をマネキンに着せて展示したっていいじゃないか?とか。呉服屋がきものを買ってくるのはおかしな話ですが、リサイクルで安物買ってきて、販促用に展示したっていいと思っています。
やはり仕立てた着物のほうが、きれいに写る。絵羽をいくらきれいに見せても、着たときのようにはなりませんし。あえて値札をつけず、着たおした古着を見せたりしながら、いろんな話ができないか?とか。
リフォームにしても、ビフォー・アフターを見せるような演出だってできますよね。決して、価格の高いリフォーム業者を使うだけではなくて、世に出ているリフォーム本を置いて、顧客が自分でリフォームするのを後押ししてあげたってよいじゃないですか?
店頭に賑わいがほしいなら、にぎわえる環境をつくらないと、と思うんですけれど、そういうことをやる人はいてませんよね。あまり・・・。
いっそのこと、呉服店、買っちゃおうかな?無理?数年内につぶそうと思っているとかそんな呉服屋さんあったら、お店ごとゆずっていただきたいな、なんて思い始めました。
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