企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

タイトル通り、状況に流されて判断を誤ってしまう(ときに、ずるしてしまう)事例が豊富

2013年11月02日 | 企業の一般的な話
ある状況下においては、当たり前に判断できそうなことについて、誤った判断をしてしまう、という事例をまとめながら、意志決定の問題についてまとめた本です。
「考えてるつもり」は「ずる」と共に読むと、特に意味がよくわかる気がします。
ちょうど同じ時期に読み進めていて、似た話がたくさん出てくるなと感じたのでした。
ずるをするつもりになりやすい空間、というのがどういうものか、という視点で見ると、この2冊はかなり近い文脈であることが分かります。

同じ人であっても、環境や与えられた情報によって、いかに異なる判断をしてしまうのか、という意味で、とても参考になる良書の2冊。ただ、なかなか読むのに時間が掛かりました(汗)
自分だったらどうなるか、考えながら読み進めるから、なんでしょうね。

考えてるつもり ――「状況」に流されまくる人たちの心理学
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社




ずる―嘘とごまかしの行動経済学
クリエーター情報なし
早川書房

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これまでの犯罪予防に対して異を唱えた論を平易に著した本ですね

2013年11月02日 | 企業の一般的な話
犯罪はどういうところで起きやすいのか、また予防についてどうすべきか、ということについて、感覚とは異なる事実をいくつも投げかけてくれる本です。直感的に思ってきたことのいくつかが覆されました。
いくら直感でも、データで検証してみなければ・・というビジネス現場における対応と通じる考え方で、とてもためになる本であったと思います。特に、犯罪マップ、防犯マップについては、その通りだなぁと。
結局、犯罪者もヒトなんですよね。だから予測、予想しながらシーンを見ていくと、いろいろと気がつけるんだなということ。
犯罪者は、犯罪を犯す直前まで一般人を装っている、本当にその通りで、ぼーっとしていると、危険を見逃すことになりますね。
もっとも性悪説で、ずっと緊張していられはしないのですが・・。

犯罪は予測できる (新潮新書)
クリエーター情報なし
新潮社
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指の長さの比で、そんなことも分かるの?

2013年06月30日 | 本の紹介(ビジネス)
男性の右手の人差し指と薬指、それぞれの長さを測ります。その比がどうか、を統計的に比較したところ、面白いことが分かった・・というお話です。
手相と比べると、ものすごく簡素化した見方ですね。シンプル手相forMenとでも名付けてよいのかも。
それでもいくらか比率の違いが、性格によって出てくるということが、どうやら統計的には言えるのだそう。
正直、そんな単純じゃないだろう、と思うし、例外も多いと思います。

統計的にどうか、ということを言うなら、本書の中で多用されている平均値だけではなく、その平均を構成する要素としての、ばらつき状況や標準偏差を表して欲しかったなぁと感じます。
そういうのは、どこかに論文でもあるのかな?

ただ、とかくわかりやすく誰でも簡単に調べられる要素でもあるので、飲み会ネタとしては重宝しそうです。
血液型占いよりは、なんとなく数字を使うので信用できそう・・って思ってしまうのでは?

ま、私も、周りの人にいろいろ数字をはからせてもらって、本当かどうか検証してみようとは思っておりますよ。

指からわかる男の能力と病 (講談社プラスアルファ新書)
クリエーター情報なし
講談社
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日本悲観論はメディアがつくったと思える本

2013年01月04日 | 本の紹介(ビジネス)
日本って、世界と比べると全然住みやすい国なんだと改めて認識することになる、そんな本でした。
将来がひどいとか、諸外国と比べて住みにくいとか、そんなことはない。相当、恵まれている環境なんだなぁと思えます。

内需もある程度あるし、世界から食品含め調達できる今、という限定がつくかもしれませんけれどね。20年後どうなるか、という意味では、確かに課題は多いでしょう。しかし、他国に比べたら、庶民の暮らしは相当いいのかも、と思ってしまいました。
2011-2012年頃の20カ国の状況についてのお話です。

間違いなく楽しんで読めます。そして、日本の良さを再認識できることでしょう。是非手に取ってみてください。


値段から世界が見える! 日本よりこんなに安い国、高い国 (朝日新書)
クリエーター情報なし
朝日新聞出版
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一つの通説に対する裏取り本としては面白い

2013年01月04日 | 企業の一般的な話
具体的なニュース、または通説に対して、データをもってきて、「ほら、本当はちがうでしょう」と解説する本です。
もちろん、それぞれについては、なるほどなぁと思うところも多かったので、読んで見ておくことは、情報収集の一つとしては良いと思います。ただ、期待したのは、その疑う「技術」だったので、やや肩すかしをくらった感覚を持ちました。
「草食男子」という言葉を流行らせた筆者。意図した意味とは違う形で言葉が広がっていくことに違和感を持ち、実態はこうだ、ということを様々なデータから指摘しています。自分の言葉が、変に伝わることで、メディアが如何に裏取りをせずに、センセーショナルに報道するのか?というのを身を以て知った著者だけありますね。
その他、いろいろな通説について、実際は違うということをデータで反証しているので、そういう読み物としては面白いでしょう。
ですが、技術を期待すると、それは本書を読むだけでは身につかないかな、とも感じました。


ニュースの裏を読む技術 「もっともらしいこと」ほど疑いなさい (PHPビジネス新書)
クリエーター情報なし
PHP研究所
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無駄なスキルアップをやめよう~

2012年12月13日 | 企業の一般的な話
スキルアップ教、資格の取得のために、勉強しても、まぁ役に立たないかも。ほとんど宗教だろう・という話。
実績を積んでいかなければ、仕事も来ないものです。では、実績を積むまではどうしたらいいのでしょうね。そう、そこには適切な指導者がいないから、妙なスキルアップ教がはびこることになっています。 

スキルアップ=資格取得、と読み替えると、意味が分かりやすいですね。資格を取ったから、それだけで仕事が沢山くるのか?というと、もうそういう時代ではなくなってます。
いろいろなスキル(資格)について、現在におけるその取得の価値がどの程度あるか、を明らかにしてくれるので、とても勉強になりますね。。

経営者や経営者候補が受けるべき教育、学ぶべき要素と、現場の一人一人が学ぶべき要素とは、私は異なっていると思っています。

結局、大半の人は、企業の行く末を決める意思決定には関わらないし、リーダー側になることはない。だから、そういう人々は、そもそもスキルアップとかと無縁であってもよいのじゃないでしょうか。現場では、真面目に仕事を続けること、間違いない仕事ができること、また精神としてお客様に本当から感謝すること、とか、少し先読みして感動をしてもらえること、などを学び・体験することは良いのだと思います。

一方、リーダー側になるべき人は、精神論や感謝とかそういうことばかりを勉強していてもダメだと思います。よほど規制に守られた特殊な業種なら別でしょうが、たいていの場合はどこかの企業と競争をしているわけです。また顧客も成長していっている。
市場環境も変わっていくし、戦略を再構築したり、現場の管理方法を変えてみたり、また様々な変革における計画を作り実行したり・・、適切に情報を読み解き、そこから対策を考え、実行するということのスキルは必要なんですね。

ただ、そういうことについては、学ぶことが辛いこと、今の仕事で忙しすぎて手をつけられないこと、などあって・・なかなかコストを払いにくいのも事実なんでしょう。
そんなことを思いながら、この本を読みました。ちなみに、コンサルタントという業種についても、先行きがない・・と(それも事実なんですが)書かれております。どうやら知った人にも取材をした上で書かれているようで・・いろいろ情報交換進めなければな・・と感じています。

なぜ、勉強しても出世できないのか? いま求められる「脱スキル」の仕事術 (ソフトバンク新書)
クリエーター情報なし
ソフトバンククリエイティブ
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残念なカプレーゼ

2012年12月13日 | 過去の不満たらたら記事
先日、ナポリの窯のピザを頂きました。ピザはおいしく頂けました。クワトロ・・4種類のチーズを楽しめるピザはとてもおいしかったですよ。

ただ、前菜のカプレーゼがちょっと残念。花畑牧場のモッツァレラということで、とても楽しみだったのですが、前の方がおいしかったです。
なんかぱさぱさ。どうやれば、モッツァレラチーズがこんなに、ぱさぱさで、まずくなるのか、硬くなるのか不明。

花畑ってブランド、もう終わってると思いますし、今更~ってかんじです。おいしければ、まだ良いけど、
まずくなってしまうんじゃ・・ダメだなぁ~。ナポリさん、花畑はもうやめてください。それよりは、岩手とかの被災地県にある素敵な乳製品をお願いします。
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危機管理、もっと手前の話も含め・・日本人ってこうだよね。。という話

2012年12月12日 | 本の紹介(ビジネス)
危機管理という言葉を見るから、やや引いてしまうかもしれないですが、要は日本人、日本の組織って、どういうところをよく考えず、ミスしやすいから、危機を目の前にしてこんな問題が起こる・・ってことをいろいろまとめています。
メディアの言う、安易な指摘・・例えば、人口が減少しているからデフレ・・ということについて、どう間違えているのか?などを丁寧に解説しています。知っている人からすれば、当たり前の事が多い。
一方、思考停止してしまった多くの日本人は、深く考えることをしないし、自分から情報を求めないんですね。
この本を読んで、立ち上がって、変革を志すか。あきらめて海外移住するか。
最近の政治についての報道を見ていると、ほんとうに、逃げ出したくなります。

歴史から考える 日本の危機管理は、ここが甘い 「まさか」というシナリオ (光文社新書)
上念司
光文社
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因果関係について学べる本

2012年03月14日 | 企業の一般的な話
ビジネスでも、公務の組織変革でも、なんでもよいのですが・・因果ということを考えて、物事の変革をすることがあると思います。
というか、○○をしよう、って決断(意志決定)するのは、△△するために・・ってことが多いでしょうから、人の意志決定において、因果関係を無視することは出来ないでしょう。
しかしながら、その因果関係について、実は、多くの人はきちんと理解していないかもしれないんじゃないか? 自分も含めて、です。もちろんのことですが(笑) と感じる本があります。
この本、くどいほど、因果について説明してくれます。世の中で言われる○○すれば△△、というものの多くが、実は因果ではない!と指摘してくれます。中間に、少し難しい説明(と表現したくなるような・・教科書的な部分)があり、人によっては嫌になるところかもしれませんが・・、丁寧に解説をしてくれているとも言えます。
統計の話もありますが、決して統計だけではなく、身の回りで起こりえる様々な意志決定についても、役立つ要素をもった本だと思います。
多くの人に紹介したい!と久々に感じた本。ぜひ、ご一読を・・♪

信じてはいけない「統計的に正しい」こと―あやしい健康情報やニセ科学にダマされない方法
クリエーター情報なし
幻冬舎ルネッサンス
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サービスレベルと利益の同時追求は難しいものなんでしょうか?

2012年03月14日 | 企業の一般的な話
某名古屋系チェーンの喫茶店に来ています。
名古屋では、人気で、店員もきびきびしているのですが、都内某所のこの店は、オペレーションがかなり微妙。店内が見えていないなぁと感じることが多いですね。
入店直後、「席が空いているか確認します」と言ったきり、5分以上放置されてみたり。その方は、なぜか、グラニュー糖やらナプキンやらをずっと整理していました。横では、アルバイトらしき人が、スプーンを数えているし。
席に通されてからも、お水を持ってくるまでに5分待ち。混んではいるかもしれないけれど、オーダーを通さなければ、さらに客の滞留時間が長くなるだけなんじゃないか?と(汗)
店内が混雑している、まぁ人気店なんでしょうが、満足度はどうだろう・・。これなら、セルフ店の方が、ストレスなく利用できたのになぁと感じてしまいます。

ちなみにこの会社と同じ親会社をもつ、某マンション管理会社も、私が住むマンションでは問題を起こしております。管理品質の低下が、前・現理事会から指摘されているんですね。
利益重視、低コスト化でも、十分戦えるんでしょうが(喫茶店の場合は立地?管理会社の場合は契約のタイミングもありますね)、サービス品質を落とすことで消えてしまう客もいるのだと思います。しかし、サービスを上げるためには、コストがかかる。
自分だったら、どうするだろう?客が放っておいても入ってくるならば、やっぱり見えにくいところで費用を落とすんだろうなぁ。
でも、見えないところを探す・・んじゃないか?とは思います。
某親会社は、子会社の事業価値の向上(短期的な利益なんでしょうが)のために、サービスを落としているようにも見える。ということは、Exitが近いのかもしれません。
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