日々是好舌

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小渕さん 針の筵の 辞任劇

2014年10月21日 15時07分40秒 | 日記
 竹下登元総理の孫でDAIGO(だいご)というタレントがいる。この人が竹下元総理の孫の証しとしてときどき持ち出してくるのが例の『平成』と書かれた色紙である。

 竹下内閣のときに昭和天皇が崩御された。元号変更にあたり、総理大臣官邸での記者会見で「新しい元号は「平成」であります」と平成を公表したのが当時の官房長官だった小渕恵三氏であり、氏はそれ以後「平成おじさん」として広く知られるようになった。

1998年(平成10年)7月30日、第18回参議院議員通常選挙での敗北の責任をとって辞任した橋本龍太郎の後継首相になる。

 低い支持率からスタートした小渕政権だったが、自由党・公明党との連立などで政権基盤は安定し、長期政権も視野に入っていた。しかし2000年(平成12年)4月2日に脳梗塞を発症した。
 
 4月5日、小渕首相が昏睡状態の中、青木幹雄首相臨時代理は小渕内閣の総辞職を決定した。
その後も小渕の昏睡状態は続き、意識を回復する事のないまま、倒れてから約1か月半を経た同年5月14日午後4時7分に死去。62歳だった。

 2か月後の第42回衆議院議員総選挙には、次女の小渕優子が後継として、群馬県第5区から出馬した。この選挙は小渕前首相の弔い合戦であるかのような様相を呈し、優子は次点の山口鶴男(元日本社会党書記長・元総務庁長官)に13万票以上の大差をつけて当選した。以後優子は連続当選し、現在5期目の現職である。

 先月の内閣改造で経済産業大臣に就任したばかりであったが、一連の政治資金疑惑で早々辞任に追い込まれてしまった。

 小渕氏の一連の政治資金疑惑で、問題は主に2点ある。一つは後援会が支援者向けに開いた観劇会の収支を巡る問題だ。

 小渕氏は記者会見で、観劇会を年2回開き、毎回約1000人が参加して、2008年以降は1人当たり1万2000円を徴収したと説明した。年間約2400万円、2年で約4800万円の収入があった計算で、この通りなら後援会などの政治資金収支報告書に計上された10、11年の観劇会の入場料と昼食代の3384万円、バス代1284万円の計4668万円の支出をまかなえる。参加者は実費を負担したことになり、公職選挙法で禁じられた利益供与(寄付行為)には当たらない。

 だが、両年の収入は計742万円しか記載がない。08年開催分は収入が計上されておらず、12年分では収支とも一切記載がない。つまり、収入にせよ支出にせよ数千万円単位の金の行方がわからないのである。

 小渕氏は「収支報告書の記載に大きな疑念があると言わざるを得ない」と述べ、政治資金規正法上の虚偽記載に当たる可能性を自ら認めた。

 もう一つの問題は、資金管理団体からの不適切、不透明な支出だ。
 支出は下仁田ネギやベビー用品、化粧品など多岐にわたるが、小渕氏はいずれも県外在住支援者への贈答や海外出張時のお土産などと説明。「会社が経済活動の中で経費で社交儀礼するのと同じく、政治家がさまざまな人と交流を持ち人脈を広げるのは重要な仕事の一つで、政治活動の経費として認められると思う」と強調した。

 いま確認されている段階では選挙区内に配ったことはないと承知している」と述べたが、地元秘書が選挙区内の男性に小渕氏の顔写真が印刷されたワインボトルを贈ったことが明らかになっている。群馬県の市民団体は20日、観劇会の収支問題に加え、ワイン贈答に公選法違反の疑いがあるとして東京地検に刑事告発した。受理されれば事件として司直の手に委ねられることになる。

 小渕優子氏が辞任した当日、群馬県中之条町の折田謙一郎町長が中之条町議会議長に辞表を提出した。

 折田謙一郎氏は町長に就任した2012年以降も、小渕優子代議士の関連政治団体「小渕優子後援会」「自民党群馬県第五選挙区支部」「自民党群馬県ふるさと振興支部」の政治資金収支報告書をすべてチェック。その報告書に疑惑が浮上した責任を取る形での辞任となるのだが、町民や町政とはあまり関係ない小渕代議士絡みでの辞任に疑問の声が多い。

 折田氏は「私が作成した収支報告書のせいで小渕代議士や支援者に迷惑をかけた。おわびしたい」「調査委員会に全てを説明する」「小渕代議士は政治資金については全く関与していない」などとコメントしている。

 小渕氏をめぐる政治資金の問題は折田氏の言動も含めてこれからなにが飛び出すかわからない。

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