2014年製作 イギリス 105分
チャールズ・バンブリー(ケルシー・グラマー)は、妻の一族が設立した200年続く投資銀行“タフトン”の会長だが、彼には全く銀行業の知識がなかった。それが災いし、チャールズはある投資に失敗、無一文になってしまう。会社からも追い出され、妻からも見放され、人生のどん底に転落したチャールズ。そんなある日、ロンドンの片隅で、あるホームレスと出会う…。(「Oricon」データベースより)
金融業界を舞台にしたコメディ作品なのですが、チャールズと同じく、いやそれ以上に金融知識がない身には、大逆転のからくりもがよく理解できず、何だか消化不良な後味でした
妻に見初められて?結婚した男は、お飾りの椅子しか与えられず、実務は有能な部下たちに任せきりで何の責任も果たすことなく悠々自適な生活を送っていたけれど、ある時、銀行の業績が悪化したと知って自分でも手を打とうとするのですが、素人が安易に手を出せるわけもなく、裏目に出て逆に危機を招いてしまいます。地位も家も失い、妻にも愛想を尽かされ、娘には嫌われるというお決まりの転落パターンですが、そこでやっと彼は自分の人生を振り返り、過ちに気付くというわけ。
絶望して自殺を考えた時に出会ったホームレスと、親から与えられた環境に反発して家を出て資本家への抗議活動に走る娘の影響もあり、彼は改めて金融を学び直し、大逆転を仕掛けるのです。その内容がストンと理解できる人にはより面白いのだとは思うのですが、そこがわからないと笑いのツボに置いて行かれた気分になってしまいます。サブプライムローンの仕組みについては別の映画作品でも登場していて、観た記憶もあるのだけど思い出せないよ~~
銀行の買収に動いたアメリカ人と日本人は敵役ですが、アメリカ人の方はチャールズの妻の方に色目使ってるし、日本人(本州銀行ってなんじゃそれ?)の方は後々味方になっちゃってるしはっきり悪い奴とも言えないあたりが何だかな~~な緩さ加減。一応日本に対しては好意的な描き方なのですが、大勢の部下を横並びに連れてる図とかちょっと笑えます
チャールズの冒頭のパーティでのスピーチと大逆転の時のスピーチでは内容に実がある後者にでした。
ま、基本はコメディなので真面目に考えずに笑えたら勝ちなんですよね