杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

赤毛のアン

2017年05月17日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)

2017年5月6日公開 カナダ 89分

カナダのプリンス・エドワード島。花が一斉に咲き誇る春、農場を営む年配のマシュウ・クスバート(マーティン・シーン)と妹マリラ(サラ・ボッツフォード)の家にひとりの少女がやって来た。夢見がちで楽しいおしゃべりを繰り広げる少女の名はアン・シャーリー(エラ・バレンタイン)。働き手となる11歳の男の子を孤児院から引き取るつもりだった兄妹は戸惑うが、むげに追い返すわけにもいかず、アンに別の引き取り手が見つかるまで家に置くことにする。
 翌日からアンは、厳格なマリラに命じられて慣れない家畜の世話などを手伝う一方で、口下手だが聞き上手なマシュウにいろんな話をする。5歳で両親を亡くし、他人の家や孤児院で過酷な生活を送ってきたアン。辛いときに助けになったのが豊かな想像力だったのだ。でも容姿だけはどうしようもない。隣家のお節介なリンド夫人に「やせっぽちで、赤毛で、そばかすだらけ」とけなされたアンは、腹を立てて無礼な態度をとり、謝罪を命じるマリラにまで反抗して部屋に閉じこもってしまう。しかしマシュウがそっと背中を押すと、アンは素直にリンド夫人に謝罪し、丸く収まった。マシュウはすでにアンの心の友だった。
 それからもアンは次々と騒動を巻き起こしていく。マリラが頭痛で寝込んだため、教会へひとりで行くことになったアン。道端の花を摘んでは挿すうちに帽子は花の山となり、あとでマリラに恥をかかせることになる。それを機に、アンに同年代の友達が必要だと考えたマリラは、近所のバーリー夫人の美しい娘ダイアナ(ジュリア・ラロンド)を紹介。アンとダイアナは意気投合し、親友になることを誓いあう。またダイアナに間違えてお酒を飲ませてしまったり、ハンサムなギルバード・ブライス(ドゥルー・ヘイタオグルー)と大喧嘩したりと次々と騒動を巻き起こす。最初は戸惑っていたマシュウとマリラは、アンの豊かな想像力と楽しいおしゃべりに引き込まれ、いつしかアンは家族同然の大切な存在となるが・・・・・。(公式HPより)

 

ルーシー・モード・モンゴメリーの児童文学の実写映画化です。モンゴメリーの孫娘ケイト・マクドナルド・バトラーが製作総指揮で参加しています。カナダ、プリンス・エドワード島の美しい風景の中で繰り広げられるアンの笑いと涙と感動の物語は、子供の頃に親しんだ原作のイメージそのままでした 

アニメの1979年の世界名作劇場「赤毛のアン」の印象が強かったので、マシューの口癖 Well now が「そうさのう」(翻訳者の村岡花子の半生を描いたTVドラマ「花子とアン」でも花子の祖父のセリフにこの口癖が使われていたっけ)と訳されていなかったのがちょっと不満

アンは何より自分の赤毛を気にしているので、けなされると我を忘れて憤慨します。リンド夫人に食って掛かったり、ギルバートの頭に石板(子供の頃に想像してたソレがようやく現実の物として登場したのが今回一番のツボでした)をぶつけたりのシーンがあまりにも本と同じで感動!!

腹心の友(映画では心の友と訳されてたけれど、どうもそれでは「ドラえもん」のジャイアンを連想しちゃって個人的には)ダイアナとの出会いや、彼女に間違えてお酒を飲ませてしまったこと、ダイアナの妹の手当てをして命を救ったこと、マリラの大事なペンダントの紛失事件や初めてのアイスクリーム、ソリ遊びで池に落ちたことや、マシューからのXマスプレゼント・・・どれもこれも読んで知っているエピソードですが、実写で見るとまた格別な想いが溢れてきます

アンの豊かな想像力と泉が湧き出るかのようなお喋りには、マリラでなくても引き込まれ、ついつい笑みがこぼれてしまいますね。

季節は花々が咲き乱れる春からきらめく夏・落ち葉の秋・銀色に輝く冬、そしてまた春と巡ります。何気ない自然がこのうえなく美しく見えてきます。

マリラが孤児院に送った手紙の返事には、アンの新しい行き先が見つかったことが書かれていました。裕福な家に貰われるのはアンのために喜ばしいことで、送り出してやることが正しいことだと決めたマリラにレイチェル(リンド夫人)は「もう家族じゃないの!」と引き留めるよう意見します。

あれ?原作ではどういう展開だったっけ?もう一度読み返してみなくっちゃでも読み返したら全シリーズ読みたくなっちゃいそう。時間がぁぁ 


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