杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

真夜中の五分前

2020年11月08日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2014年12月27日公開 日本=中国 129分 G

時計修理工の青年リョウ(三浦春馬)は、知りあったばかりの美女ルオラン(リウ・シーシー)から、彼女の双子の妹ルーメイ(リウ・シーシー)への婚約祝いのプレゼント選びを手伝って欲しいと頼まれる。魅力的なルオランにひかれるリョウだったが、ルオランはルーメイの婚約者ティエルン(ジョセフ・チャン)を愛しており、大切な妹への嫉妬心に悩んでいた。リョウはそんなルオランの気持ちを優しく受けとめることで少しずつ彼女との距離を縮めていくが、ルオランとルーメイが旅先で事故に遭ってしまう。(映画.comより)

 

行定勲監督が、本多孝好の小説を映画化した日中合作の恋愛ミステリーです。

姉妹は外見も服の好みも一緒。双子だからとはいえ、当事者には悩みもあるはずよねぇ…と思ったらやっぱりな展開に。

ルーメイは女優として活躍していますが、最初に女優を志したのはルオランで、ティエンルンとルーメイの婚約も、初めに知り合ったのはルオランでした。自分の大事なものを妹が奪っていくとルオランはリョウに双子ならではの辛さを打ち明けます。

あるときルーメイと喧嘩して飛び出したルオランはリョウの家に身を寄せます。部屋の時計が5分遅れていることに気付いた彼女が理由を尋ねると、リョウは「世界の時間に追いつく五分間を楽しみたいから」と答え、その後二人はささやかなデートを楽しみます。リョウは彼女に5分遅れの腕時計を贈るの。このままハッピーエンド・・になるはずもなく

ある日、ルーメイと間違えられファンに囲まれたルオランを、通りかかったティエンルンがルーメイだと思って助けます。彼が自分と妹とを見分けられないことに気づきながら、ルオランは妹のふりを続けました。妹との婚約で彼のことを諦めた筈のルオランですが、この時彼女の中にある強い願いが生まれたのでしょうか。

突然姉妹で旅行に出かけますが、旅先で事故に遭ってルオランは亡くなり、ルーメイは怪我を負います。病院で目覚めた彼女が握ったのは婚約者の手でした。つまり生き残ったのはルーメイということになるのね。

2人は結婚しますが、やがてティエンルンは本当にルーメイなのかと疑うようになります。彼はリョウに連絡を取って、彼女がルオランではないか確認を求めるのですが、リョウもまた確信が持てません。双子同士での思い出の共有が強すぎたため、ルーメイ自身、自分が誰なのかわからなくなっていたことが混乱に拍車をかけていき、やがて2人は離婚します。

ルーメイとリョウは、ルオランの時のように徐々に近しくなっていきます。ある日、時計屋の老主人の持つ詩集の「お前はお前のままであろうと務めよ」という一文を読んだルーメイは、ルオランと旅した教会を訪れ、そこでリョウの時計を見つけ、ロザリオを交換します。
実はルオランは、リョウから贈られた腕時計と祭壇に置かれていたロザリオを交換し、そのロザリオをルーランに渡していたのです。

突然ルーメイがいなくなり途方に暮れていた良は、ある晩何かの気配に気づき時計を見ると23:55(真夜中の五分前)つまり丁度翌日ですね。ルオランに贈った時計が戻されているのを見つけて急いで外に出たリョウの前には一人の女性が。ふと時計を見ると5分の遅れは直されています。見つめ合う二人・・・さて、彼女はルオランなのかルーメイなのか。解釈は観客にお任せなラストでした。

全体的にゆったりとした時間が流れ、美しく抒情的な作品ですが、正直こういうもやっとする結末、好きじゃないんだよな~~

個人的にはルオランだと思うんだけど・・・泳げなかったしなぁ 亡くなったルオランの想いがルーランに乗り移った的な?

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