杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド  ネタバレ

2007年05月28日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2007年5月25日公開

ついに海賊の時代は、終わりを告げようとしていた。世界制覇をもくろむ東インド貿易会社のベケット卿は、デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れ、彼と最強のフライング・ダッチマン号を操り、海賊達を次々と葬っていく。いまや海賊達が生き残る道はただ一つ。9人の“伝説の海賊”を召集し、世界中の海賊達を蜂起させ一大決戦を挑むのみだった。だが、鍵を握る9人目の人物こそ、ジャック・スパロウ、その人だった……。

先週のアジアプレミア試写会に友人の好意で参加することが出来たのが、この映画の初見。続いて公開初日の金曜午後にいつものシネコンで2回目観賞。そして今日、同じ劇場の一番大きなスクリーンでの上映が3回目。

初めに観た時に感じた疑問は2度目で大体解けたのだけど、3度目の今日はまた新たな疑問も出てきて・・・以下、徒然なるままに感想列挙。
思いっきりネタバレしてます。

映画冒頭は首吊り縄のアップから
流れ作業のように囚人たちが処刑台に並び、次々とハンギング。そして小さな少年までがその子が歌う「海賊召集の歌」がやがて大きな歌声となっていく・・・「始まったか」というベケット卿のセリフはこの事態を予測して、あるいはそのために仕組んだ大量処刑という意味かしら。

続いて場所はシンガポールへ。
川(海?)の中を丸い物体が移動していく・・と見えたものは偽装した海賊たち。しかし、一つだけ本物の坊主頭がここから笑いの小ネタ満載。
お猿のジャックはオルゴールは回すは(あの荷車を引いてたのはティア・ダルマだと三回目でようやく気付いた)、ロケット花火?は打ち上げるは大活躍 コットンさんのオームとの相性もバッチリエリザベスの体から出てくるわくるわの銃の数々。あんなデカイのどこに隠してたんだい?そしてバルボッサからフェアプレイ精神と慈悲の心を取ったらサオ・フェンになるというけど、バルちゃん、元々そんなの持ってないじゃん二人とも海図を盗もうとして捕まったウィルを「知らない」ととぼけるのもお上手。でも・・・。ラゲッティのゲイ疑惑発覚か(爆)こういう小さなツボが全編に散りばめられているから、リピーターにも飽きを感じさせないです。

ここで早くも始まる海賊対軍隊の一戦の最中に、何やら怪しい取引をしてるウィルとサオ・フェン。これが裏切りの初戦か。

舞台はフライングダッチマン号に移り、容赦なく敵をけちらした後は、ベケットに弱みを握られていることを印象付けるシーンが挿入される。ここで登場のスワン総督は今回出番はあと一箇所だけ。ちょっと寂しいな。

海図と船と乗組員を手に入れた一行は、ジャックを探して海の果てへ。極寒の海ではお猿のジャックもぶるぶる震え、乗組員の足の親指も凍傷でもげちゃう。いくら暖かい地からの航海といっても、も少し着るもの位あるだろ?と突っ込むのは止めよう。 ここでもお馴染み、セリフの横取りをするピンテル。取られたのはギブス。続いて煌く星空の下では恋人たちの甘い夜・・じゃなくて互いの本心を隠し、ぎくしゃくするウィルとエリザベスなのでした
そしてあっと驚く海の果ての深遠に落ちていく船と乗組員・・・

アトラクションそのままのフレーズの後はジャックの登場、但し、鼻。はなぁぁぁ???そしてジャックがいっぱい。これはジャックの頭の中を具現化してるのね。情け容赦なく銃をぶっ放し、剣で突くけど、想像の中だから、子供の夢は壊してないってか? ついでにカニもいっぱい出てくる。今回のキーワードの一つは間違いなくカニだね 猿もいるし、日本ならここで猿カニ合戦が始まるところだが、映画では軽くスルー。

クルーとの再会は予告でよく流れるシーンそのままではない。あれはその後にあるシーンと繋ぎ合わせたものなのねけれど、マストに立つジャックは「呪われた~」の登場シーンを彷彿とさせ、いや、あれ以上のカッコよさが 

バルボッサをヘクターと呼ぶジャック。ファーストネームだったかしらん?なんだかんだと屁理屈をこねながらも全員揃って船に乗り、さて始まるキャプテン争い。ピンテルに一喝されても止まらない。バルちゃんが望遠鏡を覗けば張り合って自分も取り出すものの、大きさで負けていじけるジャックが可愛いで、次の時は大きいのを持ち出すのね。

ここで明かされるディヴィ・ジョーンズの秘密の一部。死者の面倒を見るという義務を怠ったためにあのような怪物と成り果てた。しかし、何故その義務を放棄したのかの説明はこの時点ではなし。ティア・ダルマと同じハートのオルゴールがクローズアプされるのみ。

死者の霊と出会うシーンで、スワン総督再登場。って、あんた、いつ死んだの?

ジャックの機転で何とか生者の世界に戻ったのは良いけれど、その途端始まる銃の抜きあい。これが海賊!お猿のジャックまでそしてパーレイを交渉するコットンさんのオーム。笑える

水の補給に寄った島で打ち上げられた怪物イカの屍骸を前にバルちゃんとジャックの会話「世界が狭くなったんじゃない、人間が小粒になったんだ」ここ、現代にも十分通じる皮肉です。
ここで、サオ・フェンとベケットにも再会。この三人の過去の関係は明らかにされないのね。続編への欲が見え隠れしてるようです。そしてここから裏切りの連続。ウィルが、ジャックが、バルボッサが、サオ・フェンが・・正直者は一人もいないじゃないの ブラックパールの持ち主もジャック→ウィル→サオ・フェン→ベケット→ジャックとめまぐるしく移り変わります。そしてバルちゃんが復活したその理由も見えてきましたね。

さて、エリザベスに横恋慕したサオ・フェンはフライングダッチ号に襲われて、あっけないほどあっさりと舞台から退場~~。彼が愛したのは女神カリプソ自身なのか、その映し身としてのエリザベスなのか・・セリフからはカリプソなんだけどなぁ。囚われたエリザベスを旧知のノリントンが逃がし、そのために命を落とすのも、前回あれだけウェイト高かったのに、出番少ないというか、華がないというか・・・。この時、ウィルがノリントンに作った剣がディヴィーの手に。

ところでジャックの行ってた両手足をなくしたラリーって・・誰?

女神カリプソを解き放とうと召集した海賊長会議は協調性皆無の海賊達故、大混乱。然しジャックパパの一喝と海賊の掟(掟本の鍵は1・2で登場のわんこです。海亀に乗ってやってきたって)に従った海賊王の投票でジャックの計略通り、エリザベスが海賊王になり、ベケット卿に対して宣戦布告が決定される。海賊長たちの銀貨代わりの品物は一見がらくたばかり。バルちゃんのは何とラゲッティの義眼。これは驚いたそしてジャックのは頭に付けてた銀貨そのもの

やっと登場したジャックパパ、キースは酔っぱらっての撮影だったとも聞くが、どうして堂々威風の海賊ぶりであります流石のジャックもこのパパを前にしては小僧のよう。「ママは元気?」に差し出されるは干物になったママ?のミイラ。「元気そうだね」には会場からクスクス笑いが洩れてました。パパのセリフ「大切なのは永遠の命ではなく~」がいい。

戦いを選んだ海賊達だが、想像を絶する艦隊の数にとりあえず・・パーレイ!
海水を張った盥に足を突っ込んだディヴィがちょっと笑えます。
ここでも裏切りと計略のオンパレード。

ティア・ダルマ=カリプソとディヴィの束の間の逢瀬?、解き放たれるカリプソへウィルが告げた真実。そして始まるクライマックスへの壮大な戦闘シーン。渦巻く大海と、2隻の帆船の一騎打ち。マスト上ではディヴィとジャックがコミカルに、甲板ではウィルとエリザベスがタンゴのように激しく、ワルツのように優美に戦う姿が目を楽しませてくれます。ここが予告で流れた「結婚」のシーンなのね。バルちゃんも一役買って、二人は無事結ばれたのでした

が・・・ウィルを貫くウィルの作った剣。彼の命を救うためにジャックが選んだのは・・その手しかないよね、やっぱり。

復活したフライングダッチ号と手を組み、エンデヴァー号を打破した海賊軍は勝利に沸くが・・・エリザベスとウィルにとっては悲しい愛の結実となったのです。

海岸でただ一日の愛に燃える二人、靴のシーンは官能的ですらあります。ここはお子ちゃまは目を瞑らないとね緑の閃光と共にウィルは去っていくのでありました。

舞台変わって、とある港。(トゥルトゥーガ?)
女性を両脇に「左に寄る癖があるし、デカさにみな驚くんだ」と意味深なセリフをはきながらジャック登場。バンダナ頭にはコインの代わりに象牙の飾りが。しかし、熊のぬいぐるみを抱えて波止場で眠りこけてるギブスを残し、ブラックパールはバルちゃんと共に沖合いに姿を消していくのでした。

力で奪え!情けは無用。はい、これも1からお馴染みのセリフですねそして横向き骸骨マークの旗を上げ、ジャックは小船で去っていく・・END

で、エンドロールの後、お楽しみは10年後のエリザベスとあの時のウィルの置き土産らしき息子の姿。(冒頭の歌う少年に激似だけど、おそらく別人)そして緑の閃光が消えた後、一回り逞しくなったウィルの姿が・・・おしまい

うーーん、続編、あり!とみた

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