杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE

2022年08月20日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2021年12月30日公開 119分 G

常に事実だけを追求し、99.9%逆転不可能と言われる事件で無罪を勝ち取ってきた深山(松本潤)。所属する斑目法律事務所の刑事事件専門ルームは、新所長となった佐田(香川照之)のもと、新米弁護士・穂乃果(杉咲花)も加わり、日々事件に挑み続けていた。
ある日、彼らのもとに舞い込んできたのは、15年前に起きた天華村毒物ワイン事件に関する依頼。その事件には、謎の弁護士・南雲(西島秀俊)とその娘エリ(蒔田彩珠)が関わっていた。一見善良そうな南雲だが、果たして彼は敵なのか、味方なのか?
深山たちは、村で出会った青年・守(道枝駿佑)の協力も得ながら、15年前の事件を徹底的に調べることに。やがてある可能性に行き当たり、奇跡の大逆転かと思われたが、それは巧妙に仕掛けられた罠だった…。事実だけを追求してきたはずの深山が、まさかの冤罪を生んでしまうことに!?斑目法律事務所に訪れた最大のピンチ!果たして深山たちは、0.1%の事実にたどり着くことができるのか―― ?(公式HPより)

 

2016年と18年にTBS「日曜劇場」で放送されたドラマ「99.9 刑事専門弁護士」の劇場版です。

型破りというより、変人と言った方がぴったりな深山のキャラはドラマの時から好きになれなかったので劇場鑑賞も避けましたが、DVDになったので一応観てみようかと・・・

事実を探るため、事件の当事者になりきって再現するというユニークな調査法はドラマから変わらずオープニングから登場しています。依頼人は東野颯太殺害容疑がかけられている漁師の加賀郁夫(R-指定)で、彼は正当防衛を主張しています。検証した結果新たな事実は出て来ず、逆に現場の目撃者の三田という男が現れます。東京地方検察庁の検察官・丸川貴久(青木崇高)から事件資料を受け取った深山は、警察が加賀の被害届に対して動かなかったことを隠すため、南雲に目撃者を仕立てさせて加賀を犯人にしようとしていると推測し、三田の行動を洗って証言の嘘を暴き事件の解決に至ります。深山たちは南雲の行動は自分たちに真相を暴かせようとしたのではと考えます。

その南雲から15年前の天華村毒物ワイン事件の再調査依頼が入ります。天才高校生ピアニストとして注目される彼の娘エリが、その事件の犯人山本貴信(渋川清彦)の娘だと暴露されたのです。エリは南雲を問い質しますが答えてくれなかったため、(SPドラマで名刺をもらった)佐田に15年前の事件を調べて欲しいと依頼します。

天華村でワイナリーを営んでいた山本が、村のワイン祭りでワインに毒物を混入して4人を殺害した容疑で逮捕された時、親友だった南雲が弁護人を務めて無罪を主張しましたが認められず、死刑判決を受けた山本は獄中死、彼の妻も心労から亡くなり、残されたエリを南雲が我が子として育てていました。

佐田は南雲から15年前の資料を受け取ります。(当時の裁判長は深山と因縁のある東京地方裁判所所長の川上憲一郎(笑福亭鶴瓶)でした。)

使われた毒物が山本が購入していた消毒剤であり、毒物を入れる機会が山本だけにあったという2点が決め手でした。祭りの一部始終を村人の太田保(ベンガル)が撮影していました。脱サラしてワイナリーを始めた山本に対して、当初歓迎していた村人たちが、ワインで金賞を獲った頃から疎んでいたことも判明します。太田や重盛寿一(高橋克実)ら村人たちは昔の終わった事件を蒸し返す深山たちに非協力的でしたが、重森の息子の守(道枝駿佑)の協力を得て、事件を徹底的に調査していきます。事件当時4歳だった守は記憶になかった事件でしたが、幼馴染で2年前に村を出ていった圭太の「犯人は山本ではないかもしれない」との言葉が気になっていたのです。

当時の映像をもとに、穂乃果の知り合いの劇団員を動員しての再現VTR(ここまでする必要ある??)を検証して、真犯人が他にいるとわかり、佐田は再審請求が可能と判断します。しかし犯人扱いされたと訴える太田が、ヤメ検弁護士の大友修一(奥田瑛二)を伴って班目法律事務所を非難する記者会見を開きます。村人たちが再審を妨害しようとして罠を仕掛けたのではないかと深山たちは疑いを持ちます。

事件当時よりも現場検証時の方がワインの量が入多くなっていることに穂乃果が気付きます。そこからいきなりまた劇団員を使っての再現検証が始まり、衝撃の?真実が明かされるのですが・・・それを隠すためにそんなに大人数が協力するものかしらん?村という閉鎖集団の自衛本能というには動機に疑問が残ります。そもそも事件ではなく事故だし、「彼ら」が罪に問われることはないのだから。

倒れた4人を救おうと病院に運んだ山本に罪を着せて死に追いやり、その家族を離散させて心が痛まなかったというのか?あまりにも身勝手で後味の悪い事件でした。

なので、いっそう深山と佐田のしょうもないギャグと穂乃果のパー子並みの高笑いが耳障りで苛々しました。このやりとりを笑えるセンスは自分には皆無だと改めて思いました。深山のドヤ顔も嫌! シリアス路線なら受け入れられるんだけどな~~

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