杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

シュガー・ラッシュ

2013年08月15日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2013年3月23日公開 アメリカ 101分

アクション・ゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の敵キャラを30年間も演じているラルフ(声:山寺宏一)は、嫌われ者の状況にうんざりしていた。悪役グループセラピーにも参加してみるが気持ちは晴れず、パーティの会場へ乗り込んでみたものの歓迎されず、遂にはヒーローメダルを手に入れてヒーローになると宣言。シューティングゲームの「ヒーローズ・デューティ」の世界に潜り込んだ彼は何とかメダルを獲得するが、敵キャラのサイ・バグと共に脱出ポッドでお菓子だらけのレースの世界「シュガー・ラッシュ」に飛ばされてしまう。そこで彼は、仲間外れにされてレースに出ることを禁止されている少女ヴァネロペ(諸星すみれ)と出会う。苦労して手に入れたメダルをヴァネロペに勝手にレースの参加登録料として使われ憤慨するラルフだったが、お互いに孤独を抱えていた彼らは次第に意気投合し、友情を育んでいく。一方ラルフ不在により混乱が生じたゲームの世界を救うため、フェリックスはサイ・バグを追うカルホーン軍曹と共にシュガー・ラッシュへやってきて・・・。


懐かしの8ビットゲームの悪役キャラが大活躍するディズニーのCGアニメです。
悪役が主人公というのが現代風よね
一口に悪役と言っても、本人は好きでやってるわけじゃないのだから悩むんです。
自分も他の人から好かれたい、ヒーローになりたいと思うのはごく自然なことよね。

そんなラルフが別のゲームの世界に迷い込み知り合ったのはバグのある少女ヴァネロペ。
最初は反発しあっていた二人ですが、共に仲間はずれの孤独な身と知り次第に友情が芽生えていきます。協力し合って車を作ったり、運転の練習をしたりする様子が

ラルフの住むゲームのキャラたちは直線的でぎこちない動きですが、唯一ラルフはなめらかで自然に動いています。背景も単純でレトロ感に溢れているの
そんな彼が迷い込んだのは最新型シューティングゲームの鋭角で危機的なダークな世界。そして荒くれ者のラルフとは正反対の可愛いポップなお菓子の世界です。
ゲーム間の移動方法は配線をレールに見立てターミナル駅から各ゲームに運ばれるというもの。発想がなかなか個性的です

ところで、ゲームの世界では、自分のゲームから抜け出して他のゲームに行くことを「ターボ」と呼んでいるのですが、その云われが物語の伏線となっていました。

シュガー・ラッシュの国の王様=キャンディ大王は親切めかしてラルフにヴァネロペのレース出場を止めるように言いますが、その狙いは別にあったのです。
それを知ったラルフは彼の野望を阻止しヴァネロペを救うため命懸けで戦います。

もちろんディズニー作品ですから、「正義は勝つ」わけで、最後は大団円のハッピーエンドフェリックスとカルホーンとのも盛り込まれてるのは余計な気もするけど

カラフルでスイートなお菓子の世界に浸るのも良し、レトロなアーケードゲームに子供心を刺激されるも良し、悪役キャラが抱える悩みに共感するのも良し大人も子供も楽しめる良質なファミリー向け作品です




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