杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

メゾン・ド・ポリス 退職刑事のシェアハウス

2024年02月12日 | 
加藤実秋(著) 角川文庫

その事件、俺たちに解決させろ! 連作ミステリ!
柳町北署の新人刑事・牧野ひよりは、念願かなって刑事になったものの、仕事はお茶汲みやコピー取りばかり。そんなある日、所轄内で殺人がネットで生中継されるという事件が発生。どうやら四年前に起きた事件の模倣犯らしい。ひよりは上司の刑事から、四年前の事件を担当していた元刑事・夏目惣一郎の話を聞いてこいと命じられる。メモの住所を頼りに辿り着いたのは、蔦で覆われた大きな三角屋根の古びた洋館だった。その門前で掃き掃除をする惣一郎に声をかけるが、惣一郎は「断る」の一点張り。すると謎の老人が現れ、「まあお入り。ちょうどお茶の時間だ」と告げて洋館にひよりを招き入れた。そこはなんと、退職刑事専用のシェアハウス<メゾン・ド・ポリス>だった!元熱血刑事、元科学捜査のプロ、元警視庁幹部、元事務員。老眼、腰痛、高血圧だが、腕は一流のくせ者おじさんたちと事件を追うと、思いもよらぬ真相に辿り着き――。(内容紹介より)


女性新人刑事が退職刑事のおじさんたちと事件解決するお話ですが、やたらとおっさん扱いするのも、行きつけのバーでのコントのようなやり取りもちょっと鼻についたのは、どちらかというとおじさんたちにシンパシーを感じてしまったから😓 

第一話 新人女子刑事vs.くせ者おじさん軍団
登場人物の紹介編です。
文庫本の表紙のイラストが実にうまくキャラクターを表していました。
親が子を思う故の事件で犯人はいません。😣 

第二話 犯罪ウィルス!?連続暴行事件の謎
ネット社会の闇が浮かび上がる事件で、犯人のトリックも割と早く気付けるのですが、その目的と真犯人については仕掛けがありました。わかってみればボールに画鋲の時点でどちらが犯人かは明確ですが。

第三話 科学捜査が迫る密室OL自殺の真相
科学捜査のプロである藤堂さんが活躍するお話。
ウサギの毛はボンボンチャームの毛だった😊 
犯人は横領に気付かれ脅されていた・・・地味なOLは自分だけ仲間外れが寂しかった?ってそれもどうよ!お金は人を狂わせるのね😵 

第四話 ペンキ事件と犯行声明文の秘密
容疑者を絞る過程がちょっと安易な気もしますが😥 
被疑者の自宅から見た景色が鍵ですが、読んだ瞬間ピンときたけどな~。
スケールは全く違うけど「名探偵コナン 天国へのカウントダウン」を連想しちゃいました。😉 

第五話 重なり合う過去 さらばおじさん軍団!?
4話までの中でひよりの父親の失踪と元熱血刑事の惣一郎が関わった事件が繋がってきます。一見解決したかに見えて実はまだその裏に隠されている真実があるようで、シリーズの中で徐々に明かされていくのかな?
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