杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

かぞくはじめました

2012年02月26日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2010年 アメリカ 115分 日本未公開 

ホリー・ベレッソン(キャサリン・ハイグル)が、親友アリソン(クリスティナ・ヘンドリックス)のお膳立でブラインドデートをした相手のエリック・メッサー(ジョシュ・デュアメル)は、アリソンの恋人ピーター(ヘイズ・マッカーサー)の親友。ところが1時間も遅刻して普段着で現れた彼は、ドレスアップしたホリーにバイクの後ろに乗れと指示し、レストランの予約もデートの計画もなく、他の女からの電話でこの後会う約束をする始末。怒ったホリーにメッサーも逆ギレしデートは数分で終了。二度と会いたくない二人だったが、アリソンとピーターの結婚式を皮切りに夫妻のイベントには必ず招待され・・。月日は流れ、ホリーはベーカリー経営も順調で、客のサム(ジョシュ・ルーカス)という理想の恋人候補も現れた。だが突然、アリソンとピーターが事故で帰らぬ人となり、遺言で一人娘のソフィーの共同後見人として目っサーと共に指名される。親族に引き取り手もなく、二人は大切な親友の最後の頼みに応えることを決意し夫妻の家で共同生活を始めるが・・・。


震災の影響で公開中止になった作品です。
出会いが最悪だった二人ですが、親友夫妻の遺児の後見人として共に育児という荒波に揉まれるうちに、互いを認め合い、最後には本当の家族になるというお話。

子役のソフィーを演じるのはアレクシス、ブリン、ブルック・クラーゲットという一卵性の三つ子姉妹です。その可愛らしさは作品を成功に導いている大きな理由かも。

育児は親の楽しみや目的の前に立ち塞がる大きい壁です。
ホリーはレストランの開店準備、メッサーはスポーツ番組のディレクターを目指して修行中ですが、お金も時間も削られる毎日が続きます。もちろん育児経験ゼロですから、離乳食ひとつとっても食べてくれずに途方に暮れたり、泣きやまないソフィーを抱いて夜中ドライブしたり。様々なハプニングに直面し、何度も大ゲンカと失敗を繰り返しながら、少しずつ心を開き始める二人はなんだか微笑ましくもあります。ソフィーの成長に一喜一憂し、洋服を買いに行けばついつい買いすぎて散財する様子に思わず昔の自分の育児を重ね合わせて見てしまったりも

彼らを支える近所の住人がまた個性的。
口は出すけど手は出さないディーディー(メリッサ・マッカーシー)と一手に引き受けているスコット夫妻、お洒落に気を使うベス(ジェシカ・セント・クレア)とバンド演奏に夢中なジョシュの夫妻、ゲイのカップルのテッドとゲリーは育児疲れの様子。
三組の育児の先輩があれやこれやと賑やかにホリーとメッサーに助言を押しつけるのがコミカルに描かれます。また、後見人として相応しいかを評価するために抜き打ちで訪れる社会福祉士のジャニーン(サラ・バーンズ)の前で必死に取り繕う二人も笑えます。

アトランタでのディレクターとしての仕事の打診を受け心揺れるメッサーに憤慨したホリーとの間で亀裂が生じ、彼らは距離を置きます。ホリーは、ソフィーの病気がきっかけで再会していた医師のサムと付き合いだしますが、やっぱり心が通じる相手はお互いだけだと気付き「本当の家族」になるという結末はベタだけどめでたしめでたしです

ウマの合わない二人の男女、という設定ですが、相性が良いからこそ衝突する時は派手にぶつかるってことかしらん?そしてそんな二人の本質を親友たちは見抜いてたってことで

それにしてもソフィーちゃん、可愛い~~

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