杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ガフールの勇者たち〈1〉悪の要塞からの脱出

2011年02月18日 | 
キャスリン ラスキー (著)  食野 雅子 (翻訳) メディアファクトリー(出版)

メンフクロウのソーレンは、ティト王国の森で、家族と幸せに暮らしていたが、ある日、何者かによって巣からつき落とされ、峡谷の孤児院へと連れ去られてしまう。そこでは、さらわれてきた子フクロウたちが、催眠術にかけられ、奴隷にされていた。ソーレンは、サボテンフクロウの少女ジルフィーと協力し、決死の脱出をこころみる。だがそれは、フクロウ世界の支配をたくらむ組織との、長い苦しい戦いの「はじまり」にすぎなかった―。フクロウ世界を舞台にした、壮大な冒険ファンタジー。 (「BOOK」データベースより)


映画鑑賞後に原作を読みたくなり図書館に予約。
原作は米作家Kathryn Lasky による、フクロウ世界の冒険と戦いを描いたファンタジー小説で全15巻ですが、日本語訳は昨年末現在で11巻まで発行されています。

第一巻は、攫われたソーレンがジルフィーと共に助け合い、孤児院を逃げ出してトワイライトやディガーと出会うまでが書かれています。

映画ではソーレンは兄のクラッドと共に攫われる設定ですが、原作ではクラッドがソーレンを巣から突き落とした犯人となっています。性格も映画以上に身勝手で酷薄です。

孤児院でソーレンとジルフィーに飛び方を教え脱出の手助けをしてくれるのはグリンブルですが、寮母のフィニーや潜入スパイだったホーテンスとの間のエピソードは映画では割愛されてるのね(^^;

ディガーの親兄弟が聖エゴリウスのパトロールであるジェットとジャットに食い殺されたというのはちょっとショック(泣)え?ふくろうって共食いするの??

それから、映画では同一化されていたけれど、聖エゴリウス孤児院とこの巻では未だ登場しない純潔団とは別の組織なのですね。ということは、映画の続編はちょっと難しいかな?

フクロウたちにとって砂嚢は人間の「ハート」と同義に捉えられていて、感情や精神力の源です。一口にフクロウといっても多種存在することも、人間世界での人種の多様さと似ていて、まさに擬人化による勇者の物語であるわけです。とはいえ、フクロウの特徴や習性については鳥類学者のような観察力に基づいて書かれているので、読みすすむうちに自分もフクロウの仲間になった気分になれそう♪

大人も楽しめるファンタジーでした。続巻も予約してるので、11巻まで読み通すぞ~!

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