杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ガフールの伝説

2011年02月03日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2010年10月1日公開 アメリカ 

メンフクロウのソーレン(声:ジム・スタージェス)は、父から“ガフールの勇者たち”の物語を聞いて育つ。それは親子代々語り継がれる、世界征服を企む悪の純血団からフクロウたちを救うべく戦った正義の戦士たちの伝説だった。勇者になることを夢見るソーレンを、好戦的な兄のクラッド(ライアン・クワンテン)は、バカにしていた。ある日、兄弟ゲンカをしていて巣から地面に落ちてしまったソーレンとクラッドは、純血団に捕まり、聖エゴリウス孤児院に連れ去られる。小さなサボテンフクロウのジルフィー(エミリー・バークレー)を庇ったことで純潔団総統メタルビークの妻ナイラ(ヘレン・ミレン)の不興を買い、兄と離れ離れにされたソーレンは、キンメフクロウのグリンブル(ヒューゴ・ウィービング)の助けにより孤児院を脱走し、勇者たちが今も住むという広大な湖の島にあるという「ガフールの神木」へ向かう・・。

フクロウの世界を舞台に、悪と戦う若きフクロウたちの活躍を描いたキャスリン・ラスキーの小説『ガフールの勇者たち』のアニメ化で、第3巻までの物語が描かれています。また、原作にないキャラ、カラフトフクロウのアロミア卿(サム・ニール)とハリモグラのエキドナ(賢者の役割)が登場しています。そして声優たちの豪華なこと!!

映画に登場するのは人ではなくふくろうなので、「飛ぶ」という要素が加わりファンタジーとしてより楽しめますが、基本は悪をくじく若きヒーローの成長物語です。

神木へ向かう途中で、アナホリフクロウのディガー(デビッド・ウェナム)とカラフトフクロウのトワイライト(アンソニー・ラパーリア)という仲間を得て無事にガフールの勇者たちの元へ辿り着いたソーレンたちですが、最初は純潔団の復活を信じてもらえません。アロミア卿たちの偵察で、囚われていた子ふくろうたち(その中にはソーレンの妹のエグランタインもいました)が救い出されますが、実はそれ自体が大きな罠でした。
真実を知ったソーレンと仲間たちは勇敢にも純潔団に戦いを挑みます。

純粋な正義感に燃え、素質も持ち合わせているソーレンに対し、兄のクラッドは弟への劣等感を抱えた野心的な性格です。ナイラはそんなクラウドを自分の思うままに操ろうとするのです。原作は未読ですが、彼ら兄弟の葛藤と確執も大きなテーマの一つなのかもしれません。

またヒゲコノハズクのエジルリブ(ジェフリー・ラッシュ)は歴戦の戦士で、年老いてはいますが、ソーレンたちを導く師匠的役割を果たします。

とにかく、映像が素晴らしい。劇場では3D版も上映されていたようですが、2Dでも兄弟が暮らしていた森や勇者たちが住む神木などの自然の美しい様や、フクロウたちのリアルな生態を生き生きと映し出しています。リアルすぎて鳥が苦手な人には辛いかもですが(^^;

実は原作を映画の公開直後から図書館予約してるのだけど、まだ順番が来ない・・・。
いっそ4巻目から先に読んじゃおうかしら?

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