Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

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お高いのはお好き?第二弾~タイプ王が作ったエレガントなビル「スミスタワー」

2014-01-15 09:25:27 | シアトル
こんなの覚えてます?
知っているかどうかで世代がわかるでしょう。


「知ってる、知ってる、使ってた。懐かしいなあ、、、、、」
という人たちの間には、何とも言えぬ連帯感が漂うでしょう。

メイは、さすがにこれほどにクラシックではありませんが
こんな感じのもので、大学の卒論を書いていました。
ギーッ、ギーッと右手でレバーを手前に引いて改行します。
(あれ、左手だったかな?)

そうそう、昨年公開された映画「タイピスト」、見ました?
あり得ない速さでタイプ打ちをする女性たちのコンテストシーンで
机の上に置かれていたのもこんなものでした。

さすがに就職してからは電動の時代になって
ギーッ、ギーッの改行は必要なくなりましたが
それでもいったん間違えれば大変でした。

ホワイトと呼ばれる修正液で丁寧にぬりつぶして
またその上に正しいアルファベットを打ち直すか
せっかく叩いた紙を反古にして
新しい紙で初めの一行からやりなおすか、、、、、

何枚もの文書を同時に作らねばならない時などは
なおさら大変でした。
6枚作るならば、6枚の紙の間に5枚のカーボン紙を入れます。
一か所うち間違えば、ああ、、、、、、
6枚それぞれにホワイトをぬってフウフウ吹きながら乾くのを待つか
6枚全部を新しい紙に取り替えるか、、、、、

そう、「こんなの」とはタイプライターのことです。
使ったことあります?

タイプライターと言えば英語ですが
メイはその昔
アルファベットの形がまるで違う国の仕事をしていた時には
一日何時間もこの国の言葉を叩いていました。

今でもたぶん
英語配列とは全く違うそのタイプライターが目の前に置かれたら
きっと自然に指がブラインドタッチで動き始めると思います。

さてさて、話を冒頭に戻しましょう。

写真のタイプライターはそんじょそこらのタイプライターとは違います(笑)。
1900年代初め、アメリカのタイプ王L.C.Smith氏が作ったタイプライターです。


一世を風靡した「L.C.Smith Typewriter」によって
スミス氏は1914年に「スミスタワー」と呼ばれる
42階建ての、それはそれは美しいビルを建てました。


このビルはかつて
「マンハッタンの外で最も高いビル」と称され
実際、ミシシッピー以西で最も高いビルでした。

今では見上げるような高層ビルが立ち並ぶシアトルですら
1962年までは、これが最も高いビルでした。

このビルがどんなにクラシックで
どんなに洗練されていて
どんなに素晴らしい眺めを誇っているかについては
また次回に致しましょう。

35階の「とある部屋」には、1年以内に結婚できる魔法の椅子まであるんです(笑)。

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