Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
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アンダーソン・ハウスの幸せの歌~ワシントンDC

2014-01-04 12:48:29 | ワシントンDC


たいしたこともせずに、まったりと三が日が終わってしまいました。
もっとも、たいしたことをしないでもいいのが三が日というものですから
これでいいのでしょう(笑)。

三が日開けの今日は土曜日ですから
まったり気分は明日まで続きそうですが
これもまた天の配剤、いえプレゼント。

とはいえ、少しはシャンと致しましょう。
年初に誓ったことも早速始めましょう。
あくせくせずに、さりとて怠けすぎないように
限られた時間を、良いことのためにだいじに使いましょう。
と、わが身に言い聞かせております。

さて話は昨年に戻りますが
12月7日、金曜日のお昼過ぎ、場所はワシントンDCの
大使館が居並ぶ「大使館街」とも呼ばれる瀟洒な一角に立つ
由緒ある建物「アンダーソン・ハウス」で
ピアノと男女二人のオペラ歌手による素敵なハウスコンサートが行われました。

今日はこの「アンダーソン・ハウス」について少しだけおしゃべりさせてくださいね。

このお屋敷は今から100年以上も前の1905年に、ラーズ・アンダーソン(Larz Anderson)とその妻、イザベル・ウェルド・パーキンス(Isabel Weld Perkins)の冬の住まいとして建てられました。ここは、夫妻が国内外の多くの来賓をもてなす場としても使われました。ラーズさんは外交官でしたし、イザベルさんは子供の本の作家であり、かつ旅行作家であり、赤十字の活動にも協力をしていました。

重厚で、洗練された古典的装飾様式のこの家は、夫妻亡き後も彼らの息づかいが感じられるほどに、隅々までが二人の趣向に沿って作られています。そして、まるで美術館のように、世界中から蒐集された装飾品や絵画、工芸品などが、歴史を経てきた本物だけが持つある種の雰囲気を広い空間に醸し出しています。

ラーズさんは日本にも大使として滞在していたことがあります。ですからこの家を飾る幾多の美術品の中には日本の屏風や仏像、絵画なども見られます。

夫妻には子供がいなかったため、夫が亡くなった1937年に、イザベルさんはシンシナティ協会に建物ごと寄贈することにしました。以来、この建物は歴史的建造物として協会が管理をしています。そしてミュージアムとして門戸を開放するかたわら、時として小さなコンサートなどを開催しています。

それが、先に挙げた12月7日のコンサートだったのです。休憩をはさんで前半がシューベルト、後半がヴォルフ、曲数にして14曲が、ソプラノとバリトンによって歌い上げられ、ハウスコンサートならではの居心地の良さを聴く者に与えます。

ドイツ語で歌われますが、一曲ずつに英訳がついていますので、どんな情景、どんな思いかがわかります。一番最初の曲は、「Schweitzerlied」(スイスの歌)という曲でした。年初めにご紹介するのにぴったりな、「幸せの歌」とでも呼びたくなるぐらいに素敵な歌です。メイの憧れの光景です。

私は丘の上に座って鳥たちを見ていた
鳥たちは歌い、飛び回っては、小さな巣を作っていた
私は庭に立って小さな蜂たちを見ていた
蜂たちはぶんぶんと飛び回っては、巣を作っていた
私は草原を歩いて蝶たちを見ていた
蝶たちは蜜を吸い、ひらひらと飛び回っていた

そしてハンセルがやってきた
私は彼に、鳥たちのことを話し、蜂たちのことを話し、蝶たちのことを話した
私たちは一緒に笑った




コンサートは無料です。


ご訪問をありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
どうぞ良い一日でありますように!


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