月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

藤棚の下で

2019-04-25 23:48:34 | writer希望を胸に執筆日記


2019年 4月25日(木曜日)晴れ


夕方6時半。家のまわり、いつものコースを1週歩き、そのまま帰ってしまうのが惜しくて、
もうひとまわり大きな円を描きながらぐるんと歩く。

この時季の散歩は朝も夜もたのしい。

昨日は気づかなかったハナミズキや菜の花、白やピンクのサツキなど、次々に美しく開いていく。

娘が小学校へ上がる時によく遊んだ公園付近に、なにか、ほの白いものが見えたので行ってみると、滑り台や砂場があるところに藤棚があって(私の身長よりはるか上)、小さな花房が宙にむかって垂れ下がりながら白の藤を咲かせていた。
夕刻で日が落ちかける薄暗い光の中に輝く白の藤は、光の花束みたいにみえた。

私は右に左に歩いて、さらに遠くに近くと移動して、その美しさにほーっと見惚れていた。
柔らかな花の蜜が漂っているのもわかった。
ウエディングドレスやベールの上にあしらう、華麗なフラワーみたいに美しい。
(白の花々が好きで、自分のウエディングの時も白い花だけで作ってもらった)



夜は、ベトナムで食べたフォーを忽然と食べたくなって自家製フォーをつくる。
鶏の手羽先、ネギ、ショウガを皮ごといれてコトコトとひらすら2時間煮込み、(鶏スープをつくる)そこにフォーを入れ、香菜、小松菜、ネギ、三つ葉など緑の葉をたくさん入れた。
ツルンと透明な麺と合い、さっぱりとしておいしい。





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