月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

「ザッハトルテ」にウィーンの珈琲で(夏日記つづき)

2019-09-13 23:55:56 | writer希望を胸に執筆日記

8月19日(月)晴  <後追い夏日記>

月曜なのに、Nがのんきな顔をして、家にいるのが不思議な感覚である。

少しでも仕事を進めたくて、午前中のはやい時間から起き出して、たまっていた仕事をしている。

昼過ぎて起きてきたNは、これまた家にいた時と同じように朝シャワーの後、携帯ばかりをさわって過ごす。
なにひとつ大学時代と変わらぬNのいる空気に、3日で慣れてしまった。

私が原稿を書いている間中、9月に結婚する大学の友人に贈る、余興のDVDを熱心につくっていた。
客室乗務員の女子には似合わない職人並みの凝りようで、一度仕上げたものを何度も考察して、「自分ばっか中央にいる。これじゃあだめ」と、幾度かやり替えてはクオリティアップを図っていた。


夕方、散歩がてら近隣のスーパーに買い物。「ヤクルトとミルミル(同じメーカーの乳製品)をダブルで摂取すると、すごくよいお通じがあるのよ。快調は大事」とNが何度もいうので、ヤクルト、ミルミルを1週間✖️2人分購入した。

夜ごはんは、
モロヘイヤとパクチー、空心菜などの夏野菜をにんにくと塩で炒めしたもの、
鮎の塩焼き、栗かぼちゃの煮付け、お味噌汁など。

レモン入りのさわやかなビール(Nのお土産のウィーン産)。
ホップは軽め、甘さはやや控えめ。日本のチューハイのような薬っぽい甘味はなくて、おいしい。
とても気に入った。




デザートには、ウィーンからのおみやげ。「ホテルザッハ」のザッハトルテに、ウィーンのコーヒーを。











このトルテ、フォークをつき刺すも、なかなか通らないほど固い溶かしチョコレートの糖衣でコーティングされており、中から洋酒のようなアンズのジャムが溢れ出してくる。

日本の乳化剤や生クリーム、バタークリームにみられる乳(ちち)っぽい味は微塵もない。
ビター感が際立つ大人のチョコレート菓子であった。

メランジェを真似て、自家製ウィーンコーヒーをいれて。
大山の木次牛乳を混ぜると、まったりと納豆の上澄みを焙煎に混ぜたような香しいとろみに。ベトナムコーヒーと少し似ている。







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