月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

不倫疑惑にもいろいろあるのだ

2020-02-02 19:42:12 | writer希望を胸に執筆日記

        
11月12日(日)

朝9時。Nがリーガロイヤルホテル大阪に昨日から宿泊しているというので、
「お昼ごはんを一緒に食べましょう」と。車で会いにいく。


着いたらすでに11時前。12時半には、ホテルを出発して空港にいかねばならない。大急ぎで「オールダイニングリモネ」でブランチ。

合ったときには、なつかしい!となるが、15分もともにしていると、すっかり我が家の子の顔になる。
話を聞きながら、ちらりちらりと時計をきにしているN。まあ、ゆっくり。といっても無理か。

Nは、リーガロイヤル特製の海の幸のピラフを。(曰く、宴会ではコーナーができるほどのホテル自慢の味らしい)





私は、エビフライをメーンにした。相方はビーフストロノガフ。



12時半。いよいよ出発らしい。

クルー10人の中にいるNをみた。幼稚園でお芋掘りの時に園児たちに囲まれていた姿。小学生の時の参観日での落ち着かない様子とだぶって。親というのは、いくつになっても昔の記憶のかなたと二重三重にして、いまをみてしまうものなのだ。

そんなことを、ぼんやり思いながら。乗務にむかうNを見送った。


食事のあと、リーガロイヤルホテルの「グルメブティック メリッサ」で沢山のおいしそうなパンを買って帰る。特にミルクフランスとカレーパンがおいしかった。






宝塚でいつものように買い物をしていると、普段とかわらない、夫婦、ふたりっきり。
Nとの一抹のひとときが幻だったよう。



1月13日(月)祝日 晴

午前中は仕事。
午後1時、ご近所でコピーライターの先輩、Fさんが車で迎えにきてくれた。今週の日曜日に開かれる餅つき大会の買い出しだ。

近所のJAでもち米。業務スーパーでおつまみ類やジュース類、あんこ(半生)、きな粉。調味料など。
格安ホームセンターのジャパンで焼酎や日本酒(鬼ころし)、酎ハイ(黒霧島、レモン缶チューハイ)など酒類を買う。
ロイヤルホームセンターでは餅布、軍手、紙コップや紙皿など日用品も。私もついでに、携帯の保温ポットを自分用に購入。

これで、外出時にペットボトル飲料を買わずにすむ。好みの銘柄の珈琲や紅茶、煎茶、中国茶などをつれて外にでられる。ペットボトル飲料は好きではないので半分以上、すてることになるのだ。


買い出しついでに、Fさんとともに牧場直営の精肉店でコロッケ、すき焼き用を買う。前の店で、北海道ほっけ、舌平目を買う。帰宅途中、カフェで一服。Fさんの話。


「私の友達の話しなんだけどね。長いことかくしていたけれど、ゲイであったことをカミングアウトされたのよ。25年もよりそった夫にそんなこと、いわれてもね。まだ、愛する人と一緒に住みたいなんてことはいわれていないらしいけれど。その友達、離婚したいんだけど。認知症のお舅さんのお世話を長年してきたからそれが一番心配でというのねどうしたものかしねぇよ」


「カミングアウトをすることすら、甘えているのかしらね」。

自分ならどうするだろうか。夫の態度が いかに、という点が重要に思う。それでも家族になったなら、易々と解消できないのではないかしら、と私は考える。

親も子も選べないように、すぐに他人になれるものだろうか。知ってみぬふりはやはり無理なのだろうか。なんだか、ひと事というきにもなれない問題だ。



江國香織の「きらきらひかる」は、よく似たテーマを扱った小説。
<笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは。>

家庭不和は幸せではない。家内平穏あっての自立した人生がある。

このところ、新型コロナウイルス肺炎もあって、ざわついた2020年の睦月だ。



夜ごはんは、Fと牧場直営の精肉店で買った神戸ビーフで簡単すき焼き、ピーナッツ豆腐、菊菜とレタスのサラダなど。







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