月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

たまには一人で。仕事とシネマと。

2021-05-30 00:53:00 | コロナ禍日記 2021







 

4月12日(月曜日)晴れ (後追い日記)

 

 4月も半ばになってきたというのに、わが家はとても寒い。骨の芯が寒がっている。それで、絹と綿で交互に靴下を2枚履いて、その上に奈良で買ってきた「あしごろも」を履いて、ホームウエアの上に、毛皮のベストを着ている。

 

 なぜ、これだけ寒いのか。外へ新聞をとりにいけば、春っぽいホコリの混じった生ぬるい風が頬にあたる。ということは、家の中だけが寒いということ。神棚や父の写真、バリの神仏から漂ってくる? いやいや。たぶん、ヴィラ1棟、足場(大規模修繕のため)を組み、真っ黒い網目で太陽の光や、外気から覆われているからではないかしら。寒い部屋に、吉野桜がまだ咲いてくれている。4月2日に購入してから、10日間も、吉野の桜を見ることができるという幸せは、はかりしれない。

 

 きょうは、家人がいないので、朝は存分にお香(みのり苑)をたいて瞑想し、それから原稿にかかる。5時までに切り上げるのが目標だったが、結局は昼過ぎから8時半くらいまで、だらだらと書いたり、訂正したり、電話打ち合わせをしたり、といくらでもすることはある。

 

昼ごはんは、鯖味噌、納豆、ブロッコリーのおひたし。

夕ご飯は、すき焼き風、肉豆腐。グリーンサラダ。おつけもの。

 

 一人の食事のあと、TVをつける気にならず映画「ボンヌフの恋人」をみる。







2回目だ。ジュリエット・ビノシュの初期作品。最高!視力を失っていく女、車に引かれて脚をけがした男。だから出会えた、パリでの路上生活者の恋愛。

 はじめて心ひかれた女に、手を出せず、どこまでも寄り添う。破天荒に遊び、歌い、笑い、孤独を抱きしめあう。男の一途さ。なにも持たない同士だから野生たっぷりに愛しあい、信じあえる。純粋な目がとらえたパリの街、花火、夜景、水上スキー、セーヌ川を何度もわたる。恋愛ってやっぱり自己中なものだって宣言。いいじゃないの。楽しくいきましょう、それがパリよ、と。塞ぎがちな気分の時におすすめ!古きよきヨーロッパ万歳。

 

 11時半。見損なっている仕事関連のZoomを1時間みる。1時に就寝。

 

 

 



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