月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

7日間ブックカバーチャレンジに挑戦

2020-06-03 22:35:16 | コロナ禍日記 2020

5月3日(日曜日

 

 朝7時に起きて、昨晩に投稿した日記を読み直し、その流れでインターネットを見続けてしまう。気がつけば70分も。時間が過ぎてしまったことを悔やみ、焦って、瞑想15分。フルーツと野菜サラダ、コーヒーだけの朝食をとる。最近、パンを心もち控えている。グルテンを摂り過ぎないように気をつけているのだ。

 少し原稿を書く。昨日のところを気に入らなくてほぼ書き直した。

 さらに続けようとしているところに、「週1の篠山の買物に行くには午前中だよ」と家族に即され、シャワーを浴びて準備。

 エンジンのかかるのが遅い自分をまたしても反省し、叱咤しながら、半袖の夏服にしようか、薄い長袖か迷う。それほどの好天だ。先週とはまたひとつ山の景色が違っていた。尾根づたいにのびる新緑、そのボリューム。ご近所の植栽も、日に日に育って豊かになる。

 山間を縫いながら篠山に入っていくのだが、まだ遅咲きの八重桜に、葉がニョキッと伸びはじめたヤマザクラ、杉の森……どんどんひろがって続くまぶしい緑よ。桜の頃から新緑にかけては一年で最もすばらしい時。大好きだ。心に栄養をもらう。

 

 車中では、ユーミン(松任谷由実)の45周年記念アルバムをNが選んでかけている。

 (写真は、Amazonからの画像)



 私も若い頃からユーミン一辺倒とばかりにアルバムをほぼ持っていて、詩が伝える情景描写のうつくしさに聞き惚れた。もちろん、当時の恋模様も重ね合わせながら。

 「シャンソン」を聴いたら、今も、ぞくっとする。良すぎて。流れている風景も時間も、思考自体が、ユーミンの歌の世界から離れない。

  Nやパパさんの話はもとより、さっきまで書いていた原稿のことまですべて忘れて、ユーミンの歌の中にどっぷりといた。思わぬドライブとなった(ヤバい誰か止めて)

 いつかテレビで、ご本人が仰っているのを聞いたことがある。

 「私はこれまで日本の情景の美しさを意識して唄ってきました。そう日本語の美しさが伝わればいいなと思いながら」と。あぁそうだったのか。情景の中に恋心を投影されているのだ、あの甲高いのびやかな声で唄われたら胸がギュッと痛い何かを。

 

 丹波篠山のJAに寄った後、市内に入る。きょうも和菓子の「清明堂」さんの草餅は売り切れだ。その代わり、前の店で焼き栗を買った。小鼓のぶどう酒、今朝堀り立てのタケノコなども買う。

 帰りに、川西阪急さん地階(食料品売り場)でお魚を3種。お造り盛り合わせ。山口県の「ぐれ」など。兵庫県温泉町の「とち泉」柏餅も買った。

 

 夜ごはんは、お造り盛り合わせ。鮎の塩焼き、もづくと明石のタコの酢の物、新キャベツと香菜のサラダ。トマトの酢づけ。外出に疲れ、簡単なものばかりが食卓に並んだ。

 

 昨晩。Facebookにて、ライター友達のかおりさんから「7日間ブックカバーチャレンジ」のバトンを渡してもらい、きょうから7日間、表紙画像をアップしチャレンジすることになった。この機会に、私が最も影響を受けてきた一冊を辿ってみることにする。

 きょう投稿したのはこちら。

 

 

 フランソワーズ・サガンの一冊「愛とおなじくらい孤独」(手前。インタビュー本)。

 フランソワーズ・サガンは、中学2年の頃、当時15冊くらい読んでいたと思う。その前には、「嵐が丘」「ジェーンエア」「リルケ」「ゲーテ」など。

 異国への憧れとともに、恋愛と怠惰、女性としての自立した生き方などを学んだはずだが、多くは忘れてしまった。ただ、このインタビュー本は何度となしに読んだ貴重な本だ。翻訳は朝吹由紀子さん。サガンの小説の翻訳のほとんどを由紀子さんの母、朝吹登水子さんが手がけていて、『私の巴里・パリジェンヌ』『豊かに生きる』など、エッセイを色々書かれている。わたしのヨーロッパ好きはこのあたりから来ているんだろう。そういう流れから登水子さんの孫、作家の朝吹真理子さんの本を手にとるのも愉しい。

 

「#7日間ブックカバーチャレンジ」とは、「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿する」というものです。
  #bookcoverchallenge