月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

神戸は海辺の風が時折、ふっと吹くのが好き。

2014-09-02 00:53:14 | 今日もいい一日





9月が始まったら、途端に涼しくなった。
今日も夕方6時からウォーキングに出たが、昨日までとは違う爽やかな風だ。雨上がりで風が透きとおっていて、心地よかった。
この時期は、蝉の声より鈴虫のようが優勢か。

秋が始まったら、仕事もぼちぼちと新しいものが入ってきて、いよいよビジネスモードである。



その前に、先日の城をテーマにした数十ページの冊子のコンペは、「負けた」という連絡が今朝入った。
残念。図書館や書店から沢山の資料を集めすぎて、小難しくなっただろう。
「読み物としての冊子になりすぎている。丁寧に説明しすぎる、子どもには理解できないのでないか…」というのが理由らしい。

ターゲットは30代の男女ではなかったかしら。でも「読ませる」のではなく「魅せる」、そして「一目みたら分かる」ことが今は大切。
もちろん、「愉しい」「新しい」、「オリジナルな発想力がある」が、今後ますます求められるキーワードなのだろうと改めて思う。ここ数年読ませるものが、雑誌にも少ない。

私は、主人が出張先から持ち帰ってくるJALの機内誌「SKYWARD」、「翼の王国」
時々図書館から借りてくる「暮らしの手帖」くらいしか読まないから…。




1つ負けたら、1つ勝つではないが。
先日から続けざまに、このブログを読んだ方から、うれしいメッセージがあった。
1つは、婦人科の医師の方と、今度、子宮全摘出手術をする方からの問い合わせと相談である。
(子宮筋腫の方で腹腔鏡手術を受ける方はこうして時々メッセージをいただき、悩みを共有する)

また別の1本は、このブログをみていただいた方からメッセージを頂戴し、ぜひ会ってみたい、という趣旨のものだった。
更新の乏しいブログであり、趣味的で(きままで、書きたい時に書くという衝動的)仕事の話しは割愛気味のブログにしているので、少しびっくり!
しかし、メッセージを頂戴した方の「本名」を恐れながら検索させていただくと、あるメーカーの代表の方で、
とても意識の高いセンスのある方だとお見受けしたので、連絡を取り合い、お会いしてきたのだった。

打ち合わせを終えた後、新しいプロジェクトのお話を聞いて、心臓がバクバクするようなちょっとした興奮を抑えきれないまま、会社を後にした。

新しい何かがスタートするのだ。


その後は打ち合わせも原稿もないので
先ほどの高揚感を平静に整えたくて、久しぶりにゆっくりと三宮を歩く。

1人ランチは、洋食の「十字屋」で。












オリエンタルホテル仕込みの、肉厚のあるやさしい酸味のポークチャップの定食をきれいに平らげて
ビールを飲みたいのを我慢し、アイス珈琲を。

そのあと、ブティックを訪ねて、雑貨をみて
香港スイーツの「甜蜜蜜」へ。




女性2人で経営している岡本店の怪しい密やかな雰囲気がとても好きで何度か通ったのだが、
今はクローズして「三宮店」のみだという。

亀ゼリーとココナッツ団子。
そして、台湾の梨山高山茶をいただく。




梨山のものは香りがよくて、清々しくも高貴な甘さが隠し味にあって、茶葉も高級。いつもおいしい!と言葉にしてしまう。


久しぶりの神戸だったので、欲張ってたっぷり歩いた。
ここは大阪や京都とは違って異国っぽい雰囲気が
古いビルや街灯、
ファッションに、食料品雑貨、
土埃のなかにも、見え隠れしているところが、なんだか好きだ。

帰りに居留地をぷらりぷらりと歩いていたら、微かな海辺の匂いが運ばれてきた。