そろそろ桜が散ってしまう季節です。
今年は、私、風邪をひいて鼻水ぐすぐす、咳きと熱に4日くらい悩まされておりましたが、どうやら快方にむかってきたみたい…。
そして、明日。ようやく治りかけたらさっそく終日取材のため商品倉庫にお籠もり。それまでに手持ちの原稿を進めなくてはいけない状況で、それでも
どうにかメドがたちました。
さて、桜休暇のこと。
毎年春には、郷里で一人暮らしの母を招待して旅行に誘っているのですが、今年はNの大学をみたいという母のたつての希望で、
京都へ桜見物という あんばいになりました。その折りのお話を少し…。
JR京都まで迎えにいき、それから「お昼」ということ。
日曜日で、どこも満席のようだったので、
グランヴィア京都1階の天ぷら屋さん、「京林泉」へ。
朱塗りのカウンターがステキでした。
油は「ゴマ油」だけでなく、素材によって「綿実油」と使い分け、
海老や京都の野菜ものを中心に、カチッと揚がった天ぷらをいただきました。
この揚げたてを、すぐに。というのが一番のごちそう。
天紙に油が残らなかったし、値段もお手頃。
出だしからの好スタートとなりました。
お宿は、京都で朝食がおいしい!と評判の「ハイアットリージェンシー京都」。ここ、京都駅から近いのに、あまり大きなホテルでもないし、高層でもなくて。
外国人からみた古都のイメージなのかなと。(外資系なので)。
少し調べてみたら、旧京都パークホテルを改修してのものだとか。
元は2階建ての小さなホテルで、客室3室を2室に改造されたそう。私達が宿泊したデラックスツインは十分に広かった。
それに、この静けさ。土地のもつ雰囲気。
なんか違うなーと思えば、ナント平安時代には、後白河天皇の院御所だったというでは…!!三十三間堂が近いばかりではなかったのでした。
部屋のカーテンを開けると
ガラス窓から竹藪と、砂利の敷かれた日本庭園。
大きな桜の木が望めました(まだ6分咲き)。
眺めもさることながら、さっそくバスルーム!
ゆったりと深さのある四角い白いバスタブ。
独立したウエットエリア(洗い場)を備えた御影石のバスルーム。 水圧の強いシャワー環境。
ま、バス環境が最適であれば私の場合は半分以上は「よし!」という感じ。
レストランも和風(地階)とイタリアン(2階)とメインダイニング(1階)のみ。趣味のいいダイニングが3つです。
この日は、2階のダイニング「トラットリアセッテ」へ、散歩がてらに足をのばし、あまりの心地よさと景観に、
お茶までしてしまう贅沢さ。
あとは部屋でゆっくりし、夜は母の希望でタクシーにて祇園へ。
健全に8時にはホテルへ戻り、
10時にはバスタブにおりました。
朝のビッフェは、日本庭園を望むダイニング「THE GRILL」へ。
一番驚いたのは、あまりの外国人滞在者の多さ。海外かと間違うくらい。
ガラス張りのダイニングは、真っ白な桜の花々や緑の美しさがいやでも目に入る。今日はいいお天気になりそう。キラキラした光がダイニングに差し込み、
庭園の緑が鮮やかでした。
お料理は、一晩かけてスモーク した特製レッグハムや自家製のクロワッサンやスコーンや焼きたてパン20種、完熟サラダなどなど。
ごく当たり前のお料理ながら(しかも種類は多くないのに)、
野菜は完熟のものを冷やして提供するというような当たり前のことが細部まで届いていて、おいしい満足のいく朝食でした。
サービスとしては「?」のところも(まだ残っていても、どんどん皿を下げてしまう)。Nはインターコンチネンタルホテル大阪でアルバイトをしているので、
いちいち、サービスをチェックし、コメント……!!
でも、慌ただしくないし、可能ならいつでもリピートしたい気持ちいいビッフェでした。
ホテルへ出るとさっそく、お隣の「三十三間堂」。
桜がきれいに咲き始めた頃で、月曜日なので人も少なくて
ゆっくりと1001体のご本尊、十一面千手千眼観世音、阿修羅像や、好きな仏像をとくと拝観することができました。
奈良の浄瑠璃寺と、なぜか似ている心地がしたのはどうしてだろう…。
誰もいない雨の日に、心静かに、ぽつりと一人で訪れてみたい気も。
このあとはNの大学や京都御苑、河原町界隈を案内。
いつもの、あそこにも立ち寄って、有意義な花休暇を過ごしたのでありました。
女3世代の旅は、いつまで続けられるやら。
きっと想い返せば、ものすごく貴重な2014年春の1日だったような気がします。
こういった、日常のなかのある特別な1日。確かにこんな親孝行もありとは思いますが、
毎日365日何をみて、何を食べて、誰と話すかが年長者には一番大切なはず。
特に商売をやめてしまった母は仕事も、家族もなく、24時間がとてつもなく長いに違いなく…。
同居がもしくは、おみそ汁の冷めない距離で近くに住まうことができたら一番お互いに安心するのだけど…などと。
とくと考えてしまった、4月の桜休暇なのでありました。