月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

風の走る夕べに

2012-08-29 18:44:43 | 春夏秋冬の風

風が走る夕べに


リビングの2枚の窓を開放し、
出窓を少しあけ、
和室へ行って西と南にあけ、
寝室の窓を西と北へ開け放つと、
風が東西南北へ
自由にかけぬける
家に生まれ変わった。

風の丘。


ここは、見晴らしのよい六甲山脈が望める丘の上に建つ新興住宅地で、
稜線の山々の眼下には、
湖のようにキラキラと輝く
街の灯が迫ってくる。

風が鳴くと、それは海の潮騒のようだ。

ほんとうに海岸が近くにあるのかと、つい錯覚したくなるほどだ。

夕方、いつものように
外周道路をウォーキング!


ヘッドホンをはずして、

秋の虫や蝉しぐれを聞きながら
歩くと、
なんて、気持ちいいこと。

自然のシャワーのなか、歩いているみたい。


もうすぐ夏も終わり!
ことしのナツは、二度とない。

寂しい~!
そして、いい時間をありがとう。