![]() | 若くない日々藤堂 志津子幻冬舎このアイテムの詳細を見る |
藤堂 志津子の本と言うと『恋愛』のイメージがあって
ここ最近、どっちでもいい気分でご無沙汰だった。
題名にちょっと興味が湧いてぺらぺらめくってみると
主人公は50代の独身女性。
私もボツイチとは言えもっか独身。(コブあり)
確かに題名どおり5つの『若くない』女性の短編が収まっていた。
50代にしてみれば30代も若い人なのだ。
先日、面接官が同世代とおぼしき女性で、
40前後の男性の事を『若い』と語った事を思い出した。
小説の方は
ふふふと笑え、ちょっと共感。同世代の女性心理はすっすっすと沁み込む。
あとがきより
だれしも四十、五十年の人間をやっていると
「いわくありの小さな歴史」がしぜんとからみついてくる…
…
悪くても、愚かでも、ずるくても、いいのである、
一点チャーミングありさえすれば…
この一点チャーミングがないととお友達に成れない。
なかなかの人間観察。
藤堂さん自身実年齢に近い話はおもしろい。
この線でまた書いて欲しいなぁ~
女性よチャーミングであれと思っておりますが、60才前の男性から見れば中々居ないものです。女性は中々泥塗れから抜出せないというのが私の女性観なのですが、厳しすぎるでしょうか。
チャーミングは
大いに主観に寄るところでしょうか?
藤堂さんの感性は結構好きです。