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| バジリコ |
ある晴れた~休日の朝~ウォーキングは花粉が怖い~PM2.5も不気味~
こたつでゴロゴロ~ひとり生活っていいわ~♪
と言う訳で、
新聞の下にあった広告欄で見て、面白そうとインプットした新刊を図書館で見つけた。
去年新しくなった図書館には入口を入ってすぐ、館にお仲間入りしたばかりの本コーナーがある。
一番に読む高揚感。
買わずに新品をめくる得した気分。
そんなこんなで手にしたこの本。
思えば芥川賞作家なんだへぇ~と分かれば、
読んでいる本の著者がワンランク上の人に見えたりするこの賞。
マスコミで賑々しく受賞者インタビューを取り上げて、
作品の先に人に興味を覚えてちょっと読んでみようかなと思わせる賞。
いったいどうやって選ばれていて、どういう歴史があるのか、読めば納得。
お偉い作家センセ10人前後の偏見と独断で選ばれるかも?という裏事情も満載。
思えば読んでいる芥川賞作品の少なさを再確認。
各センセの選んだ理由、選ばなかった理由が公表された中から抜粋されているのが興味深かった。
ちょっと置いておこうか~
第86回 受賞なし
選考委員 開高健
八作を通じて共分母としていえること。
一言半句のユーモアもウイットも見られないこと。
黒い絶望も笑いも赤い怒りの笑いもない。
いずれにしても評がピリッとしていて、さすが作家さんと。
後、匿名記事とか直木賞作家さんからギャラリー評には、うふふ感が漂う。
第111回 「タイムスリップ・コンビナート」「おどるでく」
『産業新聞』94年9月6日「遮断機」匿名記事
だって、そんなに簡単に判る小説じゃないぜ。
もちろん平凡至極な小説でさえ平気で誤読してしまう芥川賞選考委員が、
あの二人をどんな風に理解していたか、読解テストでもしてみたいところ
第118回 受賞なし
『文藝春秋』98年3月号。作家による座談会より 林真理子
私のような本好きが読んでもついていけない、「なんだこりゃ」というような作品が多い。
本書の〆
芥川賞はいまも、文芸の最高峰と勘違いされ、権威ある賞と仰ぎみられ、
選考委員の目は節穴だと馬鹿にされ、歴史的役割は終わったと言われ、
空疎で茶番な代物だと指摘される。されつづけている。
あるいは一年後も十年後も百年後も。芥川賞が続くかぎり。
著者はあとがきで正直なところ直木賞が好きと書いている。
編集者に推されて自分の本が出版できる魅力に勝てなかった、という理由で書かれたそうな。
ある意味膨大な資料をまとめて、芥川賞の歴史を知ることとなり
読者としては雑学がひとつ増えた。
あまりに私の脳では難解で、ほとんど受賞作を読んでいないのにも気がついた^^;
さぁ~図書館に返して来よう。
本が好きなら、ちゃんと買って読まないと出版界のためになんないんだよ(*^_^*)
最後に書いておこう。
第131回受賞のモブ・ノリオ 介護入門は面白かった。
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| 文藝春秋 |
孫がおばぁさんを介護する話。
同じ境遇の介護者にこの本の事を話したら、ニコッと笑ってもらえた。
雑読もたまに役に立つ。
【余計なひとこと】
モブ・ノリオさん異例ずくめの登壇…芥川賞受賞
こういうことも本書で知った。
第146回受賞の「共喰い」田中慎弥とダブルものを感じた。
こういう受賞者にどうも肩入れする傾向が私にはある。
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