陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

感染の不安ドキドキ病院で

2009-12-07 21:26:17 | Weblog
いつもの血圧の薬が切れた。
前月はの仕事帰りの病院へ寄ったらマスクの子供と親がいっぱい。
あきらかに熱っぽい子も居てノンマスクの私はギョっとした。

今月は端からマスクでガードして病院へ入った。
待合室には空気清浄機が置いてあって、
『ウイルスも除去します』とタロップが流れている。
インフルエンザ流行前から設置しておんなじ字をずっと見てきた訳だけど、
右から左に流れる文字がどの程度信用できるのかどうかと
不謹慎な事を思いながら早く来い来い診察の順番を待った。

診察室では医師もマスクで血圧測定。
正常値なので適当な問診で処方箋が書かれた。
これだけの為にインフルエンザ菌の中で待たされたのだ。

あったかい病院を出て寒風の中、お隣の薬局までゆく。
たった3人しかいないのに長い。待たせる。
前のマスクの人に『タミフル』と言う言葉が薬剤師から発せられた。

帰ってから甘えるモコを置いてしっかり手洗いとうがいをした。
ある年齢から上は大丈夫っぽい感じもあるが、感染して強制休日は困る。
仕事を休むと後が自分の事なのだから後が辛くなる。

インフルエンザが下火になるのはいつだろう?
いつもガラガラがこの町医者の良い所だったのに。


素晴らしい一日  平 安寿子

2009-12-07 07:03:54 | 
素晴らしい一日 (文春文庫)
平 安寿子
文藝春秋

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6編の短編集。
借金をしてトンズラ男。
二股かけてどちらからも中絶慰謝料をふんだくった女。
しっかり者の女房、母に店を任せてふらふらと浮気ばっかりする亭主。
全編、あらら~な人物ばかりが登場する。
‘どんな人だっていいじゃない‘という気持ちに平 安寿子はさせてくれる。
どんなに客観的ダメ人間も愛すべき人として描かれていている。
ガチガチの固定観念で人をみそうになったり、自分自身がダメ人間に見える時、
気持ちが軽くなる。

解説によると、平 安寿子の第一短編集。
1999年第7回オール読物新人賞受賞作に5編を足して刊行された。(2001年春)
その後の作品の原型が全部あると記されている。
「好きにいきればいいじゃん」のテーマが貫かれている点と
私は気がつかなかったが、
男より女の友情を渇望する女が背後に隠されているそうな。
なるほどね。
解説者が男性なんでそう見えるのかもしれないが、
男を頼らずに生きていけると言うか、男をあてにしないタイプばっかり登場する。
ダメ人間の中で、なよなよしなだれかかり女タイプだけはケチョンケチョンに書かれている。
その辺り、胸がスゥーとする。
女と言うより人として‘誰か任せってどうよ‘言うのが根幹に見える。
その辺りからか登場人物がステレオタイプと言う酷評もあるが、私は今、一番好きな作家だ。
ここ数年の作家だから発刊作品も少ない。これで全部読み尽くしたらしい。

コレはちょうど文庫本。しかも短編集。
読むのにも手間取らず、置くのにも邪魔にならない。
彼女の作の原型と聞いて余計、撫でさすりたい気分。
手元に置いてときどき読もうっと。

写真はあんまり入れないことにしてる本棚。
(本は増えると管理が面倒。処分は辛いし。)
開いたらモコが先に入ってしまったとこです。