ケーナ奏者の八木倫明(やぎりん)さんとアルパの弾き語りをする池山由香さんとで成り立っているのが"Duo QuenArpa"です。12月21日(水)の午後7時から東京オペラシティ3階にある近江楽堂で Duo QuenArpa のクリスマスコンサート(夜の部)がありました。
コンサートプログラムの詳細は上のチラシの画像をクリックすると拡大画像が出てきて見えます。
近江楽堂はカトリックの礼拝堂を模したつくりです。
近江楽堂には、マリア像があります。ここのマリア像は楽器を持っています。コンサートホール仕様と言うところでしょうか。クリスマスが近いこういう時期にはとくにぴったりですね。
これは、プログラム終了後のアンコール時の画像です。やぎりんがトナカイに扮しています(クリスマスライブなので)。池山由香さんサンタクロースの帽子をかぶり、アルパを演奏しながら天使の歌声を披露しました。
Duo Quenarpa はケーナとアルパの見てのとおりケーナとアルパの組み合わせです。また、池山由香さんによるメゾソプラノの歌声はのびやかで聴く人を魅了します。太陽のように生きいきとした表情で演奏するのが池山由香さんの魅力です。
Duo QuenArpa のコンサートではやぎりんのガラクタ楽器とオヤジギャグが会場の雰囲気を和らげます。ケーナとアルパとの組み合わせにおいてアルパがきらびやかな同時に優しい音色を出しながら風を想起させるケーナの音色が癒しの効果を生み出します。ケーナとアルパは南米では共演することがほとんどありません。日本でもケーナとアルパの組み合わせはなかなかないと思われます。また、アルパの弾き語りは日本では極めて珍しいです。アルパを演奏しながら歌う音楽家を私は池山由香さん以外には知りません。
実は、ケーナとアルパというと他にはない組み合わせで珍しいし実際そうですが、発送としては、グランドハープとフルートの共演と同じ発想です(このことは以前にやぎりんから聞きました)。
コンサート会場であった近江楽堂の音響はすばらしいと素人ながら私自身が感じます。近江楽堂の天井は先に画像で示したとおりカトリック教会の天井のようにドーム状です。これが、ケーナとアルパの音色と池山由香さんの歌声が、目をつぶりながら聴くととくに上からも包み込んでくるような音色を生み出しているようです。池山由香さんお歌声を天使の歌声と形容しましたがこれは決してお世辞の類ではありません。もちろん、池山由香さんの歌声がのびやかで綺麗あるし、ホールのつくりが歌声をいっそう引き立てていました。やぎりんの言葉を借りるとホール自体が楽器といえます。蛇足ながら、近江楽堂で賛美歌が歌われたら神々しくありがたい雰囲気が生まれそうです。
今後も色々な機会に Duo QuenArpa の演奏を聴きに行きたいと思います。何らかの形で Duo QuenArpa を呼ぶことができたらいいなあとも私は思いました。