愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

選挙と選挙の間が大事

2014年02月22日 16時41分07秒 | 都民のための都政をつくろう

 政党にとっても市民運動にとっても選挙は運動の一環です。その時々の選挙で全てが決まるというものではないのです。もちろん、首長選挙においては、候補者の当選をめざして戦うわけであって、都知事選挙では宇都宮健児さんの当選をめざして支援者達は戦ったのです。ここで、私が冒頭で選挙で全てが決まるものではないと言っているのは、政治目標、要求を実現するための戦いそのものは、選挙の結果如何を問わずに続くし、続けないといけないからです。議会制民主主義の社会において選挙は、政治・社会運動を前進させるために戦うものです。そういう意味では勝利することは大事であるし、同時に勝利に至らない場合でも次に繋がる「負けっぷり」が必要です。2014年2月9日投票日の東京都知事選挙では宇都宮健児さんは、残念ながら2位でしたが投票率が前回より10ポイント以上低下しながら得票数を前回の96万から今回の98万へ伸ばしたことは次に繋がる運動を構築できたことを示しています。

 宇都宮健児さん自身が言っています。保守の岩盤には硬いものがあります。このことは私の活動地域の江戸川では、特に強く感じています。決定的な勝利、都知事選挙で革新政党や市民運動の側が候補者を当選に導くためには、基礎力量の高まりがどうしても必要です。東京都知事選挙を振り返って様々な課題や教訓について宇都宮健児さんがお話していますので、長いですがご視聴いただけますと幸いです。

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日本の就活って、やっぱり変

2014年02月22日 10時23分05秒 | 人間らしく働くルールの確立を

 フェイスブックでこの動画をシェアしている人が何人もいてそれで私は知ったのです。大学生の就職活動の状況がシュールにアニメーションとして描かれています。紫色で描かれている学生は、企業に合わせるために自分を偽っていることを暗示しています。主人公も就職活動に際する不採用を経験する、周囲の友達が就職先が決まっていく中で自分の就職先が決まらずに焦ったりうなだれていきながら、同時に企業に採用されるために貼り付けたような笑顔やつくったような「積極性」で自分自身を企業の側に合わせようとしています。これが主人公の顔色が肌色から紫色になるというように表現されています。主人公の女性は、最後の場面で紫色から肌色に戻っているのは、自分を取り戻したことを意味します。

 日本では学生が就職活動をするのに「自己分析」なるラッキョウの皮むきみたいなことを強いられます。そして、自身の人格まで企業の都合の良いように「改造」させられるかのようなことが余儀なくされます。当然、精神的負担が重いわけで中には心身の不調を訴えたり、死にたくなると考えてしまう人が出る始末です。

 労働者がどこかの企業或いは個人事業主に雇われることは、労働力の売買契約(1日辺り一定の時間のみ労働力の提供を使用者が受ける)ことを意味するのであって魂(労働者の人格)まで売買するものではありません。だから学生の就職活動であれ労働者が働き先を見つける場合であれ、自分の労働者としての技能を、学生などのことで即戦力にならない人の場合は自分がどのような技能を身につけて磨いていくのかをアピールするだけで本来事足りるはずです。学生の就職活動の段階で個性を抑えながら企業に合わせていくのは、私にはまるで労働力と一緒に魂まで企業に売り渡すかのような様相を呈しているように見えてしまいます。

 近年、若い労働者を労働法制を無視して使い潰すブラック企業が社会問題になっています。このような状況の生じる一端には、資本が雇用情勢の悪化に漬け込むことの他に人格まで企業に従属させる風潮の蔓延があると考えられます。こういう問題を解決するためには、就職活動の長期化をなくすために政府が経済界に対して強く働きかけることなどが必要です。当然、労働者側が団結して人間らしく働く環境を勝ち取ることは必要不可欠です。

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