愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

命名しました (今日のテーマ)

2008年11月25日 23時19分23秒 | JCPの活動、国民運動、国内の政治・経済等
BlogPet 今日のテーマ 命名しました
「あなたのハンドルネームやペットの名前、ブログペットの名前などあなたが命名したものの中から、なぜその名前をつけたのか教えてください」



ブログペットの名前「キキ」は、私が子どものときに飼っていた猫の名前です(すでにバステトのもとへ行っています)。

 ハンドルネーム"Aleido Che Guevara"の由来は、まず一人目は"Ernest Che Guevara"そう、キューバ革命の英雄の名前でもう一人が"Aleida Guevara Marty"という"Ernest Che Guevara"の娘です。"Aleida"というのは、女性の名前で使われます。私は男性ですから、"Aleida"をそのまま使うわけにはいきません。そこで、"Aleida"を"Aleido"と男性の名前に変換しました。このようなハンドルネームを使ったのは、私が"Ernest Che Guevara"を尊敬している、というだけでなく一人でも多くの人に「こんなすごい奴が歴史上にいたんだよ」ということと私のブログの内容が政治的社会的な内容ですのでどういう立場で発言しているのかを誰の目にも分かりやすくするために、現在このハンドルネームを私は使用しています。

日記@BlogRanking

Sicko上映会を観たよ 2008/11/19タワーホール船堀にて

2008年11月25日 01時22分09秒 | 国民本位の社会保障制度をつくろう

 "Sicko"という映画がマイケル・ムーア監督による作品であることを知る人は少なくないでしょう。"Sicko"(シッコ)といっても、「オシッコ」とは何の関係もありません(爆)。"Sicko"という言葉は、アメリカ英語のスラングで「ほとんどビョーキ」という意味で揶揄的に使われます。

 アメリカは、先進国といわれる国の中でいまだに公的な健康保険制度が確立していない唯一の国です。そんなアメリカの中でマイケル・ムーア監督は、映画を通じて公的な健康保険制度の確立を訴えています。

 マイケル・ムーア監督は、隣のカナダの医療制度を調べて、それからヨーロッパ各国(イギリス、ドイツ、フランス)を医療制度を調べていきます。マイケル・ムーアは、病院でいくらかかるのか、ということを人々に聞いてまわるものだからことごとく笑いものにされてしまったと映画で語っていました。隣のカナダ、ヨーロッパ各国には、病気や怪我で病院に通っても窓口でお金を払う、ということがないのです。薬代でも上限が決まっていて、治療に必用として医師から処方された薬の代金は、どのような薬でも一定の上限額を超えて徴収されません。この映画を見て本当に私自身も驚いたのは、フランスにいたっては病院にある会計窓口はお金を払うのではなく、所得が一定額以下の人つまり低所得のひとが病院へ通うために使用した交通費の払い戻しを受けるためにあったのです。また、フランスでは、病気や怪我で働くことができないときには、国庫負担65%で企業負担が35%という形で100%の所得保障がなされます。また、有給の病欠は、紋切り型に日数制限されるのではなく、働くことができるまでに心身が回復するまで保障されています(傷病手当は、日本では6割しか出ないし、日数も制限されている日本とは大違い)。

 最後にマイケル・ムーア監督はグァンタナモ米空軍基地とキューバへ行きます。グァンタナモには、アル・カイダのメンバーが拘束されていますが、ここではアル・カイダでさえ無料で病気治療を受けます。そこで、マイケル・ムーアは、9.11テロ事件のさいの救助員の治療(なかには救援活動のときに吸い込んだ粉塵の影響で呼吸器疾患などをわずらった人さえいた)をテロ容疑者と同等に治療してもらうことを要求します。警報がでて退却。そして、次は「赤い魔王」フィデル・カストロが統治するキューバへ行きます。そこで、9.11の英雄はキューバ国民と同等の治療を受けます。

 キューバの医療制度は、世界が手本にする、と言われています。キューバでは、病院や診療所で治療を受けるのに窓口の負担は一切ありません。ただし、軽い風邪などでの通院程度なら薬代のみかかります。それでも、薬代が安いです。低所得者の場合は、政府が無料券発行するのでそういう人の場合は薬代の負担もありません。キューバは、GDPが日本の何十分の一かの貧しい国ですが、貧困のゆえに医療から排除されて命を落とす人は一人もいません(もっともキューバには貧困層がいませんし、餓死する人がまったくいません)。さらに、驚嘆するべきは、キューバにおけるファミリードクター制度です。キューバでは医者といえども特権階層ではありません(閣僚でさえ特権階層ではありません。キューバでは閣僚が一般人と同じように自転車で庁舎へ出勤するくらいです)。
ファミリードクター制度というのは、医師一人あたりが100人~120人くらいを担当し住民の健康の相談を受けたり指導します。医師は高齢者の家には週に一度くらい訪問して健康指導を行ないます。こうして、キューバ政府は、国民が病気にならないように気を配っています。また、ファミリードクター制度は、国民が病気にならないように指導するだけでなく、特に重篤な病気にかかっている人には専門的な治療を受けるための橋渡しをします。最近では、東京都立墨東病院で妊婦が何度も病院から受け入れを拒否されてあげくに脳内出血で出産後3日後に死亡する、という事件がおきましたが、キューバではおよそ考えられないことです。キューバは、人口当たりの医者の数が多い国です。各区画に一つは病院や薬局があります。

 映画で、マイケル・ムーア監督は、病人をキューバへ連れて行って治療を受けさせるシーンを撮影しているわけですが、彼はキューバを礼賛せよと言いたいわけではありません。貧しいキューバでできることがなぜアメリカでできないのか、ということをマイケル・ムーア監督は訴えたかったのです。

 映画を見ながら私は、なぜ誰が見ても貧しい国であるキューバでできることを日本でできないのか、やらないのかと考えました。同時に、公的医療保険のことで日本は出てこなかったなぁと家に帰ってから考えました。マイケル・ムーア監督が日本の医療制度を調べたかどうかを私は知りません。ただ、もし自分がマイケル・ムーア監督と同じ立場で日本の医療制度を見たら「こりゃ、だめだ!」と思います。ヨーロッパ諸国を見渡しても差額ベッド代を持ち込んでいる国はありませんし、イギリスやドイツ、フランスでは病院、診療所で治療を受けるのに一部負担金として3割も支払わなければならない、なんてことはありません。後期高齢者医療制度という、年齢で人を差別する「姥捨て法」というほかない差別的な医療制度は世界中どこを探してもありません。病院や診療所での窓口負担にしても昔は健康保険法における被保険者の窓口負担はまったくなかったのに今では、窓口負担が3割です。今の日本の医療制度は歴代政府によって破壊される家庭を歩んでいるような状況です。政府・自公政権は世界でも例のない差別医療制度の後期高齢者医療制度をごり押ししました。今の日本は、世界の悪い見本です。ですから、もしマイケル・ムーア監督が日本の医療制度を調べたら「使い物にならない」と感じるかもしれません。

 マイケル・ムーア監督の映画"Sicko"を観て、日本の医療制度について本当に考えさせられました。日本の公的保険制度、医療制度を誰もが安心して医療を受けられるように再建するために、このことをまずは考える第一歩として映画"Sicko"を一人でも多くの人に見てもらいたいと、私は思っております。"Sicko"はレンタルDVDの店で借りられると思います。私は、近所のレンタルDVDの店で"Sicko"をおいてあるのを見たことがあります。

日記@BlogRanking