就職活動において大切なこと

求職者の就職活動支援をしながら、毎回感じること。
それは「準備体制（レディネス）を整えること」です。

とりあえず就職しないと落ち着かない、ということで就職活動を
される方が多い中、就職を決められていく方の傾向をみていると、
何かしらの明確な目的や目標を持ち、希望する業界や企業研究や
自己分析を自主的に進める方が多いということがよくわかります。

たとえ話でよくいう話ですが、船の航路図を持ち出航する人と
航路図も持たずに出航する人とでは、ゴールが全然違ってきます。

自分が何を目指し、あるいは将来どうなりたいのかという人生設計や
将来の夢や目標がきちんとあるなら、その人は自分の足で一歩一歩
進んでいけることでしょう。

自分の目標（マイ・ゴール）が不明確な人というのは、毎日をただ何となく
すごしてしまって、その毎日の積み重ねにより本来自分がなりたかったものを
見失ってしまいます。

この目標を持つ人と持たない人との差というのは、ものすごく大きいです。
若くして社会的地位を築く人もいれば、ある程度の年を経てもそうはならない人
の差はまさにここを起点にしているのではないでしょうか。

とはいえ、目標を持たない人に向かって、ただ単に「とりあえず目標を
もちましょう」というのもけっこう難しい話です。
その理由は、目標をもつ意義や目的を理解してもらうことは漠然としており、
必要性を感じていない人にとっては雲をつかむような話に聞こえてしまうからです。

話を元に戻します。
「準備体制（レディネス）を整えること」とは、こうした目標を持つということに
他なりません。
それは、就職するという目の前の短期目標を意味するのではなく、就職した先の
自分にとってのマイゴールを設定するということを意味しています。
希望の業界へ就職するために、戦略を練りコツコツと就職活動をする方は
就職という短期目標の達成スピードが早いばかりか、就職してからの成長スピード
も早くなります。
その一方で、目標も持たず準備体制を整えないままとりあえず就職活動する方は
就職という短期目標の達成スピードは一般的に遅いことに加えて、就職後の
成長スピードも遅くなります。
さらに、定着率についても同様なことがいえます。
せっかく就職しても、あっさりギブアップしてしまう方とそうではない方、
同じ会社に就職しても多くのことを得る方と何も得ないままなんとなく年齢だけ
重ねてしまう方。

人生においての幸福はさまざまですが、一度きりの人生、何ごとにおいても
一生懸命でいたいものですね。