台風4号は太平洋ルートで和歌山から静岡へ抜けたため、岐阜方面での台風の
直接の影響は限定的だったようで、昨朝の時点で台風が本当に来るのだろうか
というくらい、風は強かったものの雨は降らず静かでした。
朝の9時くらいからでしょうか、次第に空が明るくなり始めたため、私も
1週間ぶりに図書館へ歩いていったのですが、家から出た途端、むわ~っという
猛烈な湿気と暑さで体がフラフラ~となりました。
「なんなんだ、この異様な暑さは!?」
と、一人でブツブツいいながら、図書館までの道中、およそ10分ほど暑さに
耐えながら歩きました。
せめて、帽子でもかぶっていくべきだったと思いつつ、一度家を出てしまったもの
は引き返すのも面倒くさいです。
ところで、私の記憶では、台風の後というのは、台風一過というだけあって、
カラッとした気持ちの良い天気になることが多かったと思うのですが、昨日の
蒸し暑さはかなり厳しかったと思います。
たとえて言うなら、暑い日にアスファルトに中途半端に打ち水をしたような、
そんな感じではないでしょうか。
今日も暑くなりそうな感じです。熱中症には気をつけましょう。
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ちょっとひとこと:台風一過について
台風の後、すっきりと晴れることを「台風一過」といいます。
台風が通り過ぎたあと、通過した地域がすっきりと晴れ渡ることです。
台風が通過した後に晴れるのは、単純に言うと、そのあとに高気圧が
進んで来るからです。
台風は、日本付近まで北上すると、東に進路を変えますが、そのとき、
気圧の谷が進んでくると、それに乗っかるように向きを変えることが多いのです。
そのため、気圧の谷のあとに進んでくる高気圧に、台風のあと覆われる
というわけです。
さらに台風は、湿った空気をエネルギーとして吸い込んでいます。
それまで、そこにあったじめじめした空気をすべて吸い込んで、もっていくことに
なります。
つまり、台風が掃除機のような役割をして、通過後は乾燥した空気となるのです。
いままでの風雨から、あまりにも天気がすっきりと変わるので、あえて
「台風一過」というようになったのでしょうね。
ただ、いつも晴れ渡るとはかぎりません。台風が弱まり温帯低気圧になると、
「北上」とはいきませんから、また雨雲が進んでくることもあります。
もうひとつ注意してほしいのは「台風一家」ではないということです。
これって、勘違いしている人もいますよ。
※高畑くんのまるごと天気「気象Q&A」より一部抜粋掲載