細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

2013エジプト・欧州研究出張 No.3 対話の人たち

2013-03-03 16:21:30 | 人生論

かなりの長旅でした。

アムステルダム経由のカイロ行き,という行程がそもそも良くないのですが,「融通の利かない大学」の出張のため,このような変な行程となりました。しかも,カイロ空港に夜中の2時過ぎにつく便なのですが,最初は大学の会計から「空港に泊まれ」という機械的な指示が。

我々教員を何だと思っているんでしょうね。ほとんど隙間のない時間で仕事をこなしつつ,許してもらえないのでエコノミークラスに乗り(准教授はダメですと),空港で寝ろ?あまりにおかしいと思います。

もちろん,ダメと言われても,自腹でホテルに泊まりますが,結局は私の抗議文でホテル代も出ることになり,昨夜は3時ごろにホテルに到着し,非常にホッとしました。

まずお風呂に入り,ほとんど電池が無くなっていたノートPCやiPHONEを充電しようとしたら,PCの充電がうまくできない...
いろいろ試行錯誤で検証して,ノートPCのアダプターがおかしいことに気付きました。相当な疲労状態なので,やや焦りました。PCが使えないと,かなりやばいことになるので...さすがの私も,これだけ疲弊した状態でピンチになると,イライラし始めました。

ところが,アダプターのある部分の接触が悪いようで,ある角度で置くとたまたま充電できたので,絶対に触らないようにしてそのまま就寝。朝起きたら電池満タンになっておりました。しかも疲れも完璧に取れて心地よい目覚めでした。ホテルで寝たのは実質的に4時間くらいでしたが,深い眠りでした。

目覚めてから,まずはロビーで一戦。延泊の手続きと,クリーニングの手続きなど。カイロの人々は,口調も攻撃的(でも心は怒っていない)なので,こちらも一切引くつもりはありません。こちらも百戦錬磨なので,傍から見ていると英語でケンカしているように見えるかもしれませんが,結局すべてうまく行きました。

今日,これから私のホテル(空港近くのNovotel)に来てもらって研究ミーティングをする,カイロ大学教授のハメド先生に電話をして,PCのアダプターを買ってきてもらうように要請。使えるアダプターを買ってきてもらうことを祈る!

昨日,アムステルダムからカイロの飛行機内で,もちろん日本人は皆無ですが,多くの会話をしました。私がマスクをしているのを見て,後ろの男たちがいろいろと話しかけてきました。花粉症であること,カイロ大の教授と会うこと,私も博士であり准教授であること,などなどテンポの良い会話で探り合い,私は3つの座席を占有して爆睡もしたので,着陸直前に「Did you have a good sleep ?」と聞かれ,「Yes, VERY good sleep, thank you」と笑顔で交わして,飛行機を降りました。

そのよくしゃべる男性は,周囲の誰とも話をして,ポジティブな関係を構築していました。飛行機を降りて,VISAを買っている列でも,その男性は,見知らぬ女性とテンポの良い会話で,あっという間に関係を築いていました。

日本にいるから私は変に見えるのかもしれないけど,欧州や地中海世界にいれば,ごく普通の?人間と思います。

さて,Novotelで健康的な朝食が終わりました。今日はハメド先生らと津波の橋梁被害シミュレーションのミーティングをして,予定終了。ホテルでゆっくりとくつろぎ,明日日本が月曜日になる前に多くの仕事を片付けます。

誰にも邪魔されない?至福の時間がスタートしました。 


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