細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

教師ってね

2012-01-14 11:41:52 | 教育のこと

新年に入って、連休も明けて、1/10の火曜日から、「土木史と技術者倫理」の第11回目が始まりました。この講義も、1/31の火曜日で終了です。私自身も毎回楽しんでますし、私の現時点での全力で学生に対峙?しています。100名の学生たちも非常に多くのことを感じてくれており、意識も相当に切り替わったようです。

以下は、1/10に提出されたある2年生の男子学生のレポートからの引用。毎回、各自が好きなタイトルで書かせているので、それぞれのレポートが個性的で、私も楽しく採点しております。

「前略・・・ 実家に帰省したり、両親が横浜に来て、会って話をするときには、いつも細田先生の話をします。ものすごく熱い先生がいて、いつも熱心に勉強している話をします。『将来は先生みたいな人物になりたい』と両親に話すと、『横浜国大の土木に入って良かったね』と言われました。私はその言葉をとてもうれしく思いました。・・・・」

まあ何ともうれしいコメントではありますが、大学の教師とは、真にしっかりとやれば、想像を絶する影響力を持つ、ということでしょうか。決して手を抜いてませんし、講義だけが仕事では全くありませんので、可能な範囲で全力でやっておりますが、責任感を肝に銘じ、これまで通りの延長でよいと思うので、頑張ろうと思うのであります。

学生たちや若者、子供たちは、大人の生き様そのものを見ています。「言うことを聞かない」と大人が愚痴を言うのをよく聞きますが、それはその方の生き様の問題でしょう。大人がしっかりして、その後姿を見て若者たちが頑張る、それが当たり前の姿です。

私も、今は上記の学生のように思ってくれる後輩たちがいるようですが、手を抜くとすぐに堕ちることくらい分かっています。幸いに、私はまだまだ未熟であり、知らないことだらけであり、やりたいことがいくらでもあり、同志が多くいます。相当な期間、手を抜くことはできないでしょう。その生き様が、多少なりとも後輩の参考になれば幸いです。

あと3回でこの講義が終ってしまうのが名残惜しいのですが、私のやり方(教科書を後ろから使う)のため、どんどんと古代へ遡っていくのですが、私の持てる力すべてを注いで、学生が面白いと思う情報をどんどんとインプットしていこうと思います。


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