細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

つながる、もしくは、つなげる

2022-06-09 19:49:06 | 研究のこと

いろいろなことがつながることや、もしくは自然につながるのではなく、能動的につなげる、ことは発展のためにとても重要なことと思います。

つながったり、つなげたりすることは、もちろん自分自身において生じることなので、様々なことを経験したり、後々につなげられるように記憶したり、血肉にしておく必要があります。

4月以降、お酒を止めてアクティブに攻めるように方針転換したことで、明らかに活動量は増えたと思いますし、自分自身の考え方も明らかにポジティブに、そしてクリエイティブになったと感じます。脳みその動きも切れ味が良くなってきたように感じます。

自分自身の中で別々に入ってきた情報がつながることで、大きな展開が生まれたり、新たな魅力的な研究プロジェクトがスタートしたりすることも少なくありません。

ここ1か月くらいで、研究においてだけでも、重要なつながりを数回経験しました。重要な情報に触れられるような場、環境に身を置くことが重要なのでしょうし、それは自分が勝手にコントロールできるものでもなく、いろいろなご縁や運の影響もとても大きいように思います。とにかく日々を誠実に生き、後々にいろいろなことがつながるように、驚きや好奇心を持って情報を取り込んでいくことが大事なのでしょうね。

5月末に新たな研究テーマとして始まったのは、小径バルーン構造によるNATMトンネルの養生システムの研究と、応用要素法による数値シミュレーションが結びついたもの、でした。この数値シミュレーション技術は、私の関わった研究としては、津波による橋梁の流失、PC鋼棒の破断突出、レンガ積み鉄道橋脚の耐震補強、等に活用してきました。

トンネル養生システムを、横浜国大の建築学科の膜構造や大空間が専門の河端先生との共同研究で進めることにし、5月末にそのための打ち合わせをしているときに、応用要素法を活用するアイディアがまさにひらめきました。河端先生の発言の中のある言葉でひらめきました。

そんなものなのですね。

私自身は、根っからの研究者とも思ってませんし、研究が上手とも思っていませんが、プロとしてやっている以上、私にしかできないことをやろうとは思っており、それなりの時間を重ねてはきました。

いろんなタイプの研究者がいていいと思うし、私の特長を突き詰めた結果、社会に私なりに貢献できたとすれば、それでよいと思っています。ただ、中途半端にやるのでなく、自分のやり方や特長を徹底的に追求し、そのプロセスで学生たちや周囲の方々が育ったり、学んだことを周囲に還元していくことが大事だと思っています。

今日の今現在、のぞみ号で新大阪を過ぎた辺りです。明日の午前に鞆の浦学園で防災授業があり、今夜は鞆の浦に泊まります。今日も、朝一番からのゼロセメントコンクリートの共同研究の打ち合わせ、都市科学部1年生の講義(橋のスケッチ・設計図の学生たちによるプレゼン)、品川に移動してNEXCO中日本の特殊橋梁の委員会を終えて、のぞみ号で移動しています。

今日一日だけでもいろんな動きが生じたし、つながったこともたくさんありました。そして、福山駅では私の大好きな羽田冨美江さん・修治さんと合流し、夕食をご一緒してから鞆の浦に入ります。鞆の浦ではこれまでも様々な出会いがあり、私の人生にも大きな影響がすでにあったと思います。これからも鞆の浦には通うでしょうし、明日も小学校4年生の生徒たちと新たなつながりが始まります。

楽しみ。


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