昨日,12/10(金)は終日,現場での調査・打ち合わせでした。
現場ではいつものように調査して,その結果を総括し,今後の進むべき方向を私の言葉で述べましたが,後々振返ってみるとかなりエキサイティングな展開でした。
想定よりも大きなひび割れが発生してしまった現場で,その原因解明をするというプロジェクトです。10月に一度現場を見ていましたが,今回が本格的な調査でした。
まずはひび割れの調査。施工状況,コンクリートの打込みの状況を現場の技術者に確認しながら,ひび割れの調査を行いました。
また,事前に,この現場に納入されていた生コン2社の材料を調達してもらい,私の研究室に送ってもらっていました。2種類のセメントの分析を,私の信頼する技術者である,日鐵セメントの佐川さんにお願いしてあり,その速報を持って現場に駆けつけてくださりました。
2社の生コンが同じ日に同じ構造物に打込まれており,しかもそれらの生コンが使用された箇所は明確に区別でき,そしてそれぞれの箇所のひび割れの発生状況が異なるようです。しかも,昨日は表層品質の非破壊検査も行いました。その結果もひび割れの発生状況とリンクしているように見えました。
さらに驚くべきは,佐川さんに分析していただいたセメントの特性と,構造物の調査結果に関連がありそう,ということです。
真相はこれから解明されますが,やはり本質的なことに取り組んでいると,すべてがつながってきて現実と符合するのでしょうか。
佐川さんと夜に飲みながら話してましたが,「2種類のセメントを分析して,その結果がどういう意味をもつのか疑問に思いながら来た」と言われてましたが,見事にツボにはまりそうです。
研究としてはかなりエキサイティングかと思います。真相解明して,論文で投稿いたします。
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