大晦日の12月31日にクレルモン・フェランにいましたが、街から車で30分足らずのところにGergovie(ジェルゴビア)という村があり、何とそこは、ユリウス・カエサルのローマ軍と戦ったガリア軍の総大将、ヴェルチンジェトリックスのオーヴェルニュ族の本拠地でした。
実際にこの地で戦いが繰り広げられ、ガリア軍はローマ軍を撃退します。その後、有名なアレシアの攻防戦につながり、最終的にはカエサルのローマ軍が勝利します。
私をこの場所に連れて行ってくれた、奥さんの親友の旦那さんのオリビエは、歴史も含めてとても物知りな方で、ジェルゴヴィアの丘へのドライブの行き帰り、私とずっといろんなことを話していました。
もちろん、パリに戻ってから、ローマ人の物語の4巻のその部分を読みました。ガリア戦役の7年目で、ヴェルチンジェトリックスが束ね、率いたガリア軍とカエサルのローマ軍との攻防の部分です。
かなり久しぶりに読みましたが、自分が訪れた場所が記述に出てきたり、自分自身も「ガリア」の地にいるわけなので、かなり引き込まれて読みました。
現代のヨーロッパの都市には、古代ローマ時代の軍団基地がもとになっている所が少なくなく、その意味でもローマ人の物語でガリア戦役の部分は全部読み直してみよう、と思いました。
一応、今日で年末年始の休暇が終了です。
年末年始に書き進めた「施工状況把握」の論文が今日でほぼ完成しました。後は細かい詰めを連名者とともに行って、早い時期に土木学会論文集F4に投稿したいと思います。
休暇の最後を彩る、贅沢な読書の時間でした。