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番外編第8位「流血の裏側」

2016-11-11 07:29:54 | 日記
カミソリでパックリ

 この試合の筋書きには、長州の流血があった筈です。
何故ならば腕に巻いたバンデージにカミソリを仕込んでいたから。
対戦相手の猪木は絶対に他人に額を切らせないので、カミソリは長州が自分を
切る為に準備したと推測できます。
 一方で猪木も大流血をしましたが、これは筋書き通りだったのか、予想外の
ハプニングに咄嗟に対処した結果だったのか、それは分かりません。
猪木が長州からカミソリを譲り受けて切ったとは考えにくいので、最初から
準備していたのかもしれません。
そうすると猪木の流血も筋書き通りとなり、この試合は初めから凄惨な流血戦を
狙ったと推測されるのです。
 ところで何の話?
そう思われた方も多いでしょう。

 毎週金曜日は「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」と題して当時テレビで見て
記憶に残った30の場面を取り上げています。
ベスト10に入る前に、テレビで見られなかった番外編です。
今週は8位「突然の長州の大出血」です。

 テレビ中継がありましたが残念ながら見逃してしまい、経過は週刊プロレスで
知りました。
 試合が行われたのは1988年10月19日、所は静岡産業館。
当時参院議員だった猪木を引退させまいと組まれた「アントニオ猪木7番勝負」の
第4戦でした。
 ハプニングが起こったのは長州がバッグドロップを放った直後です。
バンデージを巻いた左手から唐突に血が流れ始めたのです。
解説の山本小鉄は「シューズの金具で切ったようだ」と話したそうですが、まさか
隠し持ったカミソリが原因とは言えません。

 プロレスの流血は本人の本物の血です。
ただし鉄柱なんかにぶつけても大きなコブが出来るだけ。
出血はレスラー達がカミソリで切って出しています。
 当然ながらそこには筋書きもあります。
もしも無かったら、最終的にはカミソリを使った殺し合いになってしまいます。

推測もプロレス観戦

 ここで冒頭の推測に戻ります。
この試合、両者大流血の末に猪木が負ける筋書きだったと推測します。
ところがバンデージの中に収めたカミソリが何らかの衝撃で長州の皮膚を切り裂いて、
あらぬ場所から血が滴り落ちてしまいました。
 この程度の出血はレスラーならば全く平気。
しかし額からの流血はお馴染みの光景でも、腕からダラダラ流れる血は生々しすぎて
見ている者がひいてしまいます。

 それを察知した猪木、突如ラフファイトに転じて長州の額を金具に打ち付けて流血に
追い込みます。
もちろんこれは長州が自分で切った出血です。
更に猪木も職人技を披露し、いつの間にか長州以上の大流血です。
 試合はスリーパーホールドで首を絞め続けての猪木の反則負け。
長州は左手を押さえながら退場し、猪木はひとりリングで荒れ狂います。
この試合、ハプニングで中断されずに成立したのは猪木の素晴らしいリスクマネジメント
と言えるでしょう。

 エッ?
全てオマエの推測だろうって?
そうなんです、プロレスファンはあれやこれや裏側を推測するのが楽しみなんです。
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