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日々の愚問:夏は怪談

2024-06-29 06:29:59 | 日記
ぶり返す愚問

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた極々小さな、ドーデもいい愚問
を取り上げています。
 今週の愚問は米中首脳会談から。
大きく振りかぶりましたが愚問そのものは至って小さなもの。
首脳会談が行われた場所が謎なのです。
 アメリカを訪れた日本の首相が大統領と歓談する場所として先ず思い
浮かぶのはホワイトハウス。
首都ワシントンにあるアメリカ版の首相官邸です。
 次に浮かぶのはキャンプ・デービット。
こちらはワシントン郊外にある大統領専用の山荘。
1986年の中曽根首相とレーガン大統領、2001年の小泉首相とブッシュ
大統領、その時の様子は何度も報道されました。

 このふたつがアメリカ大統領と外国の首脳が会談する場所の双璧ですが、
昨年の11月に報道された地名は明らかに異質でした。
聞いたことの無い場所がニュースで何度も流れたのです。
それがファイロリでした。
 聞いたことが無いのでどこにあるかなんて見当もつきません。
新聞紙面には詳細な情報は無し。
地名を読み流して忘れてそれでおしまいだったのですが、先日ノートをパラ
パラしていたらファイロリのメモ書きがはらり。
 どこにあるのか、なんでそんな場所で会談したのか、愚問がぶり返しました。

意外な理由

 ネットで検索すると会談が行われたのは2023年の11月16日。
バイデン大統領と習近平主席の首脳会談が、サンフランシスコ中心部から
40kmほど離れた私邸で行われました。
 ここに決まった理由として<デモ隊が押し寄せるリスクを避けるため
慎重に場所が選ばれた>(日本経済新聞 より)とあります。
うん?私邸?
また愚問が増えてしまいました。
 検索すると私邸と言っても由緒正しき場所でした。
<サンフランシスコ市南西部のウッドサイド地区にある。
1917年に鉱山経営で財を成した富豪の私邸として建てられた。
現存する20世紀の米国カントリーハウスの中で最も美しいとされている>
(filoli より)
 首脳会談が行われる程なので一般市民とは縁が薄いかと思いきや、意外にも
公開されていました。
予約をすれば10時から17時まで散策を楽しめるのだとか。

 これで愚問は解消されたのですが、最後になって意外な情報が見つかりました。
ファイロリが選ばれた本当の理由、それは。
 <美しい景観に囲まれた歴史ある私邸は、周主席の訪米条件として他国の
首脳より格上の待遇を求めたことにより選ばれた>(読売新聞 より)
 会談場所に選ばれた本当の理由は大国の見栄、一瞬怪談かと思いました。

コメント
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