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国語のおさらい:無知を認める

2024-05-30 06:29:39 | 日記
初見の言葉

 毎週木曜日は国語をおさらいする日。
「破廉恥」って言葉は当然ながら知っていたけれど、「廉恥」って言葉
があるとは恥ずかしながら知らなんだ。
 先日辞書をパラパラしていたら「廉恥」に目が止まり、驚きつつ恥じ
入りました。
自戒を込めてすぐに解説を読まず意味を想像してみました。
 先ずは破廉恥を恥ずかしいこと、常識破りのことと定義。
ならば廉恥はその逆で正常なこと、当たり前のこと。
そんな意味だと推察しましたがはて?
おさらいの開始です。

 それでは「破廉恥」の意味の確認から。
辞書を引くと<廉恥を破す、つまりおよそ恥ということを知らないの意。
不正を行っても平気でいる様子>
 破廉恥の定義からして的外れでした。
となると廉恥の推察も間違いなので、ここで改めて定義を考え直しました。
その結果、恥を知る、正しいことを行うことに修正。
さて、結果は?
 <廉恥:廉は分限を知り、利欲の念が無い意。
心が清らかで、恥じることを知っていること>(新明解国語辞典 より)
 大外れじゃないけれど、少し掠ったくらいの当たり具合です。
廉恥は恥を知り、破廉恥は恥を知らぬこと。
漸く意味が頭に入りました。

破廉恥の歴史

 昭和30年生まれの私の場合、破廉恥と聞くと条件反射の様に思い浮かぶ
のが「ハレンチ学園」
これは永井豪さんのエッチな学園マンガ。
1968年から72年まで週刊少年ジャンプで連載されて大ヒットし、
テレビドラマや映画もされて社会現象にまでなりました。
 そんな大流行に影響されたのは当然ながら私だけじゃありません。
これはこの世代の共通項で、その結果ハレンチ学園は「破廉恥」の歴史
に大きな痕跡を残しました。

 <破廉恥には大きく分けて3つの段階がある。
①破廉恥の基の意味は恥知らず。
泉鏡花の作品では「~国賊である、破廉恥で無気力の人外である」と使われている。
②1968年前後に「イカス」とか「カッコイイ」風な意味で使うのが流行した。
週間平凡に「ハレンチ族の超個性的スタイルとは」の特集がある。
③ハレンチ学園の流行に前後して、エッチの意味で使われることが多くなり、
現在に至る>(ちゆに歳 より)
 ハレンチ学園に多大な影響を受けつつも破廉恥の正しい意味を知らずにいた私。
更には廉恥の存在も知らなかった私。
恥ずかし過ぎる話です。
 でも恥ずかしいと思えるのだから破廉恥じゃありません。
言うなれば破天荒すぎる無知です。

コメント
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