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昭和のプロレス:奇跡的な得点

2024-05-31 06:29:09 | 日記
ジュニア王座を獲得

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」ではリングを盛り上げた脇役達を
振り返っています。
今週登場するのは「NWAジュニアヘビー級王者、ケン・マンテル」です。
 181cm102kgのマンテルの初来日は1971年8月の日本プロレス
サマーミステリアスシリーズ。
24歳でキャリア5年のマンテルにはこの来日に特筆すべき活躍はありません。
 ところが帰国後の73年12月19日にミシシッピーで、時のJR王者
のダニー・ホッジに挑戦し見事王座を奪取。
一躍注目される存在になりました。

 翌74年11月に現役王者として全日本プロレスのNWAワールド
チャンピオンシリーズに参戦。
11月22日の開幕戦から連日の様にメインに出場し主役を張りました。
 しかしそれもNWAヘビー級王者のジャック・ブリスコが特別参戦するまでの話。
12月2日にブリスコが登場するとファンの興味はブリスコと馬場のNWA
チャンピオンベルトを巡る争奪劇に集中。
ジュニア王者は一段下の扱いに甘んじ、帰国後には王座も失ってしまいます。
 それでも元王者の威光は重宝されます。
75年に開催された全日のオープン選手権にはドリー、レイス、ブッチャー、
ジョナサン、レスリング、ローデス、マードックなど超一流選手と共に出場を
要請されています。

新日本に出場

 12月6日の開幕戦では大木とシングル対決し12分58秒に頭突きに敗退。
翌日は木村のクロスチョップを浴びて10分34秒に負け。
その後はヘーシンク、ジョナサン、井上、草津と引き分け。
16日にオコーナーを首固めで破りますが、18日にはマツダに敗退。
公式戦を8戦して1勝3敗4引き分け、参加選手20人中の14位に終えています。
 76年には新日本に戦場を移し年間最大のイベント、第3回ワールドリーグ
に参戦。
 活躍が期待されたのですが4月2日の開幕戦で木戸と戦い15分19秒で負け。
中堅選手にコロリと負けてしまい危機感が漂います。
案の定クラップ、バション、坂口、小林、星野、斎藤、永源、リベラ、モラ
レスに連敗。
 結局勝ち星は10日のラウル・マタ戦と15日の山本小鉄戦、途中欠場
したタワーリング・インフェルノからの不戦勝だけ。
リーグ戦の戦績は3勝10敗で14人中の11番目。
マンテルより下にいたのはマタと永源と小鉄だけという惨状でした。

 両団体のリーグ戦で全く振るわなかったマンテルには何処からも声が掛からず、
日本マットからは消えてしまいました。
 でも奇跡の様な数字は残しました。
計算方式が異なる2団体のリーグ戦でマンテルの得点は共に3点。
狙ってできることじゃありません。
コメント
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