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雑草の日:正体不明の潜入者

2024-05-28 06:29:59 | 日記
最小の花粉

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 ムラサキ科 ルリソウ属 ヤマルリソウ です。

 毎日の様に歩く森林公園で、昨日まで気付かなかった場所に水色の一輪の花。
図鑑には「木陰などで湿り気のある場所に生える」と解説されていますが、
正に沢沿いの日陰はドンピシャな場所。
 何かの本で読んだうろ覚えの情報では、ヤマルリソウの花粉はやたらと
小さいって話。
調べてみたらこんな解説が見つかりました。
 <木本111種、草本50種、合計161種の花粉を調べた。
半数以上は中粒の0.025~0.05ミリの大きさ。
最大級はタチアオイやムクゲの0.15~0.19ミリ。
最も小さかったのはヤマルリソウやカテンソウの約0.01ミリメートル。
粒の大きさベスト10に入る種類は夏に花咲くものがほとんど。
小さい方のベスト10では4月から5月、あるいは秋が開花期の種類だった>
(続・花粉を観る より)
 ヤマルリソウは今が見ごろ。
でも花自体が小さくて、内包する花粉が業界一の小ささとは、なんとも老眼
泣かせの相手です。

詳細は不明

 一見するとワスレナグサ風の小さな花。
1センチに満たないこの花には意外な謎がありました。
変わった構造のこの花には、普通なら見える筈のオシベやメシベが
見当たりません。
 <オシベとメシベは花の中に引っ込んでしまい見えない。
花喉部に白くて小さな隆起の副花冠があるが、花粉を運ぶ昆虫に入り口
を示すかの様な形をしている>(花さんぽ より)
 説明を加えるなら花冠の下部は細い筒型になっています。
<筒の上部は五裂して平開し筒の入り口には凹状の突起が5つある。
5本のオシベとメシベはこの筒の中に隠れるように付いている>
(皿ヶ嶺の植物図鑑 より)

 筒の開口部は僅かに2ミリ、蜜標に導かれた虫も容易には入り込めません。
<ヤマルリソウの様な小さな花を持つ植物はしばしば特定の小型昆虫と密接
な関係を持つことが知られている。
しかしどのような昆虫が関与しているかは詳細になっていない>(Copilot より)
 「詳細は不明」なんて聞くとやたらと張り切るのが私の習性。
正体を突き止めてみせようとあれこれ検索を始めました。
でも見つけた手掛かりは<ビロードツリアブが口吻を刺し込んでいた>場面
に遭遇した一例だけ。
体長8~12ミリのこのアブじゃ筒の中には入り込めず、口吻を伸ばして採蜜
に挑戦するだけ。
花粉を媒介してくれる気配はありません。
 恐らくもっと小さな昆虫が筒に潜り込むのでしょう。
またも観察するのは小さな相手。
老眼には酷過ぎるので、この話題は一端ここでおしまい。




コメント
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