日経平均株価が35000円を達成し、今週に入り米国ダウ平均株価も37600ドルと史上最高値となり、日米ともに活況を呈している。日本株は新NISAに乗った個人からの資金流入と米国での評価が高くなり海外からの資金流入で、世界の市場の中で突出し大相場の予感がする。米国の株式を紹介する「バロンズ」誌も「昨年日経平均株価が28%上昇したがまだ割安」と日本株を推奨している。
一方、日本の個人が新NISAで買う人気商品は次の2つのインデックスファンドが人気を分けている。半導体株など急上昇しているが、そうした変動の激しい個別株には手を出さずインデックスファンドは入門者に適しており、冷静な判断だ。当面の活況は外国人が日本株を買い、日本の個人投資家が外国株を買うというという現象だ。
さて、オール・カントリーか米国S&Pどちらを選択するかというテーマにふれてみよう。
*eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)5年間のリターンは+125.84%、投資構成は先進国株式(除く日本)83.42%、新興国株式10.69% 国内株式5.49% 短期金融資産0.4%
実質信託報酬は0.05775 %
*eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)5年間のリターン+163.04%
実質信託報酬0.09372 %
実績から判断すると、S&Pに軍配が上がる。分散してるからオール・カントリーの方が安全だとして選ぶむきも有るが、投資構成の1割強は新興国だ。第2の経済大国中国をみても判るようにむしろリスクが入ってしまっていると私は思う。eMAXIS Slim 先進国株式インデックスという日本を除く先進国対象の商品もあるが、5年間のリターンは+143.52%で、新興国や日本を入れてないのでオール・カントリーよりは良いが、S&Pには劣る。
1番人気のオール・カントリーよりS&P500の方が優れている。