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万葉文化館 野々内良樹 回顧展-花鳥へのまなざし-を観て

2013年07月08日 | 美術館を訪ねて

梅雨はどこに行ったかというような暑い日でしたが、展覧会場は涼しいので、気にせず万葉文化館に向け出発。

開館時間きっかりに到着しました。でも駐車場は、車の数がいつもより更に少なく、ちょっとがっかり。

館周辺も人影がありません。




いつものとおり、建物入口前で庭園を背景に写真を撮ってから館内へ。今の時期、庭園は花が少なく、ホタルブクロとネジバナ程度しか見当たりませんでした。


野々内良樹回顧展-花鳥へのまなざし-は日本画展示室での展示で、作品数は館のホームページでは「約40点」となっていましたが、「約」とはどういう意味でしょうか?
でも、残念ながら今回も、展示室には展示パネルの各コーナーごとに配置されたスタッフ以外は誰もいません。思うままに作品が鑑賞できるのはいいのですが、広い室内に他に誰も観客がいないというのもいささかさびしいですね。

作品は製作時期順に展示されていました。初期の作品はやはり色彩も鮮やかで題材の描き方も力強い感じですが、年齢とともにそれらが穏やかに繊細になっていっていました。
インドクジャクやツルなどをよく描いていて、どれもきれいな絵です。花鳥画といえば上村松篁・淳之親子の絵などを連想しますが、それらよりは鳥類の形態の描き方がリアルで、画面構成の様式化の度合いも低く、より自然な描写でした。




これはけっこう装飾画的です↓

↑いずれも公式ホームページより

しかし、どうもこういう題材は苦手ですね。どの作品も穏やかな画風なので、見飽きてしまいました。
題材は違っても似たような印象の絵が続くので、だんだん観る集中力が続かなくなります。そのせいか、たまに観客が入ってきてもすぐ出て行ってしまい、ゆっくり見ているのは私たちだけでした。
鳥類に詳しい方だとまた別の興味もわいてくるのでしょうが、名前だけは聞いたことがあっても、個々の生態などに疎い私たちにとっては猫に小判でした。
それでも1時間ぐらいかけて観て回って、11時過ぎに会場を出ました。

展示室横の廊下では写真展が開かれていました。一通りそれも見てからミュージアムショップへ。

障害者割引で入場料を無料にしてもらっているので、せめてものお返しと、毎回館内のショップで絵葉書や万葉集に関連した書籍を買っていますが、今回も展覧会にちなんだ絵葉書と、以前展覧会が開催された安野光雅の「絵の教室」(中公新書)を購入しました。この本、絵画鑑賞の基本について原色図版を多用して丁寧に解説してくれていてお勧めです。




この時点で時計を見たら11時半になっていました。昼食をどうするか少し迷いましたが、今回も館内のカフェSizinを利用することに。前回サンドイッチが分厚くて食べにくかったのですが、味や食材そのものはよかったので、リピートすることにしました。


展覧会の観客が少なかったし、時間も昼少し前なので店内は私たちだけかと思ったら、もう先客がいました。
その後も次々とお客さんが入ってきて店内は盛況でした。意外でしたね。

オーダーしたのは前回同様サンドイッチBセット。@1,000円と手頃です。


デザートはバニラアイス+コーヒーゼリー。ドリンクはカフェオレ(香りが高くおいしいです)にしました


ヨメさんのチョイスは今月の紅茶・ナツコイ。フルーティーな紅茶でした


ナツコイの説明です


サンドイッチのパンは相変わらず厚切りでしたが、こちらも学習して(笑)オープンサンド風に具をパンに載せて一枚ずつ食べました。具にモッツァレラチーズやレタス、生ハム二枚に味の濃いトマトなどいいものを使用したサンドイッチで、その横には同じモッツァレラチーズ+トマトにデラウェアの小さい房、カボチャのレモン煮が添えられていて、さらにサラダとドリンク、デザート(プリンorバニラアイス)が付いて1,000円はCP高いです。

満足して食事を終えて、庭園に行きました。最初に書いたようにこの時期は花が少なかったのですが、それでもホタルブクロがもう咲きはじめ、シモツケはきれいなピンクの花を満開、その横にトキワバアジサイが名残の花を重そうにつけていました。遊歩道を下った庭園奥のアジサイ園ではヤブカンゾウが咲き始めていました。
シモツケです↓


ホタルブクロ↓


ヤブカンゾウも咲き始めていました↓



梅雨明け寸前の暑い日差しを遊歩道の木陰で避けながら駐車場に戻りました。この2日後に「梅雨明け宣言」となりましたが、実際はもうこの日に明けていたと思いますね。

絵画展としてはイマイチな感想となりましたが(笑)、カフェで以前と同じおいしい昼食が味わえたので満足でした。

飛鳥を旅される方はぜひ万葉文化館まで足をお運びください。

企画展以外にも、富本銭を造っていた飛鳥工房の遺跡や、万葉文化を多面的に紹介した展示など見ごたえがあります。
おすすめです。

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