思いつくままに書いています

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とうとうSSDが寿命?

2011年12月07日 | パソコンあれこれ
このブログの更新には、AcerのAspire1を使っています。いわゆるネットブックで型番はAOA150-bk1です。
(このパソコン、初期不良が大量に出て、それをメーカーが回収した後修理してリフレッシュPCと称して安く売っていました。)

ハードディスクはS-ATAの160GBが装着されていて、OSはこの時期には珍しくWindows XPのホームエディションがインストールされていました。私もそれで購入したようなものです。

このころの私は、ハードディスクのSSD化に夢中でした。(笑)

それでこのパソコンもエレコムのESD-12128SAという128GBのSSDを購入して、同梱のソフトで丸ごとシステムをコピーして入れ替えました。

ただこのAspire1、最近のノートパソコンには珍しく、ハードディスクが簡単に交換できない構造になっていて、ほとんど完全に分解しなくてはなりませんでした。




メモリの増設も同じように分解しなければならないので、同時に実施しました。まあこの頃は便利なことにインターネットですぐ分解手順は見つかるので、無事SSD化とメモリの増設作業は完了しました。

ただ、安いSSDのためスペックは読込150MB・書込90MBと遅く、期待していたようにポン・パッでWindowsが起動という感じではなかったですね。
でもワードやエクセルは瞬時に立ち上がるので、気持ちよく使ってきました。

それから2年以上たった今年の春頃から、いわゆるプチフリが出るようになってきました。今年4月には、そのプチフリが頻繁に起こるようになってきたので、対策としてインターネット上で評判のよかった「フラッシュファイア」というフリーソフトをインストールしました。
これは、SSDへのデータ書き込み時にメインメモリの一部をキャッシュに使用することでランダム書き込み速度を上げるようにしているとのことです。

その効果はてきめんで、プチフリは解消し、以前のように使えるようになりました。

しかし、10月ごろから、いろいろな障害が出てくるようになりました。
まずはシャットダウンが遅くなってきました。

私はこれの適用とか、ここの19番目のレジストリの変更で最短で電源オフにするようにしていましたが、最近は30秒以上たっても電源が落ちないことが頻繁に起きるようになりました。
(注:レジストリの変更は慣れた人以外は危険です。それでも実施する場合はくれぐれも自己責任でお願いします)

まあWindowsは、終了時にいろんな設定を保存していますから、そのときの作業内容によって遅いときもあるのかな位に軽く考えていたのですが、それがだんだん常態になってきました。


終了が遅くなるというのはディスクへの書き込みエラーが起きている可能性が大ですね。実際、この段階でパソコンのディスクアクセスを示すLEDはつきっぱなしになっていました。

やがて、パソコンにインストールしているソフトの自動更新などで再起動をしても、再起動の途中でハングアップすることもたびたび。やむなく電源ボタンの長押しで強制終了しなければならなくなってきました。

このため、ヨメさんのダイナブック同様、このパソコンもコマンドモードでシステムをチェックしてみました。
やはりダーティビットが発生しています。終了時の処理がうまくいかないのが原因でしょうね。
そして起動時のchkdsk設定でも解消しませんでした。
「回復コンソール」で消すことを試みましたが、ダイナブックと違って途中でエラーが起こって処理は終了できず。
ディスク管理ソフトのDisk Director Suiteでチェックしようにも、ディスクにアクセス中に起動が止まり、チェック出来なくなりました。

そしてまもなく、電源投入してWindowsXPの例のロゴの後、「一瞬ブルー画面→再起動→POST画面」のループになってしまい、起動不能となりました。

ここまでの経過から、ディスク(SSD)の管理領域やWindowsの起動用のファイルが入った部分が壊れてきている感じです。書き込み制限回数を超えたのか、フラッシュメモリの記憶セルが劣化したのか、とにかくSSDにエラーが起きていることは間違いないようです。

幸いパソコンが不安定になってから毎日バックアップしていたのでそれほど被害はありませんが、やはり持ち運びできるパソコンがないとなにかと不便です。

とりあえずSSDを取り出すことにしました。約3年ぶりの解体です。

取り出したSSDを、外付けUSBケースでデスクトップPCにつないでチェック。
やはりディスク管理ソフトでディスクをチェックしようとしても、ソフトが起動しません。
ただ、データ領域は無事なようで、デスクトップPCのエクスプローラーでは普通にフォルダが表示されるので、データの取り出しは可能でした。


こわれたSSDはMLCです。この場合は、普通、書換え寿命の来るのは一万回程度とされていますが、使用しているフラッシュメモリのチップ自体の品質にも拠るでしょうから一概には言えないようです。

しかしSSDはもともとハードディスクと違いデータの保持能力が低いので、適当にデータの書き換えが必要ですが、それをすることで今度は書き換え回数が増えて寿命が短くなるので痛し痒しですね。
ちなみにハードディスクの場合は、長期のデータ保存が可能です。10年前のスカジー接続のハードディスクですが、たまたま最近見つかったので、試しにUSBを介して接続して見たら、ちゃんとデータは残っていました。モーターやヘッドなどの駆動系が健全なら長期間保管していても使えるようですね。

もうSSDはデータの一時保管程度の用途で余生を送らせることにして、ハードディスクに戻すことにしました。
データが回収できたので、簡単にハードディスクに変更できました。
パソコンの使い勝手を向上させる細々としたユーティリティなども元のデータから再インストールできたのがラッキーでした。「神は細部に宿る」です。
細かなパソコンの設定が使い勝手を左右します。

他のパソコンでも、SSDの信頼性に疑問を抱かざるを得ない症状がでていたので、今はSSDに対しては冷静に客観的に見られるようになって来ました。(笑)
あくまでも私の個人的な評価に過ぎませんが、現段階では記憶保持能力がハードディスクより低いという原理的な制約があるので、SSDの信頼性については万全とはいえないと思います。

ハードディスクに戻したAspire1ですが、シャキシャキ動いてくれて快適です。起動も終了も早く、ハードディスク再評価の日々です。(笑)


コメント
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