粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

女性高校教師とミシェル夫人

2014-04-15 13:17:55 | 国際時事

埼玉県の女性高校教師が、自分の高校の入学式を欠席し息子の高校の入学式に出席したことが問題になっている。この50代の教師は新学年で1年生の担任に決まっているのでなおさらだ。保護者が県の教育委員会に匿名で通報してそれが発覚したという。端から見ても自分の職務よりもプライベートを優先でさせることは教師にあるまじき行為だと思う。

それ以前に教師から休暇願が出された時、ここの校長はどう判断したのだろうか。さらにはこの教師の家庭事情を想像してしまう。母子家庭でなければ、夫はこの妻の行動をいかに見ているのか。「あまりみっともないことはするなよ」と夫は忠告できないほどこの妻の発言力が強いのだろうか。息子は「母さんは来なくてもいいよ」なんていえなかったのだろうか。

他人の家庭なのでその内部事情は知る由もないし、こちらがそれ以上詮索しても仕方がない。しかし、これが一国の元首の家庭の場合はどうか。オバマ米国大統領のことだ。今月国賓として日本を訪問する。天皇皇后両陛下ご臨席の晩餐会にオバマさんは出席する。しかし、なんとミシェル夫人が同行せず当然晩餐会にも臨席しないという。

その理由が子どもの学期中のためというとんでもない話だ。先月は母子で中国を1週間も訪問し習近平夫人とも会見している。この時期は子どもの春休み中だったというが、今回の訪日不同行をみるとなんとも日本への非礼の度が過ぎていると思う。オバマ政権が日本より中国を重視していることの現れと見る向きもあるが、はたしてどんなものだろうか。

正直な話、ミシェル夫人の気まぐれに過ぎないのではないか。どうもこの夫人ファーストレディとしても自覚がなさ過ぎる。政治の世界でファーストレディ外交とよくいわれる。男同士の外交は、表向きの建前が先行しやすいが、夫人同士がプライベートの交流を深めることで相互の国民の親睦を高めるのに一役を買う重要な役割がある。

昨年安倍首相は米国を訪問した際には、昭恵夫人を同行させなかった。実は当時ミシェル夫人の都合で夫人同士の会談が出来ないためということだったようだ。昭恵夫人は会うつもりでいたのだが。そして今回のミシェルの不同行、結局両夫人の会談がいまだ実現していない。朴槿恵韓国大統領ばかりを責める訳にはいかなくなる。さぞかしケネディ駐日大使も気をもんでいることだろう。

しがない噂によると、オバマ夫妻の夫婦仲は芳しくないという。昨年オバマ大統領がデンマークの美人首相と談笑していたのをミシェル夫人が激怒したという報道もあった。あるいは歌手のビヨンセとオバマが不倫している噂も。それこそ仮面夫婦そのものになってしまう。

それはともかく、政務よりも子どもそして自分自身を優先させるミシェル夫人、息子の入学式に出席した女性高校教師とだぶってみえる。困惑するオバマ大統領と女性教師の夫。不信感を募らせる日本政府と日本国民、かたや担任を受け持つ生徒と保護者、規模の違いはあるが、いいようのないやり切れなさを感じているることは確かだ。