粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

埼玉・千葉隣県対決

2012-01-30 00:00:56 | 一般

たまたま先週末は千葉新都心海浜幕張の千葉マリンスタジアムで草野球を観戦した。久しぶりの千葉であったが、こんなときに千葉と自分の住む埼玉ではイメージ的にどちらに軍配があがるのか、暇つぶしに「隣県対決」を自分勝手に試みた。全国各地で隣県をライバル視する傾向がある。宮城を除く東北の各県、北関東の3県、北陸の4県、広島と岡山、四国4県、福岡を除く九州各県など。北海道と沖縄など隣県ではないがある意味比較されることがある。

首都圏で埼玉・千葉もよくライバル視される。同じ首都圏でも神奈川は残念ながら勝負にならない。大都会横浜と海岸の聖地湘南とではこの2県は叶わず別格扱いになってしまう。

ともかく埼玉と千葉で各ジャンルで対決してみよう。まず観光地だが、千葉には「東京ディズニーランド」がある。もうこれで埼玉はお手上げだ。ただし「東京」の冠がついているのを知って埼玉県民は「姑息な禁じ手」を見つけてしまう。ここは千葉ではなく東京の「飛び地」ではないのか。同じく成田国際空港も以前は「東京国際空港」と名乗っていた。これも元々はやはり「東京の飛び地」ではないか。これら2箇所を除外した他の観光地はどうだろう。千葉の九十九里海岸と銚子の犬吠崎、あるいは内房の海岸などやはり埼玉の秩父・長瀞と比べても知名度が上だ。「禁じ手」を使ってもこの有様だ。そういえば埼玉県内小学校の潮干狩りや臨海学校は千葉の内房が昔から定番になっていた。海無し県のコンプレックスは子供のから植え付けられている。50を過ぎた今でも海を目の当たりにすると、言いようのない胸騒ぎを覚えるのは自分だけではないだろう。

新都心を含めた中枢都市の「都会度」はどうだろう。さいたま市が誕生するまでは単独の千葉市の方が人口も多く古くから都会的体裁が整っていた。しかしさいたま市として大宮、浦和、与野そして岩槻が合併して都会的な色合いを高めてきた。大宮駅の商業地域の地価は千葉・船橋のそれより高いのは何よりの証拠となる、とこれまた勝手に有利な数値を持ち出してしまう。

さて特産物はどうだろう。埼玉なら「草加せんべい」と「狭山茶」千葉は落花生や水産物。落花生の方が用途が広い分、千葉が有利か。いや東京からのお土産が「雷おこし」「ナボナのお菓子」ととも「草加せんべい」が含まれるからいい勝負か。先の禁じ手を忘れてしまっている。

出身の有名人はどうだろう。歴史上では埼玉の渋沢栄一、千葉の伊能忠敬がいる。業績の大小を比べられる対象にはならないが、知名度では伊能忠敬のほうが時代が古い分上か。現代人ではどうか。政治家とスポーツ選手では千葉県が圧倒している。千葉では現在の野田首相と共に、終戦時に鈴木貫太郎がいる。埼玉はかすりもしない政治家輩出不在県だ。ハマコーなど異色の暴れん坊政治家もいない。スポーツでも千葉が断然有利だ。野球で長島茂雄、掛布雅之、篠塚利夫、ゴルフの青木功、マラソンの小出義雄と錚々たる有名人がいる。特に長島茂雄は埼玉のちょっと有名な野球人が束になっても叶わない。彼は現在の国宝的人物であり、埼玉県民栄誉賞では鉄砲と竹刀で勝負するようなものだ。ゴルフの石川遼君では青木プロから赤子扱いされそうだ。マイナーな女子プロレスで埼玉県出身者が多いようだが、これではなぐさめにもならない。

ただ最近の芸能人では埼玉の方が人口が多い分、結構健闘している。女優では埼玉では菅野美穂、竹内結子など主役級をつとめる役者も結構いる。グラビアアイドルやバラドルも千葉より多いかもしれない。しかしこんなことで隣県対決になるのかと思うと興冷めしてくる。全体ではなんか千葉の方が上のような気がしてくる。これでは余計コンプレックスが溜まりそうだから、これくらいにしておこう。公共のネットでこんなつまらないブログを書いて恐縮です。そういえば「恐縮です」が決まり文句の故梨元勝さんもさいたま市(旧大宮市)出身でした。